2019/04/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅前」に春芳院さんが現れました。
春芳院 > (陽も沈み、辺りは漆黒に染まりつつ在る頃。最近巷で富裕層の移住区で宴が幾度も開かれ賑わっている旨は耳にする。今宵はまさに其れに招かれた次第で、こうして日頃余り縁の無い富裕地区迄足を運んだ、という訳で。然し、無論平民階級の自分───況してや、世俗的に下賎な職業とされている身。貴族様の客人として呼ばれる筈も無く。あくまで、依頼を受けて訪れた歴とした仕事だった。)

「────此処、で合ってるやろか……。」

(時期が時期だけに、矢張り人通りが多く見られ。出来るだけ質素な格好を装ったつもりだが、余り此の国では馴染みが薄いのか。すれ違う度に何処か好奇の目線を向けられるのを耐え乍、地図が書かれた紙と睨めっこをして漸く辿り着いたが、大規模な屋敷の門前。合っているか自信は無い。しかも、正規の客人では無いから正面から入れない。豪華な屋敷に圧倒され乍、困惑した表情で裏口を探しにうろうろと動く姿は若干不審者染みていたかもしれず。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅前」にマリサ・ブラックバーン7さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅前」からマリサ・ブラックバーン7さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅前」にマリサ・ブラックバーンさんが現れました。
マリサ・ブラックバーン > 屋敷の門が開かれると、軍服姿の少女が一人姿を見せる。

紫色の双眸が周囲を見渡し、異国の装いの女性の元へ真っ直ぐ近寄っていく。

「おーい、こっちこっち。」

所在無さそうにしている女性に手を振り、まずは屋敷の中へと入るよう呼びかけて。

「一人で待たせて悪かったな? あんたが春芳院さんかい?
俺はマリサ。 依頼主ではないけど、一晩あんたに相手してもらう側だな。
経験の薄い年下だけど、問題ないか?」

屋敷から現れたのはどうみても小娘。
依頼主である屋敷の主人から情報を貰っているが、呼ばれた側は相手がだれになるかは恐らく聴かされてはいないだろう。

春芳院 > (こうなったら通行人に問わざる得ない、何処か決意を固めて人影探しに投じようとしていた。まさに其の時─────、唐突も無く正門が開かれ、驚きの余り眸を見開く。然し、更に驚愕したのは未だ年若い少女が此方へと近寄って来た事だ。手を振る様は何処か無邪気に映った。取り敢えず、彼女の許に駆け寄って門を潜り屋敷の敷地内へと。内装を見て、普段なら鮮やかで煌めく様な新鮮さを感じる筈だが今回はそんな余裕は消え失せていて。)

「……あ、え、えっと……おたくが、今宵の御客様……?
うち、女性の方を御相手させてもろた事、あらへんのやけど……。」

(風貌は一見細身の愛らしい娘。されど口調は何処か殿方染みている。依頼主は彼女では無い模様だが、どちらにしろ今宵の客人は彼女だと聞かされて動揺を隠そうにも、困惑し眉尻が下がる様は最早感情が滲み出ていた。彼女の経験数も引っ掛かる要因では有るが、其れ以上に女性を客に取る事は今まで一切無かった。稀有な事例に寧ろ此方が尋ねる形に相成って名乗るのを忘れる位。目の前に居る少女が一晩の相手だとは信じられぬ、といった貌を浮かべてしまっていた。)

マリサ・ブラックバーン > 門扉より内側は物々しい警護と、派手な装飾が彩る空間。
高価な石の廊下を動揺を隠せない女性と共に歩くマリサ。

やがて途中で方向を変えると、ゲストハウスの一つへと歩き始める。
王国風の様式の屋敷内で東方風の建屋はさぞや異色に見えるだろうか。

「ああ、俺見た目はこんなだけどちゃんと春芳院さんの世話にならないといけないような身体してるから。」

どうやら本物の少女と思われてしまったようで、ゲストハウスの扉の前までたどり着いた所で足を止める。
ちらちらと周囲の目がないことを確認すると色白の手を咄嗟に掴んではスカートの中を触らせる。

