2019/06/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」に苑さんが現れました。
■苑 > (今日も今日とて忙しい。
この国には日々、男女の欲望が渦巻いている。それを満たす為の娼館は、大凡何処でも繁盛している。
取り分けこの店は。娼婦達の傾向に、些かの偏りが有る分。ニッチな性癖を満たしたがる、固定客が多い。
良く言えば足繁く通ってくれる常連客という、約束された客層を確保済み。
勿論、客はそれだけに限らず。常連から紹介されて来る人や。偶然訪れる一見さんまで幅広い。
お陰で。例え直接指名がなかろうと。忙しく、館内で働かなければならないものの)
…………?
(おさんどん宜しく、運んでいた食器を。年下の従業員に引き取られた。
どうやら、今夜は。娘自身に、客が入ったらしい。
どんなお客様だろう。知っている人、知らない人。見当がつかないものの。
待たせる訳にはいかないから、足早に。程無く、とある客室の扉を開けて)
■苑 > (ちなみに。当たり前というべきだろうか、客室には色々な物が存在する。
富裕地区といっても、住人は色々。それなりの差も存在する。
とても値の張る、豪華絢爛な部屋や。それなりの値段で済む、普通の部屋等が。客層に合わせて存在する。
また、娼館の常として。客の性癖に応える為に設えられた、特別な部屋も有る。
例えば、娼婦を拘束する器具や。鞭打つ等の刑具が存在していたり。
往時の懐かしさでも擽る為か、有名な学園の教室をイメージしていたり。
序でを言えば…流石に、此処だけの可能性が高いものの。
水棲娼婦の為に、浴槽よりも大きな水槽を有した部屋や。
日光を嫌う娼婦が住まう、完全な暗室なども。秘密裏に存在している。
そんな中。この娘が通されたのは、果たして、どんな部屋なのか。
息を吸い。扉の向こう、既に待つ客へと。頭を下げて歩み寄っていく…)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (――其れは、小さな部屋だった。
普通ならば居心地を考え、ある程度の広さと、豪奢さを備える物だろうが。
其の部屋は、本来ならば少々手持ちに余裕の無い層が
「部屋代をケチる為に」選んだりする場所でも在る。
ただ、其れでも同じ施設の中、密室は保たれ、不快さを感じる事は無いだろうし
何より、最低限、動き回るに困らぬ空間と、寝台は問題無く置かれている。
―――男の一人暮らし部屋、と言えば適当かも知れず
けれど、そんな部屋の中へと一歩足を踏み入れれば、微かな葡萄酒の香りと
香煙のような気配とが、其の鼻腔を擽るだろう。)
「――――御機嫌よう、君が「苑」かな?」
(響いた声は、近い距離、直ぐに娘へと届くだろう。
寝台のふちに腰掛け、グラスを揺らす「客」が一人。
歩み寄ってくる彼女を眺めて、薄く微笑んだ)。
■苑 > (ことんと首を傾げてしまう。
露骨に、違和感が有ったから。
娘にとっては。仕事でも、雑事でも。頻繁に出入りする部屋。
だのに、今日に限って。其処には知らない「匂い」が有った。
悪い臭いではない。寧ろ馨しい、良い香りと言って良い。
但し。酒精の香りよりも、強めに漂うその匂いは。嗅いだ事のない不可思議な物。
こくんと。もう一度。客に、頭を下げた。
香りの主は、きっとこの人なのだろう。
手狭と言って良い部屋だから。直ぐに寝台の傍らへ。
そっと、目を伏すようにしながら。寝台に腰掛ける、その人の正面に。
膝を下ろし、さも異国の民ですと言わんばかりの正座。
其処から、真っ直ぐに。その人を見上げて)
■ルヴィエラ > (組んでいた脚を戻す。
