2019/02/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアクラさんが現れました。
アクラ > 「退屈はしなさそうだな。」

初めて訪れた富裕地区と呼ばれる場所
立ち並ぶ店はどれもこれも平民地区の者よりも立派で綺麗だ
そして売り物の種類も沢山有りガラス越しに眺める物は初めて見る物ばかり
だがそんな中にも不満は色々とある

「屋台がない…それにどれもこれも高すぎるぞ。
私の手持ちだと全然足りない。」

なぜパン1つでそんな値段がするのだ、と実際に言ってみたりするが値段が変わるわけもない
今の所この地区は食事が碌にできない場所ぐらいの認識である
不満を覚えつつも折角だからと色々見て回るかと散策する

特に意味のない呑気な散歩…それが続くと思っていた
白い髪の少女を見かけるまでは

シュティレ > 歌劇を楽しもうと私は歩いていましたが、進行方向に一つの影を認めました。
それは、その血の匂いからして人ではないことはすぐに分かりました、しかし、血族でも無いともわかります。
魔に属する存在なのは分かりました、が……正確な種族はわかりません、見たことのない種族で、嗅いだことのない血の匂いでした。
人の国に魔の存在が居ることは、この国では珍し――――くはないことでした。
とはいえ、公然としているというものでもありません、しかし、目の前の存在は堂々としております。
私のように人に近しい容姿をしているなら紛れるのも楽だとは思います。
彼のような存在はすぐに人は排斥するのではないでしょうか。疑問が視線となってしまいます。

――――詰まる所、凝っと見てしまうのでした。
興味を惹かれたとも言い変えることが出来るでしょう。

アクラ > 蛇が蛙を睨む、と言う例えが有る
今の状況はそれが一番近かった
なぜ視界に入れるまで気づかなかったのか
なぜそれを見つけてしまったのか
目を合わせてはいけない相手と今こうして目が合ってしまった

(……まずい)

絶対的な化け物が目の前に居る
羊の群れの中にドラゴンを見たと言っても過言ではない
しかもそれが今自分の事をじっと見ているのだ
思わず立ち止まり…否、動くことができず固まってしまう

(人…囮……兵士…使……)

どうすれば逃げられるかを必死に頭の中で考える
傍から見れば美しい女性に見惚れている少女に見えるかもしれないが

シュティレ > ―――カツリカツリとヒールが石畳を踏みしめ、私は『彼』に近づきます。
『彼』というのが正しいのでしょうか?性別がわからないので、暫定的に『彼』という表現をしましたが。
『彼』も私のことに気がついたようで、私の方を見るのがわかりました。
私は『彼』に近づいていき、話すのに困らない距離―――2mのところまで近づいていきました。

「如何、なされました?」

私を見ている『彼』はなにやら困っているようにも見えます、動きが止まり緊張がこちらに伝わってきます。
なにか困っているのでしょうか、私は声をかけてみることにしました。
『彼』のような存在がこちらにいる事への興味もあります。
そういえば、先程の疑問が勝手に思い出されました。

「大丈夫です、私も人ではありません、貴方を排斥するつもりは、ありませんよ?」

多分こう言えば、きっと大丈夫、私はそう思います。
きっと、私を人と誤認したから、困ったのでしょう、と。

アクラ > 「……っ」

どうしただと?と思わず言いたくなる
怖いんだと正面から言えるほどの度胸もなく小さく震えるしかできない
排斥するつもりはない、敵対する気はないと言う事だろう
ほんの少し、声が出せるくらいには緊張が解ける

「お前みたいな…化け物が、何で人間の国にいる?
私と違って対策…されてるだろう?」

人でない事は理解している
気になるのは魔王クラスの存在が普通に歩いていた事だ
自分の様な良くて中の上レベルではない、目の前の彼女が暴れればこの国は終わる
そんな存在に対して何の対策もしていないのかここは?と混乱する

「人間はアホなのか…何で自分達の巣にこんなのが居るのを放ってるんだ……」

空腹も一気に失せてそんなことを考える
自分だって外敵から巣を守る位考えるのに、と
だが人間への呆れも交じり少しずつだが普通に話せるようになってきた

シュティレ > 「ええ、私の力は此処では殆どが封印されております。
ただ、それでも私は役目が有り、その為に此処に来ないといけませんの。
その役目が全て終われば、私は此処から去るでしょう。」