女性用のショーツを履いているが、股座にはマリサの主張を裏付ける熱くて固い一物が。
既に欲情していることは触れれば一目瞭然であろう。

「これでもまだ相手できない?」

問いかける息は耳に触れるだろう。
依頼主である館の主からは好きにしていいとの事だが、彼女がまだ困惑するようなら今日は料金だけ支払い帰ってもらうかもしれない。

春芳院 > (一介の庶民でしか無い己にとって、煌めく装飾に彩られた屋敷内はまさに異空間。只の客人として招かれていれば、普段とは異なる華やかな世界に現実逃避として酔いしれるかもしれないが、今宵は仕事。眺めていたい願望を抑え、彼女に付き添い高価そうな石の廊下を慣れない歩調で進んでいく。────そんな中、途中で彼女が進行方向を変えた。不安気に歩む先には、此の空間には似つかわしく無い、己にとって馴染み深い趣の建屋。少しだけ、帰ってきた様な安堵感を覚える。だが其れも束の間。扉の前で立ち止まる彼女、予想外の行動だった。導かれる掌の先に信じがたい感触が伝わる。愛らしい容貌に反した、硬く膨れた殿方の象徴。既に自分に対しての欲をまじまじと実感させられてしまう。)

「あ、え……っ。……お、おたくはん……本当に……。
───殿方やと、解ったからには……、おたくは歴とした御客様。
どうか……、御望みの侭にしてくれはったら……嬉しいどす。」

(誘われ、証明を実際に掌でされたのだから戸惑いは隠せない。けれど、相手が殿方だと理解し、納得すれば最早拒む事は無粋。耳元に掛かる吐息の効果も有ったか。どうか好きな様に自分を使って欲しい、と。今度は彼女───否、彼を映す翡翠は柔らかく、受け入れる様な眼差しだっただろうか。)

マリサ・ブラックバーン > 翡翠の視線が本宅へと向けられる。
やはり貴族の煌びやかさは人の関心を集める効果があるのだろう。
自身もいつか自力でそのようなことが出来る立場になろうと心の中で誓い。

「それじゃ早速中に入ろうぜ。
今日は珍しく寒いからな。」

大きな茅葺き屋根のゲストハウスへ引き戸を開けて入り。
中に入れば天井から吊るされた提灯が部屋を明るくし、
部屋の隅には重厚な木製の卓、そして中央には桜模様の赤い布団が敷かれている。
井草の香りも漂い、戸を閉めるとここがマグメールの中であることを失念しそうになる程。

「いきなりだけど、もう始めちゃう?
それとも先に風呂に入るか?
俺は一応湯浴みしてきたからどっちでもいいけど。」

玄関で靴を脱ぎ、部屋へと上がって。
布団の近くにあるソファに腰掛けるマリサ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅前」に春芳院さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅前」に春芳院さんが現れました。
春芳院 > (茅葺きの屋根が余計に親近感を沸かせてくる。誘われ、柔和な微笑を浮かべ其れを相手への返事として。共に室内に足を踏み入れるならば、馴染み深い和の趣が目に入り。扉が閉まれば、其処はもう東方の国に旅行している様な錯覚に陥る位だ。辺りを軽く興味深く見渡す翡翠が、再び相手を映すのは尋ねられた際の事。)

「……あ、宜しければ……軽く身体を清めさせて下さいまし……。
汚い侭なんは、御客様に失礼やさかい……。」

(何処か遠慮がちに伝えれば、布団の傍らに有るソファに腰を下ろす相手とは対照的に此方は下駄を脱ぎ、室内に上がった先で突っ立った侭。少しばかり眉尻が下がって。一応、住処にて清潔には致して来ては居るが、外出先の場で客人を前にして最低限の礼儀であるが故。どちらにしろ、相手の申す答えに従う迄だが、はたして。)

マリサ・ブラックバーン > すんすんと小鼻を動かすマリサ。
女性特有の甘い香りが鼻孔に届くも、汗ばんだ臭いはしなかったが…。

「じゃ、先に風呂に入ろうか。
春芳院さんが綺麗にするのなら俺も軽く入っておくよ。」

ふかふかのソファと別れると、木の廊下を渡り浴室へと。
木床の脱衣所はこじんまりとしているが、やはり東方の様式を踏襲していた。

軍服を脱ぎ、見た目相応のどちらかと言えば凹凸の乏しい身体を晒すマリサ。
股座から生えている突起物だけが異様に大きく、また立派に大人をしていた。

戸を開ければ、石で造られた床と中央に大きな岩をくりぬいて作った浴槽。
どこからか引いて来たと思われる温泉から湯気が昇っている。
そして、庇の下から見上げれば綺麗な月がこちらを見下ろしている。

マリサは春芳院が着替え終えるのを待ってから、共に浴室へと足を入れるだろう。