目の前へと、この国の民では余り見ぬ、膝を折った姿勢で座る娘に
ふと、暫くの間は、静かに視線を重ね、見詰めるだけの暇が在ったろう。
娘が喋らぬのならば、静寂が僅かに過ぎる。 そして、其のうちに。
ふと、ワイングラスの中に揺れる葡萄色を、こくりと一息に飲み干しては。)
「――――……喋れぬとは聞いていたがね。
言葉を持たぬのではなく、音を持たない、と言う意味合いか。」
(成る程、何て、納得した様に音を響かせれば。
グラスを傍らのサイドテーブルに置き、そして其の片掌を、娘へと伸ばす。
其の頬へと指先が触れ、もし娘が拒まないなら、其の咽頭へと指先を滑らせて触れ。)
「―――……鳴けぬなら、魅せてご覧。
今宵の、私の気紛れに、付き合っておくれ。」
(穏やかに、囁く声音が娘へと落ちる。
そうして、指が娘の頚動脈を、命の鼓動を柔く擽れば
一言、告げよう。 ―――おいで、と)。
■苑 > (距離が近付くと。殊更、香りが強まった気がする。
矢張り。かの人から、この香りは漂っているのだろう。
近すぎて。深く吸い込むと、目眩すら覚えそうになる。
少しぼんやりしてしまいそうなまま。伸ばされる指先に、はっと目を見開いて)
…ン ………
(こく。こくと。肯く喉へ、彼の人の指先が触れる。
息と唾とを飲み込む、微かな揺れを。その指先へと感じさせるだろうか。
そっと肯いてみせると。腰を上げる事のない侭で、指先を…掌を。両手の中に押し抱く。
緩慢に持ち上げた手の甲に、忠誠を示すかのように口付けをしてから。
彼の人の手が届く距離で立ち上がり…するり。その場に、浴衣を脱ぎ落とした。
後に残るのは。音を持たず。飾り気もなく。ただそれだけしかないような、娘の肢体。)
■ルヴィエラ > (音は無くとも、伝わる物は在る。
触れる咽頭が上下に揺れ、緊張か、其れとも何か告げ様としたのか
何れにしても、決して否の無い意思で、己が言葉に肯定を示すなら。
手の甲へと触れる口付けに、薄らとした笑みを深めた。
立ち上がり、そして纏う布地を脱ぎ落とした娘
他の娼婦の様に囀る事も無く、ただ、相対するしか術を持たぬ様な娘の
けれど、唯其処に在るだけで静かな美しさを感じられる肢体を
眺め、そして、双眸を細めては、自らの衣服へと指を掛け。)
「――――……噂を聞いたものでね。」
(するりと、纏う布地を脱ぎ落とせば、其の辺りの影へと放る。
その際、床へと布地が落ちた音が、まるで聞こえ無かっただろう。
けれど、其の些細な事に気付かなければ、何の変哲も無い
ただ、目の前で男が、裸身を晒しているだけの事だ。
――女の様な肌、けれど、確かに雄を感じさせる体躯。
娘へと相対する様に、また己も裸身を晒しては。)
「美しいが、声を持たぬ娘が居ると。
――声を持たぬが故に、詰まらぬと彼は言ったがね。」
(だが――興味が沸いた、と。 そう戯言めいて微笑めば。
そっと手を伸ばし、娘を招こうとする。 己が上へと。
まるで、何よりも先ずは其の身を、抱き締めようとするかに)。
■苑 > (色々と。足りない物が有るという事は、娘自身が誰よりも自覚している。
だから、噂話を否定はしなかった。全ては客がどう思うかであって。
足りない、つまらない。そう言った客が居ても、仕方ない。
それでも。不足を別の何かで補えるように。出来るだけの努力はするつもり。
だから、彼の人に事細かく指示されるのではなく。自発的に、積極的に。
全てを晒して目の前に立つ。一度。胸元で掌を重ねてみせ、直ぐに拡げて。
女が、女として。娼婦という、女体を糧とする者として。見られ得る全てを、余す所なく。
直ぐに。彼の人もまた、その衣服を剥いだ。するりと何処かへ消えてしまったようだが…小首を傾げるものの、恐がりなどはしない。
