2019/04/13 のログ
ご案内:「富裕地区 邸宅」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 夜の帳も落ちる時間帯。
富裕地区にある、一部では有名な悪徳税収官の邸宅内にて、その主が食事を行っている。
テーブルの上に広げられた贅を尽くした料理の数々。
汁の滴る肉を口へと運び、むちゃむちゃと音を立てて噛み締める。
口元を汚す事さえ気にせぬその様はお世辞にもマナーがあるとは言えぬ作法。
この邸宅の主であるのだから、気兼ね等しないのは当然だ。

ただ一人、背後に控えるメイドも何も物申すことなく、静かに佇み時折配膳や身の回りの世話を続けていた。

料理も飽きれば一口で下げさせ、気に入った物のみを作法も気にせず頬張る所作をしていても、貴族は貴族。
特に税収官ともなれば陳情や何がしかの報告に来客がある事も珍しくはない。
最も、それが男であれば適当な理由を付けて追い返すのだが。
そして例え、客が来た所でこの態度を正すことはほぼ、無いだろう。

そうした不作法な食事が立てる音に交じり聞こえる水音がある。
時折、くぐもった声すらも混じるその音は、座する腰のすぐ前に顔を埋めた女から聞こえてくるものだ。
それは他のメイドか、或いは客か、引っ張り込んだ獲物だろうか。
兎角、食欲と性欲を同時に満たす怠惰な時間が当たり前の様に過ぎていた。

「おい。誰ぞ、今日は来る予定があったか?」

ソースに汚れた口元を、傍に控えていたメイドがナプキンで拭う。
そのメイドへと今宵の予定を問いかけながら、股間に顔を埋めている女の後頭部を掴み、深く銜え込ませようと引き寄せる。

或いは、長く垂れ下がるテーブルクロスのその下に。
既にその訪れた客や連れ込んだ獲物をを、侍らせ奉仕でも促しているのかもしれないが。
何にせよ、誰が来たとて朗らかな会食に等、なることはきっとありはしない。
見る者を不快にさせる所作の食事が、続いていた。

キュリオ > 程なくして食事が終わり、その後は。
食後の運動とばかりに、テーブルの下に侍らせていた女を食卓に上げて覆い被さり――――

ご案内:「富裕地区 邸宅」からキュリオさんが去りました。