2018/12/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にナインさんが現れました。
■ナイン > (当地区の主幹道から、僅かに逸れた古い建物。広い庭に面したサロンにて。
昼食時とティータイムの狭間、そんな無聊を慰めるべく。夜と比べれば数は少ないが、幾人かの女性達が語り合う。
姦しく、年頃らしく。和やかというよりは華やかに。
そんな同性達から、僅かばかり距離を置いて。入館した少女は閉じた日傘を預け、一息。)
相変わらず。昼間から盛る暇人共が多いものだ。
――人の事を、とやかく言える身分でもないが。
(そうだろう、と近場の者へ肩を竦めてみせた。
今の所随分会話が弾んでいるらしいサロン内は。外からやって来て直ぐなら、容易に気がつける程に…
饐えた、そして甘ったるい香りに満ちている。
菓子を摘み笑い合う娘達は、大凡がドレスを乱し、或いは脱ぎ捨てたあられもない姿。
娘達同士がそうやって、怠惰な時間を過ごしている。
男が通えば、連れ立って奥へと姿を消す者も居る。
…金も時間も有り余った彼女等、彼等、が。一時の火遊びか、世間を憚る逢瀬の為に通う。
詰まる所、此処はそういう場所なのだ。)
■ナイン > (僅かに。天井へと目を向けた。
個々にしけ込んでいる者達も居るのだろうが、その声は聞こえてこない。
…それだけ。しっかりとした防音設備、秘密厳守が整えられた場所である証拠。
その為、密談密約の為に用いられる場合も有るのだが…大概、そういった手合いが訪れるのは、夜だ。
今は本当に。堕落ばかりが満ち溢れていた。
入店直後のサービスとばかり、手渡されたグラスにも。
客達を、軽くその気にさせる程度の甘い匂いが溶けている。
未だ、それに口を着ける事はしない侭。広い室内を見渡した。
とうに甘さを受け容れている一人の娘が撓垂れ掛かって来る。
それをすげなく追い払えば、奥から数名の女を侍らせた青年に呼びかけられる。
手を振り其処を通り過ぎてやれば、一体どちらとしてなのやら、反陰陽の存在に舌なめずりをされ――――
相変わらず、と称した通りの在れ方、乱れ方。
…先ずは一息吐かせろと。そう言いたい。苦笑気味に眼を細めては…
相手を探す者、別の目的の者、等に混じり。窓辺のソファに腰掛けて。)
■ナイン > (この侭誰か。適当に、暇を潰せそうな。
もしくは…時を忘れて、のめり込めるような。
誰かに出逢う機が訪れる迄。)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からナインさんが去りました。