2019/03/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に竜胆さんが現れました。
■竜胆 > 富裕地区の道を少女がトコトコと歩いていく。
この周囲ではあまり見ない風体の服―――着物を身に纏う少女は人ではなかった。
竜の翼を背中に、お尻の辺りからは竜の尻尾。
それは、人竜と呼ばれる、人と竜のハーフである、ドラゴンハーフといえばカッコイイだろうか。
少女は、この近くに住まう存在で、最近は家から出てウロウロとしていることが多かった。
それもこれも、家に人が増えてきて、居づらいというのがある。
ムカつくなら、追い立ててもいいのだがそれもできないような相手ばかり。
強いか弱いかで言えば弱いのだろう、しかし、それを守護するモノが。
両親の愛人とか追い立てて家から放り出したら多分殺される。
それに、家にいれば、絶賛アンアンギシギシとうるさい事に。
辟易してるので家から出て、できるだけ散歩するのである。
たまにメイドのシスカに夜に出かけるな、と言われるけれど――精神の安定のために、無理という。
「全く、なんて魔窟なのでしょうね。」
はあ、と軽くため息。
■竜胆 > 魔窟とは言ったが、性格には竜の巣穴である。
その中の一匹だからこう……何とも言えないところではあるのだ。
おうちから出るという選択肢、多分連れ戻されるんだろうなぁ。
どうしたものでしょうか、と少女はもう一度ため息を。
気を紛らわしたいと思ったので、どこか行きましょうと、道を進む。
楽士の音楽でも聴きに行こうか、図書館で本でも読もうか。
――――こういう時こそ、甘いものではないだろうか。
ふと、思い出して少女は懐に手を伸ばし、お小遣いを確認する。
「―――ええ、そうしましょう。」
行動指針決定。
甘いもの。
■竜胆 > 富裕地区だからこそ、お菓子とか甘いものとかを売っているお店は多いものだ。
どれもこれも一流といっていいだろうし、そういう所には事欠かない。
さて、今日はなにを食べようかしら、少女は考える。
ケーキとかもいいし、パイとかもいいかもしれない、砂糖菓子とか、チョコレート。
甘いものは乙女の原動力である、それを目の前に滾らない乙女がいるものだろうか。
―――甘味を食べたことのない乙女ではない限り、ないと言い切れる。
はちみつたっぷりのパンケーキとかもいいかしら。
果物たくさん使ったモノ、とか。
生クリームをふんだんに使ったもの。
ああ、ああ。
美味しそうね、少女はどの店にしようか悩みながら、ウロウロと歩く
そして、そのまま探しながら夜の街の中に――――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」から竜胆さんが去りました。