何せこの商館は。一種の、治外法権。人外も、異形も。種々存在している場所で。
娘にとっては、多少の不思議や魔法など、見慣れて久しいものだから)
ン …ッ 。 … …………
(更に招かれて。後一歩か二歩、それだけ残っていた、最後の距離を。矢張り娘から詰める。
招かれるままに、彼の人の胸板に頬を着けて。両腕が肩の辺りを抱きながら、緩い頬摺りを。
どれだけ不思議であろうとも。胸板の硬さや、体温の存在を。彼の人の実在を、そうやって確かめるようにすれば。
抱き付くようにしたままで、上げる顔。見上げる瞳がへにゃりと緩み微笑んで。
肩から首筋へと掌を上がらせながら、瞼を落とす。僅かに踵を浮かせるのは…唇を捧げる為に)
■ルヴィエラ > 「―――本当に彼の言う通り、音が無い、故に詰まらないのか。
其れとも、彼の感性が節穴で在ったのか…さて、どちらかな。」
(――けれど、少なくとも今の時点で。
噂の根源たる彼とは違い、少なくとも己には
彼女が詰まらぬと思う要素は、見当たらぬ。
娼婦として、或いは女として、自らの価値を僅かでも高めるべく
自ら、其の身を捧げようとする姿を、姿勢を、見守る瞳が。
娘の体躯を腕の中へと受け止めたなら、眼前、綻び緩んだ笑顔に。)
「―――後で、彼には反論して置かねば為るまいね。」
(くすりと、応える様に笑みを向けては。
戯言と共に唇を寄せ、娘の唇を、静かに奪い去り。
初めは、唇の表面を撫で擽り、戯れるかの触れ合いを重ね。
次第に、柔く、舌先を絡めて行く。
娘の脚が疲れて仕舞わぬ程度に、其の身を腕で抱き支えながら
片掌が、娘の裸身を辿るかに、背を、そして腰元を、臀部を
緩やかに撫ぜ回し、指先を滑らせては、其の身体へと伝え行く
――これより雄に、抱かれるのだと言う事を)。
■苑 > …♪
(少なくとも。前述の悪評を、今の所は僅かなりとも。覆せつつある…らしい。
それが嬉しいと言うように。唇もまた、綻ぶように。
但し瞳と事なり、此方は長く続かない。発声を行えない唇は、娼婦としてはえてして。道具として使う事が優先だから。
彼の人の唇が降ってくる。速やかに、柔らかく。その口付けを受け容れれば。
最初は、彼の人の側が。能動的に奪おうとする側だから。それを邪魔せず、受け容れる事を優先する。
舌先に擽られれば、ほっと微かな息を燻らせる唇を。促された分だけ薄く開いていく。
二度、三度と唇が重なり合う度。次第に拡げられていく唇が、震えを宿し。娘自身の、失せていく落ち着きを形として。
やがて…相応に拡げられた唇上下の合わせから、彼の人の舌先が滑り込む。
びくりと、触れ合った舌先を震わせるのは。最初だけ。
此処からは、娘の側からも積極的に。それこそ、待ち侘びていたのだと言いたげに。舌を舌で導き入れる。絡め合う。
ひたひたと濡れる唾液の音色が、閉じられなくなった唇の隙間から、零れ落ち始めた頃に)
ッ、…………! …ン…ッ、 …ッ……
(踵を浮かせた分。更に強く、しっかりと体重毎委ねきった肢体に。彼の人の掌が這う。
微かに震える背筋から、腰へ、臀部へ。…きっと、その先へすら。
撫でられるに任せて身を委ねつつも。掬い上げられる臀部に合わせて、腰が僅かに前へと向かう。
…腰と、腰。より正確には下腹や下肢を。これから、雄として。雌として。一つに鳴るべき部分達を。
肯定的に、積極的に。彼の人へと差し出す素振り)
■苑 > (続きます)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」から苑さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」からルヴィエラさんが去りました。