2018/12/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にジーヴァさんが現れました。
ジーヴァ > 貴族というものは財産を自分の家に貯め込むものが多く、
貴重な魔術書の写本や古文書、あるいは魔導機械を自らの権勢を誇るためだけに飾り立てる。
そういった者から真にその知識を活かせる者へ譲渡してもらおうと、
ジーヴァは同志と共にこの邸宅に住む貴族を説得するために二時間ほど前、訪れていた。

「……あーりゃりゃ、こりゃ随分燃えちまったな。
 まぁ、目的のもんは貰ったし、貴族様がどうなろうが知ったこっちゃないがね」

だが貴族は話し合うことすらせず、衛兵を呼ぼうとしたために
仕方なくこうして実力行使に出ることとなった。
目標の写本を奪取するために手荒な真似をしたが、それほど問題ではない、とジーヴァは考えていた。

「魔術がちょっとばかり使えるからって、偉そうにしやがって。
 金なりなんなり条件は緩めにしてやったのによ」

夕陽に照らされて勢いよく炎上する邸宅の前には貴族平民を問わず野次馬が集まり、
ジーヴァはそれを彼らの背後から見つめている。
怪しまれれば即座に逃げるつもりではあるが、それまでは少々悪趣味な鑑賞を続けるつもりだった。

ジーヴァ > やがて邸宅は燃え尽きて残骸となり、
野次馬たちは衛兵たちに追い散らされる。

彼らに紛れて、ジーヴァは今日の宿を探すために街を歩き続けた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からジーヴァさんが去りました。