2019/06/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 クラブ」にジャッカスさんが現れました。
ジャッカス > (クラブの人混みから、皮ブーツの音は喧噪と音楽にかき消され、気配さえも溶け込んでしまいそうだ。素面で来てしまったのは、差しで商いの話をするはずだった。

が、待ち合わせの場所には、彼のよこに、長耳の少女が落ち着かない様子で座っていて。)

……失礼いたします。(二人に声をかけると、開いてる席にやや窮屈そうに座り、男の方に握手して)その、隣の方は?(と少女に視線を合わせ、柔らかな表情で声をかけてみることにする)

ユエル > (男が現れればやぁやぁ、兄弟!とばかりにやけに距離が近く、ばんばんと男の背中を叩いて再開を祝う男の姿があるだろう。やけに馴れ馴れしく、距離が近いように感じるかもしれないが、この男はそういうものなのである。軽薄な印象を受けるが気がつけばするりと懐に入ってきて、笑顔で肩を叩いてくるような、そんな気安い恐怖、を感じさせるだろうか。)

・・・。

(そして、彼が再びその両肩に手を置けば、軽薄な男からは 今日さー、旦那に紹介したかった子なんだけどー、この子。ユエルちゃん。 ちょっと内気だけど、こう見えておっぱいも大きくて、なかなか美人でさー、と勝手に垂れた少女の髪をかきあげ、その顔をよく見せるようにしながら、セクハラじみた紹介を彼に。その下世話な紹介でもむしろこのような場所では似合いに聞こえるか。 不安そうに内股で座り、まるで手に持ったグラスで顔を隠すようにしながら伏せ目でそちらの様子を伺う様子からは人見知りで奥手な少女の印象を受けるだろう。

彼らからセクハラじみた紹介をされればほんのり頬を赤くして少しだけ目をそらしながらぺこり、と会釈をして。)

ジャッカス > (特に。押しの強い男のよく回る口とは対照的な、そこにたたずむ少女の外見と、仕草一つ一つに視線が吸い込まれてしまい、身体の中で炎が点る、頬の熱を押さえるかのように目を細め、男の手さばきについ、自分を重ねてしまいそうになる。そんな下心を隠しながら、表面上は笑顔を作ったまま、一端席を立ち、少女の前へ)

私(わたくしは)はジャッカス。彼とは商人としての付き合いをしておりましてね。今日もその話かと存じていたのですが、貴女様のような美しい女性がお知り合い、とは。

(そう言って片手を包み込まんと、武骨な太い両手を伸ばし、目尻を下ろした瞳に光を宿しながら、彼女の瞳をのぞき込む)

ユエル > (男の胸の内に情欲の炎が宿ったのが軽薄な男が感じればにやり、と唇の端をあげるように笑うだろう。その凶悪な笑みは軽薄な優男、という風貌ではなく、裏の世界の住人、チンピラのような笑みであったことか。
生真面目な青年の、そんな顔が見れたのが余程面白く・・・まるで羨むような視線を感じたことが気持ちよかったのであろう。)

あの・・・私、何も、聞いてなくて・・・。

(おどおどと不安げに揺れる視線。あれよあれよという間につれてこられて会合の場をセッティングされて逃さないとでも言うかのように肩に手を置かれて。 こんな場所である。商人との付き合い、とは言うものの少女はロクなものではない、と想像していた。あの、軽薄な彼の知り合いであるから・・・アダルト関係か、それとも薬か。そのどちらかであると睨んでいた。 そも、少女は裏で大人の玩具、アダルト関係の魔道具の制作を請け負っていた。今回も・・・それなのかな、なんて考えていて。)

・・・っ、

(美しい、というのは何度言われてもちょっと照れる。ほんのり頬を染めて、恥ずかしそうにうつむいてみせるけれど、それに気がついた軽薄な男が なになに~?ユエルちゃん照れてるの~?と少女をからかってみせるだろう。 それに対して、少女も ち、ちがいますっ と、即座に返事をする辺り、軽薄な男とユエルの仲は、明らかに属性が違う人間同士であるが、まぁそこまで悪くはないのだろう、というコトが推察できるか。

そして、目を覗き込まれればすすす、と視線を外していく。少女は奥手で人見知りであり・・・そのように顔を覗き込まれるのは少々苦手である様子が伺えるか。ある程度仲が進展すれば多少マシになるかもしれないが、今回は初対面。それもビジネスの話である。普段の人見知りは数倍酷くなって現れているか。 そも、少女の人見知りは挨拶が苦手だから、という理由で店に挨拶専用の魔導人形を制作し、置く程度には筋金入りである。)

商人・・・ですと、薬のご入用・・・ですか。

(一応、少女は錬金術士である。商人として、紹介されたのならば用といえばそれだろうか。おずおずと彼にそんな質問を投げかけて)

ジャッカス > (にやりと笑った男に、内心悪態をつきながら、少女の言葉を聞きいる。年相応の消え入りそうな声が聞けて、安堵しながらも、悩む。そもそも彼は商売仲間としてもかなり黒い方の人間だ、とすれば、彼女もそのような商いをしているのではないか、と怪しんでしまう自分がいて、その表面と内面の差にまた、魅了されもするのだろう。)

