2019/06/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……」

富裕地区、大通りに面した一軒のカフェ。
その店内、隅の隅、一番目立たない席でテーブルに書物を広げながら豆茶を啜る男一人。
表情は緩んだものだが、雰囲気からは近寄るなオーラが出ている。

(隣国だけではなくその隣国と交流のある国々との隠れた国交問題および今後のマグメールの軍事あるいは経済的成長につい
(細胞変異型魔術の習熟としてそれを意識せずに次の段階へと
(王都周辺の遺跡調査情報と最近の魔物の出現数の比例関係に関しての報告

表情こそ。仕草こそ穏やかだが。
男の両目はテーブル上の書物を所狭しと追い、その都度、それら書物に関しての思考が同時に男の脳内で渦を巻く。
それが小一時間ほど続いたところで、男は息を吐き、書物を一度しまい始める。

「……あぁぁぁぁ~っ、疲れる」

冒険者たるもの、情報が命。情報とは随時更新せねば意味が無い。
そんなことを言ったのは誰だったか、と思いつつ。
男は豆茶の味を堪能する。
仕事の邪魔をされたくなくて、隅の席を確保した男だが。
一度気を抜けば、店内を見渡す余裕ができ。

「……たまには。冒険者風情が茶を飲むのもいいもんだ」

その穏やかな風景に気を抜かれる男。
家族連れ、カップル、学生、貴族。ただただ茶を楽しむ客達の姿。
そこには、危険も無ければ問題も無いように見えた。
少なくとも、表面上は。

セイン=ディバン > どこか、すっかりと張り詰めた空気を発さなくなった男。
いまやただのカフェの客の一人である。

「……美味いなぁ」

ぽつり、と漏らした一言。
あまり長々と仕事に打ち込んだり、勉強したりするのが好きではない男だ。
ここからはリラックスタイム、という訳である。

「……ホント。なんだかなぁ。
 色々あったな……」

そして、リラックスすればやはり、どこか歳のせいか。
過去を懐かしく思ってしまったりする。
これはいよいよ、引退も考えなくてはいけないのかな、なんて。
自嘲気味の笑みすら浮かんでしまう。

セイン=ディバン > ある程度息を抜いた後、男は店を後にした……。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」からセイン=ディバンさんが去りました。