私の質問に対して彼の返答で、ようやく彼が私に警戒をしているということ判りました。
それはそれとして、私は質問に対しての返答をします。
恐らく、私の今の魔力は彼と戦って対等というレベルまで下げられているでしょう。
それでも、私は役目があり、そのためにこの国に居なければなりません。
この国自体に、感慨もなければ、攻撃する積もりもありません。
だからこそ、見逃されているのでしょう、と私は思っております。
人間は危害を加え無い物に関しては、どこまでも愚かになれます。

「いいえ、対策をしているからこそ、それに万全の信頼を置き、それ以上を考えてないのでしょう。
私を超える魔力を持つ者が、この国に来たりしているのもその証左とも言えますから。

―――貴方は、私と同じような血族を見たことは、ありませんか?」

実力とかそういう意味ではなくて、吸血鬼自体を見たことはないかと私は問いかけてみます。
彼の知る吸血鬼が私の求める血族かどうかは、調べてみればいい話ですし。
見たことないならそれはそれで、巡り合わせ、とも思えますので。

「あと、私からも質問、よろしいでしょうか?」

私は首をかしげながら、少しワクワクしつつ問いかけます。

アクラ > 「封印……そうなのか。」

随分と大人しい性格らしいと安堵する
本能はまだ警告を発しているが頭でそれを抑え込む
自分が感じた想像よりもかなり弱体化しているのだ、と
何かあっても逃げられると考えればかなり気が楽である

「罠だけで満足なのか、すごい自信だな。
血族ってなんだ?私はお前みたいなのを見たのはここだと初めてだぞ。」

血族の意味を分かっていないせいでそんな答えを返す
種族の認識など今までは人間かそれ以外位にしか思っていなかったのでどうしようもなかった
彼女程の強さを持った存在は見た事が有るがそれが吸血鬼かどうかなど考えても居ない
何せすぐに逃げるか隠れたのだから

「ん、良いぞ。色々教えてくれたからな。」

なんでも聞いてこい。と胸を張る
きゅるるとお腹が鳴るのは安心した証拠だろうか

シュティレ > 「ええ、それが、この国の対策、なのでしょう?神の力で国を覆い、人間以外……魔に属する存在の力を封じる。
私も、本来の力は出せませんわ、それに……人と諍う理由も積もりもありませんから。
無論、貴方とも。」

敵意はない、そもそも、もつ理由もない、私は蛮族ではありませんので見たものは敵だとか、そんな考えは持ち合わせておりません。
優雅に、美しく、それが血族の誇りでもあります。
私は、もう一度笑ってみせます、彼に、安堵してもらうために。

「どうなのでしょうね?それ以上の対策をしているのか、いないのか。
ただ、人は賢く、そして愚かですから。
自信というよりも慢心と言って差し上げたほうがいいと思いますわ。

血族はそうすね……吸血の一族と言っても、龍に連なる一族の事ですわ。
私達の種族、と言ったほうが早いのでしょうか。
吸血鬼にも、人が変質したもの、生まれた時からの種族など、様々いますから。
見たことないというのであれば、それで大丈夫です、ありがとうございます。」

簡単に見つかるはずもない、国から逃げ出し、さらに無法を働く血族、そんなに簡単に捕まるなら、今頃私はいませんし。
それに、全て捕まえ終えたかどうかを確認しなければなりませんし。
彼が見てないなら、ただ、それだけのこと、でしょう。

「ありがとうございます。
……そうですね、質問の前に、食事にしましょうか?
質問させてもらうお礼、ということで、如何?」

胸を張る彼、可愛らしくなるお腹。
視線を少しずらせば、パンを売るお店、今は締まっておりますが。
彼は空腹を覚えているようなので、それなら、食事をしながら質問をするのもいいでしょう。
私は思いましたので、夜空いているお店を思い出しながら提案しました。

