2019/02/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > とある貴族の大屋敷、にて香水の収めに行った帰り道の出来事である。

出来事と言う程の事でもないのだが、何でもない帰り道と言い換えるにはこの王都マグメールは特別な街であった、少なくとも自分にはである。

歩いているだけで衛兵さんに懐温かそうだな?
少し温かいのわけてくれないか?と言われ、香水の瓶を見て、違法な霊薬だろ?取り上げても良いんだがな?と脅されて、折角の儲けが三分の一になりお陰で少しだけ寒気までする始末。

護衛を雇う、パトロンを見つける、お店を持つ、メイドを雇う、この辺りが対策として早急に必要になるのかな、と考えながら富裕地区の少しだけ人気の無い路地を歩いている。

メイドを雇う事で箔がつき多少は衛兵も警戒してくれるだろう、たぶん

護衛を雇えば言う間でもなく、お店を持てば直接のやり取りもそうだが送迎してもらえればこんな事にめぐり合わない、パトロンは言う間でもなく、睨みを利かせてもらえば大丈夫、どれもこれも衛兵に嗅がせる鼻薬と天秤にかけねばなるまい。

服装も問題なのか、何枚も替えがある清潔そうな白衣に安売りのシャツと耐久性の高い魔獣革のズボン、後は歩いても疲れないブーツ、医者に見えて不審者に見えないと思いたい。

しかし、しかしなのだが髪型が悪いのだろうか?
短い白い髪は癖が強くくるくると捻れて羊かその類の毛のようになっているし、視力が僅かに悪い所為で目つきも悪い、視力を補助する眼鏡なるアイテムもドワーフに頼んでオーダーメイドになるし、そうなると蓄えが減るだろうし、悩み多し、やる事も多し。

ハァ………

溜息を白い吐息をセットで吐き出し歩く。
目的地は平民地区の安宿だが、是も宿ではなく自宅が欲しい、平民地区でもその辺りはお高めなんだよなーっと、溜息に続けて思わず愚痴る。

シュバルト > 真っ直ぐと歩くだけ、通りを抜ければ平民地区へと続くのだ。

暫く愚痴と溜息を交互に織り交ぜながら、歩き続けるだろう。

出来れば富裕地区、最低でも平民地区、貧民地区には落ちたくないなー……お店の防犯設備などでお金掛かるだろうし?

など等、ブツブツと言っていればそれだけ人通りが少ないとは言え一目を集めてしまうわけで、その視線に気がつけば走って逃げるのだが、考え事も愚痴を零している間は気がつく事無く、富裕地区を無事?抜けて平民地区へと辿り着くのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシュバルトさんが去りました。