2019/02/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にノアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にノアさんが現れました。
■ノア > 富裕地区の とある屋敷にて ───
財と暇とを持て余した貴族達による舞踏会が開かれていた。
主催者の意向により唯一設けられたドレスコードは、 目元を隠す
"ヴェネチアンマスク" の着用。
豪奢なシャンデリアが垂れるホールには、マスクを着用した男女で溢れていた。
楽しんで参加している者、
少しでも権力者に顔を売りたくて参加している者、
怪しげな舞踏会に下心を抱き参加している者、
付き合いで仕方なく参加している者 など…
此処に居る理由も、 身分も、 様々。
「 …………………はぁ、 退屈。」
"一人で会場に行くのは恥ずかしい" という理由で、
どこぞの御坊っちゃまに雇われた便利屋なんかも、 紛れていたりする。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 退屈そうに、ドレスコードに倣って舞踏会に参加していた男は、不真面目に警備の目を走らせていた。
道楽繋がりで雇われた仕事は実入りはいいが刺激は少ない。
そんな場所に、どこからか蛇が紛れ込んでいた。
すぐに逃げられても困る。舞踏会の半ばで後ろから声を掛けた。
するりと首筋から手を顎の下を撫でるように滑り込ませて、こちらを向かせた。
「血色がいいな。元気なようで結構」
■ノア > 雇い主の御坊っちゃまは、 随分と浮かれていらっしゃるご様子。
そして、 好みの女性を見つける度……
『 何と声を掛ければいい 』
『 何か褒めたりした方が喜ぶのか 』
などと、 女にアドバイスを求めてくる。
適当な返事をすると、 御坊っちゃまは出陣するのだけれど…
全く相手にされず撤退、 と 先程から同じ事を何度も繰り返していた。
最初は面白がって見ていたけれど、 変わらぬ結果にも飽きてきた… そんな時、
「 …………… っ、 」
背後より掛けられた声に、 振り向くより先に舌打ちする。
顎を持ち上げられ見上げた先には、 天敵の姿。
「 よくもそんな台詞が吐けるわね。」
貴方にされた事も、 其の後捕らわれた先で受けた酷い屈辱も、
記憶と身体とに、 深く、 深く、 刻み込まれている。
とは云え 手を上げたり声を荒げる事はせず、 顔を ふいっと背け
顎を持ち上げる手を振りほどいた。
■グスタフ > 「恨みごとを……言う相手が俺かい?」
傍から見ていれば、誰が雇い主かはわかる。
あのお坊ちゃんの相手をさせるために、客に扮して警備をさせている部下に相手をさせている。
「獲物が……思い通りに動いたら、面白いだろう?」
彼女なら目を背けるだろう。目を背けてしまうのだ、この女は。
男は遠慮なく、胸元に指をかけ引きずり下ろす。露わになった胸を摘まみながら。
「君が悪いぜ、今のは」
衆目に晒すのももったいないので、男は女の前に回り込んだ。
「さて、君の雇い主は私の部下が遊んでいる。どうかな、この後」
■ノア > 「 言われる覚えなら、 幾らでもあるでしょう。」
立ち姿も、 声量も、 崩さぬまま。
傍目には談笑しているように見えるだろう、 けれど…
「 ─── っ、 何度も同じ手にやられてたまるかっての… 」
黒いレースのヴェネチアンマスク越しに、 貴方を見上げる琥珀色は
今にも噛み付きそうな程に 威嚇を示している。
胸元を狙う貴方の手を パシッと捕らえ、 其の手を掴んだまま
まるで手を繋いでいるように下ろして
「 ………最悪な舞踏会だわ。」
女は、 この誘いを断る事が出来ない。
そして其れを、 貴方はわかっていて誘っている。
連れてゆくなら早くしろと言わんばかりに、 腕を絡めて俯いた。
恥じらっているようにも見える女は、 俯き垂れる長髪の下で…
ギリ、 と歯を食い縛りながら。