アクラ > 「神……よく分かんないな。」

だが襲われる心配がないと分かっただけで大満足だ
どう逃げようか考えていたがそれも今は過去の事となった
笑っているし怒らせてはいないのだから大丈夫だと安心する

「慢心…油断だったか?そんなのしてる場合じゃないと思うけどなぁ」

すぐそこで戦争をしていて足元には自分を含め外敵が好き勝手過ごしている
油断する余裕があるとは到底思えなかった

「吸血鬼、血を吸う奴だな。
ごはんの取り合いはした事あるけど弱かったからたぶんお前の探してる相手じゃないぞ。」

ふと思い出すのは食事でぶつかった相手の事
だが目の前の彼女とは比べるのもおこがましい位の強さだった
だから、彼女の探している相手は見ていない

「食事!美味しい物をくれるなら沢山話すぞ!」

途端に目が輝く
空腹を満たす、アクラの中でその優先順位はかなりの上位に位置している
こんな風に誘われればすぐについていくぐらいには

シュティレ > 「神、に関しては……そうですわね。主といったほうが良いでしょうか。
私が、私の王を崇拝する、というような認識ですわ。」

多分間違ってはいないと思いますが……人の神に対する認識はこういうものだ、と私は思っております。
人のことは勉強してはおりますが、ちょっと自信がないのです、ええ。

「とはいえ、魔族と戦い、人間同士争い、今まで永らえてきているのです。
それが、人間というものなのでしょう……私はそう思っておりますわ。」

外敵があるのに、内部は一致団結できずに足を引っ張り合い……それでも、こういうふうに存続している。
彼らはそういうふうにして、永らえてきているのでしょう、栄えているのでしょう。
不可思議な存在ですわ、と感想を一つ。

「ええ、まさにその通り、です。
あと、私が探しているのは、強いものばかりではありませんわ。
血族にも弱いものもいますわ、人と比べれば、強いかもしれませんが。」

あなたより弱い血族もたくさんいますから、と軽く笑ってみせる。
とはいえ、彼に倒されて食べられたなら、それはそれでいいのである。
それは、その血族の末路でしかないし。

「ふふ、では、ご一緒にどうぞ。何を食べたいですか?争いは苦手なので、人のお店での振る舞いになってしまいますわ。」

人が食べたいと言われると、ちょっと難しいので。
食堂とかの食事になりますわ、と先に釘を刺しておきましょう。
ご飯に目を輝かせる彼を可愛らしいと小さく笑ってしまうのは失礼でしょうか。

アクラ > 「ふーん…崇拝とかは私には分からん。」

そういった話も聞いた事はあるが理解はできない
どうせありがたがるなら自分にお腹いっぱい食べさせてくれる相手だ

「あれだな、虫みたいだな」

見下している訳ではないがそう人間を評価する
うじゃうじゃと居てしぶとい、数が多いから残ってるんだろうなと軽く考えている

「えっ……」

そう聞くとまた口を閉じる
あなたの探している相手はぶっ倒しました、なんて流石に気まずい
それ以降吸血鬼の話題には口を閉ざしておこう

「それは別にいいぞ。料理も美味しいって覚えたからな!」

今はまだ食べる必要もないので今は純粋に美味しい物を求める
もちろん食堂での食事も大歓迎だ
人間の作る料理、その美味しさを今は知っている
だから人を食べなくても今日は満足できるのだ

シュティレ > 「貴方は、そういう種族なのですね。」

崇拝するということが判らないと言う事はそういう種族なのでしょう、魔族もたくさんいますし、仕方のないことと思います。
教えてみたいと思うのは、崇拝する事を知っている者としての思考なのでしょうと、思ってしまいます。

「言い得て妙ですわね、たしかに。」

多いし、強くはない、虫けらという表現にはしっくりしてしまいます。
ただ、侮ってはいけないものなのも、確かだと私は理解しています。
弱いはずの彼らが、神を殺したり、魔王を下すのですから。

「ふふ、気にしないでくださいまし?貴方にやられていたとしたら、彼らはそれだけの存在。
力もなく、奢り高ぶり、そして……血族の道を外れた者の末路でしかありませんわ。

弱肉強食は、普遍の理屈、ですから。」

私は笑みを浮かべて言いましょう、彼が倒していたというのは仕方ありません。
素直に矯正を受けていればそうはならなかっただけの話ですから。
彼に落ち度はありませんし、私も魔族、力こそ正義は、変わりありません、と。

「ふふ、では、オススメのところにしましょう。一人ではな違法が、美味しく食べられますから。」

今はまだ寒いですし、ビーフシチューというものにしましょう。
体の芯から温まりますし、お肉が入っていて美味しいのです、見た目もきれいですわ、と。
その専門店の場所を思い出して、彼と移動しましょう。
すぐに到着する場所ですから。

