2019/02/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > いつものように、狼犬を連れての散歩の少女。今日に関しては母親たちが絶賛おうちの中で盛っているので、おうちにいるのがなんか嫌だった。
 あれは長いし、一時間に時間で終わるものじゃないし。
 部屋を防音で包み込めばいいといえばいいのだけれど、気分的に嫌なのである。

 なので、さてどうしたものか、と思いながら富裕地区を歩くのだけれども目的もないし、こんな時間では図書館も空いていまい。
 ふぅむ、と思いながら視線を狼犬に移す。

「しかし、お前も大きくなったものね。」

 母親が助けて連れてきて一緒に住むようになったグリム。
 傷を治して、食事を与えていればみるみる大きくなったのだ。
 竜の気を浴びて変質したんじゃないかしらと思ってしまうほどである。
 自分が乗っても大丈夫なぐらいにしっかりとした肉体は下手したら自分でも敵わないのかもしれない。
 とはいえおとなしく従ってくれるし暴れる様子もないから今のところ驚異には思えないが。

「こら。」

 ぺし、と彼の頭を叩く。
 思考に没頭してたところ、彼は自分の股間に顔を突っ込んで匂いを嗅いでいた。
 メスであれば誰にでもするんだけれど恥ずかしいことこの上ない。
 なのでやめなさい、というのだけど、こればかりはやめない。
 まあ、マーキングの小便と同じ理屈なのかもしれないが。

 しばらく匂いを嗅いで満足したのか、どこに行くの?と言わんばかりにこちらを見る狼犬。
 決めあぐねてさてどうしたものか、と考える。

竜胆 > 狼犬の体格はそれなりに大きく、その上に乗れるのではないだろうか、と思わせる。
 少女の体格はあまり大きくはない……が、しかし、ほかの女性と比べるとやはりしっぽや翼の分重くなってしまう。
 それでも、乗れてしまいそうな貫禄が、彼にはあった。
 少しばかり乗って散歩するのも面白そうだ、が乗り慣れていないというのがある。

 ―――そして、思いついたのだ。

「グリム、公園に行きましょう。」

 公園と聞いて、グリムはしっぽを振る。
 公園は広く、だからリードとかなく思いっきり駆け回ることができる場所なのだ。
 散歩で歩き回るのよりも運動ができる。
 期待の視線を少女に向けながら、早く早く、とばかりにグイグイ引っ張って歩き始める。
 それに従い、少女は公園へと移動する