2019/03/17 のログ
ご案内:「酒場 富裕地区」にマリアン・ブラックバーンさんが現れました。
マリアン・ブラックバーン > 寒の戻りと言うものであろうか。そろそろ春らしい気候になると期待していたが、人間の友人曰く今日は凍える様に寒いようだ。
こんな日は無駄な外出はせずに温かい建物の中で過ごすに限る。

「…と言うわけだマスター君。 いつものを。」

馴染の店で寛いでいる吸血鬼。
フードを被り、顔を隠しているような客が入れるような店は限られている。
富裕層が出歩くエリアとなれば尚の事だ。

そんな貴重な店が閉店にならぬよう、定期的に店の経済を助けに来るのも私の仕事だ。

店の奥にある半ば指定席化しているテーブル席にて
赤いワインと魚介類やキノコを油で炒めた料理を頂いている。

「ちゃんとニンニクは抜いてくれたのだろうな、マスター君。」

カウンターで客の相手をしている明るい頭の男が首を縦に振った所で漸く食事を開始することができる。

いつも冷えている身体なのだが、今日は一段と冷えているような気がした。

マリアン・ブラックバーン > 吸血鬼はおおむね酒に強い。正確には不死の身体ゆえに影響を受けない。

今店で寛いでいる吸血鬼もその類、次から次へとワイングラスが行ったり来たりを繰り返す。

代わりに食事のペースは遅い。 元々おおまかな栄養は人の血液で賄っている為に食事を取る必要があまりないのだ。

「そもそも飲まず食わずでも生きていけるのだがな。」

実際にそれを試す愚は犯さない。そうなった時に己が理性を試せるとは思えないから。

店はいよいよ混雑してくる。外の風を避けた客が長居する上に新たな客がやってくることもあり席は埋まる一方だ。

それでもこのフードの女が座る席に相席しようと言う勇者は現れない。

素性を知られていることはないが、関わると面倒なことになりそうだと言う評判は立っている模様。

女はそんな周りの目を気にすることなく、悠々と酒を楽しんでいる。

ご案内:「酒場 富裕地区」にサザンカさんが現れました。
サザンカ > 「おじさん、オレンジジュースちょうだいっ♪」

賑わう酒場のカウンターに腰掛ける吸血鬼の横に
いつの間にかチョコンと座る清楚なドレスに身を包んだ童女。
子供が来るような場所ではないのでもちろん周囲からの視線もサザンカに集まるのだが……
何よりも吸血鬼の横に腰掛けたこと自体、皆驚いている様子

そんな視線すらまったく気にしない少女はふんわりと甘い香りを漂わせながら隣の吸血鬼へ首を向けた。

「それ、お酒ー?美味しいの?」

酒を嗜む吸血鬼に対し
一切怯える様子もなくただただ子供のような表情で訪ね
未だ味わったことのない飲み物に興味心を抱く。
外見は子供だが、中身は500年も生きた淫魔。
酒の一つや二つ経験していてもおかしくはないが、今まではそういったものにも興味がなかった。
だからこうして目の前で酒を飲む者を見ると不思議と好奇心が沸いてしまう。