2019/03/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「この地区でも、出るものは出るものじゃのぅ…」

そう呟く少女は、今、富裕地区のある路地裏に居た。
そして、そんな少女の目の前には、数人の男達。
手には各々に獲物を携え、明らかに襲おうとしている風が見て取れる。
対する少女は、緊張感もなく、口元に手を添え、くぁ…と欠伸を一つ。

確か…そうそう、身形がどうとか?
怪我したくなければ、金を出せとか?
そんな、ありきたりな台詞を吐かれてた気がする。

「いやはや、本当にあれじゃ…もう少し、身の程を弁えんか?
強者に相対せず、弱者ばかりの前で最強を謳う、そんな連中と同じじゃぞ?
まぁ…妾が知る限りでは、そんな事を言っていた者の一人には、勝った事があるがのぅ。
………む?…そうなると、妾が最強なのか!?」

痺れを切らしたか、男の一人が前に出てくる。
なのに、まったく気にした風も無く、少女は言葉を紡ぐ。
と、己の言葉に、はた、と何かに気付き、男達に向かい問うのだが…

「………つまらん、そんな小者と同じな妾ではない。
最強がどうとか、証明も出来ぬ事柄なんぞ、言うだけ虚しいだけじゃろうが」

さらりと言いのけ、次の瞬間、ばたばたと男達が倒れ込んでしまう。

タマモ > 「ふむ…さっさと襲ってこれば、ほんの一握りの希望はあったじゃろうに?
手を出すのが遅いから、こんな事になってしまう。
………まぁ、次からは、妾を前にしたら気を付ける事じゃのぅ」

くすくすと笑うと、男達に近付く少女。
よいせ、と身を屈めると、無造作に手を伸ばす。
ごそりごそり、男達の懐を漁り始め…

「………やはりか、この手の輩は手持ちが少ないものじゃ。
とは言え、ありがたく頂いておくがな?」

取り出したのは、男達が持っていた財布だ。
遠慮なしに中身を確認し、幾許かのお金を抜き取った。
何を盗んでいるんだって?気にするな、相手もそのつもりだったのだ。

タマモ > さて、臨時収入も手に入った。
それならば、どこかに美味しいものでも…
とか何とか、考える少女だったのだが。

「うむ…これだけでは、大した物は買えんのぅ…」

そう、贅沢をするには、少々心許ない金額。
かと言って、全部頂くのも悪い気がしてならない。
手に入った金を見て、考えて、考えて、考えて…

「もう少し、適当に歩けば…また現れるじゃろうか?」

と、そんな結論に辿り着いた。
いや、そんな都合良く現れる訳もない、と言われそうだが。
と言う訳で、倒れたままの男達は放置し、少女は再び、路地裏を適当に歩き始めるのである。

タマモ > この後、少女は思った通りに事を進めれたのか。
そう簡単には、思い通りにならなかったのか。

その結果は…

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からタマモさんが去りました。