アクラ > 「種族…それも私はよく分かんないな。アクラはアクラ、それでいい。」

種族も崇拝も何も知らない
寄り添う事を群れる、と未だに認識してしまうのはそのせいだ
王都で暮らし始めて少し変わってきてはいるが根本はまだそのまま

「そ、そうか?
じゃぁ気にしないぞ!私より弱いのに私のご飯をとろうとするやつが悪いんだからな。」

ふっふー♪と笑う
先程からアクラの事を褒めたり肯定してくれる彼女との話に気分が良くなっていっているらしい
少し前の緊張感はどこへやら、である

「任せるぞ。私はこの辺りは何も知らないしお金もないからな。」

店に付けばまず漂ってくる匂いを嗅ぐ
これは…と考えるが色んな匂いがしてよく分からない
香辛料や肉をたっぷりと使ったビーフシチューはまだ食べたことがないのだ

シュティレ > 「アクラ、というのですね。ああ、私とした事が。私は、シュティレ、シュティレ・ズィゲルトーアと言いますわ。
長ければシュティレと覚えてくださいまし。」

彼はアクラと言う個体名なのでしょうか、種族名なのでしょうか、判りませんけれど、分かることはひとつありました。
私はちゃんと名乗っていません、これは礼儀に悖りますね。
なので、ちゃんと名乗りを上げることにしました。でも、アクラの文化に、ちゃんと名前とかあるのでしょうか。
理解してくれるのか少しばかりは心配です。

「ええ、食事は取り合いでしょうから、もし、私が探す血族であれば。
その、倒されてしまったものが不甲斐ない、と評価するだけです。」

勝った彼が正しく、負けた血族が悪いのです、気分良くなっている彼ににこやかに言いましょう。
血族が不甲斐ないのは複雑な気持ちではありますけれど結局は、負けたほうが悪いのです。

「ふふ、任されましたわ。では、こちらへ。」

付いてきてくれる彼をエスコートするように歩き、そして私はひとつの店に到着します。
給仕にチップを渡し、個室に案内してもらい。彼はきっと文字が読めないでしょうし。
最高級のビーフシチューを二人前と、パンと、ワイン。
他にも幾つかを注文して、待ちましょう。
しばらくすれば、テーブルの上いっぱいの食事が並ぶことでしょう。
さあ、どうぞ、とアクラに私は食事を薦めます。

アクラ > 「そうだぞ、アクラだ。シュティレだな。しっかり覚えたぞ?」

忘れてはいけない
楽しく話してご飯も食べさせてくれるがそれでも
シュティレというとんでもない存在が居る、それを忘れてはいけない

「そんなものなのだな。」

やはり同族の事を異常に大事にするのは人間ぐらいなのだなぁと再認識する
どちらが正解、と言うものでもないのだが

「おおぉ…すごい!すごいぞシュティレ!!」

沢山のシチュ―とパンに惚れ惚れする
目の前に並ぶパンもいつも食べているものよりも上質なのが匂いでわかる
最初の一口は慎重に、その次からは飲み込んでいるかの様な勢いでシチュ―とパンを食べ進めていく
マナーのマの字も知らないアクラにとって個室だったのは幸運だった

「うまひ!ほれもしょれもうまひ!」

美味しい美味しいとし食べているがワインには手を付けていない
最初に匂いを嗅いでからグラスに触れていない

シュティレ > 「ありがとう、アクラ。」

覚えてくれるという言葉はとても嬉しくて思わず顔がほころんでしまいます。
なんと言いますか……こう、微笑ましく思えてしまうのです。
可愛らしいと、人がペットを飼うのはこういう気分なのでしょうね、と、思っていました。

「すごいのは、ここの料理を作る人間ですわ、人の料理の文化は、とてもすごいと、私も思いますわ。」

そう、私は頼んだだけで作ったのは人間なのです。すごいというのは同意しますけれど、私がすごいわけではないのです。
美味しそうに食べる彼を見ながら、私もパンをひとつ手に取り、シチューを食べ始めます。
食材も一級品のそれを丹念に調理したことが分かります。素晴らしい出来のそれを食べて、美味しくて、思わず目を細めてしまいます。

「あら、お酒は、いらないのですか。」

ワインを飲もうとしない彼に、問いかけました。
残すのでしょうか、飲めない種族だったのかも、と考えました。

「さて、お腹がいっぱいになったら、質問して、いいでしょうか?」

今はご飯を食べている最中です、彼は夢中ですので、終わってから問いかけますよ、と言っておかないとダメですわね。

アクラ > まさかペット感覚だと思われているとは知らずにニコーっと笑いかける
美味しい食事を沢山食べさせてくれている…シュティレは良い奴
そうはっきりと認識した

「そうだなぁ…料理は凄いな。人間もよく考えたなーって思うぞ。」

ただの肉や草が少し手を加えるだけでこんなにも美味しくなるのだからいまだに不思議でならない
自分で見様見真似で料理もどきをして大失敗したこともあるのでその凄さがよく分かる

