2019/05/03 のログ
ご案内:「富裕地区 邸宅」にキュリオさんが現れました。
■キュリオ > 富裕地区にある税収官の邸宅は絢爛豪華―――そして趣味が悪い事で有名だ。
豪華であれども荘厳さの欠片も無い邸宅には今日、ぽつぽつと人が訪れていた。
普段は税を自らの足で取り立てに参るのが常であるが当然、納められるのを受け取る時もある。
今日はそうした、自らの足で税を――或いは”善意で”援助を得た者が訪れる日。
とは言え、主自ら対面することは滅多と無く、部下に対応を任せることが殆どだ。
よっぽどの大物の来客か、或いは食指の動く女が訪れた際には、連絡を受けて自らが相対することもある、という程度。
中には税や援助の見返りの低減を願う代わりにと、生贄の如く何も知らされず――或いは奉公を言い含められて――代理として女性を送り込む輩も居る。
さて訪れる人物が相対するのは、果たして部下となるのか、館の主となるのか。
「…っち、特に目ぼしい者は来ておらんか。何かあったら連絡を寄越せ。
儂は部屋で”仕事”をしているからな。」
訪問記録に目を通し、興味を引く名も、部下からの推薦も無いと知れば舌打ちを一つ。
なればと、部下へと声をかけ、仕事と言い放ちながらも寝室へと移動する。
今日、既に引っ張り込んだ女で発散しようという目論見だ。
さて、どこぞの女は己を愉しませてくれるものか。それとも、場繋ぎ程度の発散相手になるものか。
下男へと、適当に相手をしておけと言い含めておいてからもう暫く時間が経っている。
ぎぃ、と扉を開き寝室へと足を、踏み入れた。
――今日は既に1人、目を着けて引っ張り込んでおいた所だ。
拘束し、媚薬をたっぷりと局部に塗り込み部屋へと放置したその女は、今頃どうなっているだろう。
想像して自然、足取りが軽くなる。
次なる獲物が見つかるまでの余興には丁度良いと、下種な笑みを浮かべて。
寝室の扉をゆっくりと、開いた。
■キュリオ > ――――その夜は、部屋から女の嬌声が止まる事は無かった。
ご案内:「富裕地区 邸宅」からキュリオさんが去りました。