2019/03/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大通り」にシラトリさんが現れました。
■シラトリ > 変わり者として有名なオッターモール家。
零細も零細貴族ではあり、もはや無視されることも多いくらいの家柄。
その吹けば飛ぶような小ささの割になんか大物に可愛がられているせいか、ずいぶんと生き延びているのだけれど。
その変わり者のオッターモール家の「変わり者」評価を高めることに誰よりも貢献しているのがこの白磁の肌をした華奢なメイド。
流した浮名は数知れず。神出鬼没のメイド服。
メイドらしい仕事は置いてきた、この戦いにはついてこれそうもない。
富裕地区で他のメイドと逢引し、平民地区で酒場のウェイトレスを口説いて、貧民地区でシスターに欲情を告白する。
そんな彼女は今日は今日とて、公主がたくさんやってきたと噂の場所を見に来ていた。
主人から「本当にあちらさんに手を出したら私が直接コロスからな!」と釘を刺されてしまった。
■シラトリ > じゃあ出すしかない。
そんな硬い誓いを心に秘めて、日中の通りをうろつくメイド。
見た目だけなら無機質で清潔感のある、清楚な姿である。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大通り」にスーファンさんが現れました。
■スーファン > この国を訪れて幾つかの季節が巡った。
西に難する者あればこれを助け
東に貧する者あればこれを助け
そういった事を繰り返す折、時折襲い掛かる悪漢の類を悉く打倒したり等もして
それなりに充実した日々を過ごす中、気が付いたら祖国との間に何やら祝賀ムードが巻き起こっていた。
「……ン、春に木々が芽吹くならば成程、芽出度き事である。善哉善哉」
噂に伝え聞く仙丹の材料は未だ毛一筋程も姿を掴めず、道士としての修行も中々ままならない中の吉事。
私は吉兆であると判断をし、祖国の調度もにわかに目立つ催事場へと足を運んでいた。
無論、只足を運ぶだけな筈も無く、薄紅に色づいた花捲(蒸しパンのようなもの)を収めた籠を携えている。
「……ン、そこな貴方。花捲は如何か?此方ではそう見ないかもしれないが、パンのようなものだ。今なら──」
資金調達の一環として始めた花捲作り。これが中々に売れるのである。よって今日も路上販売へと繰り出しているのだ。
そして、何処ぞの貴族の従者と思しき女性に声を掛けた。白皙の肌に白銀の髪。蒼玉のような瞳が目を惹く貴方だ。