(視線をそらされたことに、少し寂しさを感じつつも、暫く彼らのやりとりを静かに眺めていると、少女は口を開き、薬、という言葉を告げられる)

薬、ですか。ふむ。

(続けて男から、彼女が製薬にも明るい人物とも、伝えられた。ちょうど、夜の仕事をするときに気分が乗らない事や、乗りすぎて翌朝辛いことも思い返す)

そうですね。時に、欲情を抑えられず、昼間にも辛い事もございます。このように身体が大きい身ですから、恐れられると商いにも問題が出ることもございまして。もし、そのような本能的な感情を抑える薬、またはその逆が有れば、と。

(もしこれが昼間、町中の薬屋であったのなら。とても恥ずかしくて言えない様な悩み、ではあるものの、今は夜、そして喧噪の中だ。他に聞く物など、居ないだろうと、ある程度覚悟の上。合間に入っている男も、特に異論はないようで)

……初対面の方にこんな悩みを打ち明けるのは、心苦しいのではございますが。

(別の感情でもまた、心苦しいと感じながらも、彼女に尋ねる)

ユエル > (黒い商売、というなれば決してその推察は的外れ、という訳ではない。自分から作ることこそないものの、依頼を受け、オーダーメイドとして違法スレスレの薬を作ることも時折ある。金の亡者、という訳では全くないものの、大体は断りきれずに作ってしまうことが多いようである。それでも、違法のラインは超えないように見極めてる辺り少々悪知恵も働くようになっているらしい。)

まっ・・・。

(欲情、なんて言葉を口にすれば少女の頬にはほんのり赤みがさすだろう。少女だって年頃の女である。いろいろな事情が重なり慣れているとはいえど素面の時にそういうコトを聞かされれば少しばかり、照れる。

――ついで、とばかりに少女に寄り添う軽薄な男は、ちなみに今はどうなのよ?この子、結構胸でかいし、顔も良いし、ムラムラすんの?どうなの? なんて、少女の服を引っ張り、その大きく実った双丘を強調するようにして。 その後に、少女から やめて、ください・・・、なんて消え入りそうな声が響けば ごめんごめん、なんて言って軽薄な男は離れるか。
少しまた赤みが増えた顔を浮かべながらこほん、と咳払いをして。)

・・・鎮静剤、ですね。鎮静効果のあるイランイランの花の香水があります。とりあえずそれを処方しておきましょう。
あとは浄化と洗礼を受けた橄欖石のペンダントがあります。色欲の鎮静効果もありますのでそちらもお付けいたしましょう。

(少女は薬屋、ではなく錬金術士である。薬がメインであるものの、扱う品はそれに限らない。薬の他にも宝石に魔道具、武器など扱うものは多岐に渡る。 今回の場合についてはその薬・・・香水と宝石を提案した。)

・・・興奮の発露であれば、媚薬ですね。 ポピュラーなものであれば・・・淫魔の愛液を凝縮した媚薬が在庫にあります。割と強力なものですので使用量にはご注意を。 
あとはアルラウネの蜜などもありますのでお好きな方を。

(と、落ち着いた声で商品の案内をしていくだろう。 静かで、抑揚の少ない声は安心して聞けるだろうか。 ・・・これで相手の目をきちんと見ていられるのならば完璧であったのだろうが。

そして、少女の紹介する商品に気に入ったものがあれば軽薄な男を仲介として、後日彼のもとに届けられるだろう。もちろん、商品の代金はいただくことになるだろうけれど。
――なお、一番高価であったのは宝石で、これは他の薬と比較して桁が2つ程違ったそうである。 

そんな風に彼と少女の商談は続いていくのだろう。その商談の終幕を告げるのはあまりにあっけないもので――アルコールによる、少女の寝落ち、だったそうである。 その後、少女は無事に紳士的に部屋まで連れて行かれたのか、それともこのクラブの空気に呑まれて陵辱の限りを尽くされたのか。それは男達のみが知ることか――。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 クラブ」からユエルさんが去りました。
ジャッカス > (席に戻り、一瞬少女に向けて、嫌われてしまっただろうか、と不安になるが、男のセクハラで空気は濁される。おい、と制するも、悪い悪い、で済ませてしまうのがまたその、軽薄な男なのであった)

……やめたまえ、これでも、抑えている方なのだよ。私も。

(そう、恨み辛みを込めて男をにらむも、やはり楽しげで。酒を勧められ、逃げるように煽っりつつも、テーブル下の服のしわを握りながら、手を出すのを我慢していたのは、紳士なのか、はたまた彼が残念な男だからであろうか?)

(商品を一通り聞きながら、もほろ酔いになり、徐々に少女の商談は続いていくも――アルコールによるもののためか、彼女がまどろみ、意識を落すと、そのあどけない寝顔に引き込まれ、一つ息を呑み)

(男に目配せしつつ、耳打ちするとすると、頷いて、彼女を連れてクラブの奥へと連れ込んでいった。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 クラブ」からジャッカスさんが去りました。