「何だか匂いがきついから要らないぞ。
味もなんか変だった」

んべーっと舌を出す
どうにも子供の姿のせいか味覚まで姿に引っ張られてしまっているらしい

「いいぞ!私が知ってたらなんでも答えるぞ!」

料理を綺麗に平らげれば満足げに腹を擦り頬を緩ませる
約束は忘れていない、聞かれることには出来る限り答えるつもりだ

シュティレ > 「本当に。人の国のこういう食事処をめぐるのが、とても楽しみで仕方ありませんわ。」

可愛らしいです、こう……保護欲というものでしょうか、刺激されてしまいます。
私はそういう性質なのでしょうか、と自問してしまうくらいに。
料理に関しては、私も彼女に同意見なのです、香辛料とか、調味料とか、魔族の国でもここまでの味はひと握りの上位種の食べるご馳走だと思います。
人の料理とかは、本当に凄いとおもうのです。

「では、これは私が頂いても?」

お酒を嫌う様子に、問いかけましょう、彼は自分の食事を取られるのが嫌みたいですし。
いらないというものを貰う文は大丈夫でしょうかと考えました。
ワインは楽しみ方を知れば美味しいのに、と、少し残念ですが。

「簡単な質問ですわ。
アクラは、男性ですか?女性ですか?
あと……人に襲われたりしないのですか?」

なんでも教えてくれるというので。最初気になったことを、改めて質問としました。
特に人は異物を見つけるのが得意です、彼はどうやって、人のあぶり出しから逃れたのでしょうか。

アクラ > 「巡るのか…これをっ!」

様々な料理を豪勢に食べて回る
夢の様な光景を想像すればいいなぁと羨むのは当然の事で

「ん、頼むぞ。残すのはもったいないしな。」

あむあむとパンを食べながらそれだけ伝える
自分が好まないものを誰かが食べてくれるならそれはとてもいいことだ
好きな物だけ食べられるのだから何の文句もない

「雄も雌もどっちでもなれるぞ?
今はリ……一緒に暮らしてる奴が女が良いって言ってるから私は女だ。
人間は襲ってたけど襲われた事は…あんまりないな。ここに来てからは一回もないぞ。」

アクラの姿が変装であればとっくの昔にばれていた事だろう
だが見た目どころかその中身もほぼ人間に成っている今はアクラは周囲から多少言動のおかしい子供としか見られていないのだ

「あ、でも人間の前で変な形には成らない様に気を付けてるぞ?
だからだろうな、うん!」

シュティレ > 「ええ、人の国は沢山ご飯を食べるところ、ありますから。」

すごい勢いで話題に跳付くアクラは、もしかしたら、お腹いつでも好かせているのでしょうか。
先ほどお金を持っていない、ということでしたしと、私は思いました。

「それでは、遠慮なく頂きますわ」

お酒を許可してくれるので、私は静かにワインを一口、空気と混ぜて転がして、馥郁たる味と香りを楽しみましょう。
やはり彼は食事がいい模様です、ワインを堪能しつつ眺めてしまいます。

「両性というわけではなく……可変というところですわね。
女性のほうがいいと言われて……素直なのですわね。
襲われないのであれば、それに越したことはありませんわね。」

話を聞いてわかったのは、変化する能力が高いようだ、私は血の匂いで判別したから直ぐにわかったが、人間ではわからない模様。
疑問が払拭できて私は満足しました。

「ふふ、それがいいと思いますわ。人はすぐに襲ってきますから。」

中には戦いが好きだという変態さんもいますし。
私は口に出さずに思い出して笑みを浮かべましょう。

「アクラ、お代わりとかは大丈夫ですか?」

私は、そう問いかけました。
彼の返答次第では有りましょうが、もう少し雑談と食事は続くのでしょう――――。

アクラ > 「良いなぁ…もっと依頼を増やすか。」

お金の重要性に思わぬ形で気付いたのであった
帰ったら相談しなければ、そして美味しいもの巡りの旅に向けて!

「私はどっちでもいいからな。襲われたって上手く逃げてみせるぞ!」

どっちでも自分であることは変わらないのでそこにこだわりはあまりない
それにこの姿の方が買い物の時おまけがもらえたりするので悪くなかったりするのだ

「襲ってきてもある程度は簡単に倒せるし大丈夫だぞ。
物凄いのが来たら逃げるしかないけどな。」

お代わりと聞いてすぐに頷いた
その後もまたお腹をいっぱいにさせるまで楽しい食事と質問が続くのであった

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアクラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシュティレさんが去りました。