2018/12/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/カフェバー」にジナイアさんが現れました。
■ジナイア > 美術館や博物館などがほど近い広場に面したカフェ。夕暮れ時で、丁度バーのメニューと差し替えられる頃。
テラス席は冬季はサンルームになっている。その内の一つの席に、給仕に案内された褐色の肌の女が広場を眺める向きで腰掛ける。
(すこし、疲れたな…)
美術館を一通り巡って、一息着こうと店に入った所だ。給仕からメニューを受け取ると微笑んで礼を言って、ぱらぱらと目を通す。
■ジナイア > ブランデーを垂らした紅茶を給仕に頼むと、小さく息を吐いてテーブルに片手で頬杖を付く。テーブルの下で組んだ足を時々揺らして、夕暮れの広場の人々を眺める。
(………そろそろこのお上品な所に、飽きてきたかな…)
最初の頃こそ文化の違いがいちいち珍しかったが、もともとこの都市の荒んだ噂に興味があった。もう少し面白い光景を見たいなら、この辺りから少し足を延ばす必要があるのかもしれない…
■ジナイア > 頼んだ紅茶が届く。給仕に再び微笑んで礼を言って、紅い唇をカップへ付ける。紅茶の香りとブランデーの風味に翠の瞳を細めて、一口飲み下す。
(…明日は、どうしようかな……)
ポケットから畳んだ地図を出すと、まだ巡っていない部分を指でなぞっていく。
そうして時々紅茶を飲みながら予定を考えて、やがてカップが空になると、地図を再び畳んでポケットへと戻す。
(さて…)
予定は考えてみたものの、我ながらいまいち面白くなさそうだ。明日起きたら、別の地図でも買い求めに行ってみよう…
立ち上がると、伝票を手に暮れてゆく席を後にする。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/カフェバー」からジナイアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/ 見世物小屋」にトモエさんが現れました。
■トモエ > 魔法で豚に変えられた夫に蹂躙される若い女がステージでスポットライトを浴びていた。
哀れな懇願は次第に快楽を伴っていく。女は豚と化した夫に接吻していた。
それを退屈そうに眺め、トモエはゴブレットの酒を口にした。
若い男が蛸に凌辱されるのも、幼い少女が亜人を鳴かせてイキ狂わせるのも、目には留まるが求めていたほどの面白みではなかった。
「……悪いとまでは言わないけれど」
地下世界を歌う有閑の集いにしては、些か刺激に欠けた。
ボーイに次の酒を頼んで、机に頬杖をつく。
蛞蝓じみた生き物に体を舐めしゃぶられる美しい姫騎士が登壇させられ、会場は一気に湧いていた。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/ 見世物小屋」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 狂乱の宴。そうとも言える見世物小屋に目を惹かれるが。
興味があるのは、そんな見世物小屋を見に来る客のほうだ。
客席から見世物小屋に来る面々を見ている方がよほど面白い。
その中にも、妙に気を惹く佇まいの女が居た。
客の邪魔をしないように店の壁際を歩いて、声をかける。
「ずいぶん退屈そうだ。こんな見世物じゃ物足りないかい?」
ボーイが運んできた酒を浚うように受け取って、代わりに彼女に渡す。
「まあ、確かに……趣味に合わなければねぇ。どうだい、暇なら今夜俺に付き合ってみるのは」
■トモエ > 声をかけてきた男へ視線をやった。浅黒い肌に高い身長、年の頃はいくらか上に見えた。
「遊んでくださるの?」
少し目を細めて見せる。
「いい娯楽でもご存知かしら」
■グスタフ > 「もちろん」
自信たっぷりに、手を差し出して。
「ご案内いたしますよ」
彼女の手を取って連れ立って行った。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/ 見世物小屋」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/ 見世物小屋」からトモエさんが去りました。