2019/03/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > 富裕地区の大通り、今宵も仕事の帰りである。

特に慌てて帰る必要性がある様な予定は無く、この後別の貴族の屋敷に行く予定も無かった筈の夜のこと……。

「んっ……ハァ………………。」

両腕を勢い良く夜空へと伸ばして、星を掴まんばかりに掌を広げて指を伸ばし、仕事でこりにこった腕を指を伸ばしてほぐし、次に片腕の肘を掴むようにもう片方の腕を後頭部を越えるようにまわして身体を軽く捻る。

ごきごきごき

と聞く人によってはエグくも聞える音をたて、最後にコキっと首を捻って鳴らして、止めは大きな溜息を吐き出す。

今宵はそう、随分と恰幅の良い貴族の身体を存分にほぐし終えた後なのでどうにもこうにも身体がギシギシを軋んで悲鳴をあげている気がする。

肉体は過度に緊張して上手く動かないし、精神的にもミスは許されないというプレッシャーで何ともまあ冷や汗が止まらなかった。

そ、れ、に折角作り上げた痩乳剤も試す事はなく、まあ本当に今夜は普通に仕事をした後で、富裕地区の通りを何時もの様に歩いて帰り、途中で面白いものか興味を惹くものがあればお店を覗こうという考えである。

財布は仕事後なので温かいし?
あの薬も完成して別に急ぎ調合する必要性のある仕事もないし、偶にはのんびり帰宅するのも悪くない。

帰っても誰か待っててくれる人もいないしと、独り身が故に自由と寂しさを噛み締めつつの帰路の途中であった。

シュバルト > 暫くはあっちふらふら、こっちふらふらしていたが、流石にふところ温かくても服装的に寒くなり、少しばかり小走りで平民地区の安宿に帰ろうと。

幾つか面白そうなものは目星をつけたし、お店を開店するまでの資金もある程度溜まり始めた。

ので、今宵の足取りは何時までも軽く穏やかで……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシュバルトさんが去りました。