2018/11/21 のログ
セイン=ディバン > 自身の説明を真面目に聞く相手。
その姿に、ふと心配な気持ちが湧き上がる。
なんとも。この子はもしかしたら、だまされやすいタイプでは? なんて。
無論、男が口にしたのは嘘ではないのだが。

「まぁ、良し悪し、だな。
 出来るなら仕事を選べる身分になりたいわけだし」

選ばない、といえば聞こえはいいが。
もっと言えば、選べる身分でない、というだけのこと。
男としては、もう少し仕事を選びたいのだが。そうも言っていられない訳で。

「なんとも、勿体つけるなぁ」

逆にそう言われれば気になってしまうではないか、と。
そう口の端から呟くのだが。
どうにも、相手の隠している秘密と言うのはかなり重要らしい。
だが、男とて経験は豊富。ちょっとやそっとじゃ驚かない、のだが……。

「……? ん? ん? ん~?
 ……あ、もしかして……。
 ……あぁ? あぁ、良く言われる」

なぜ、男物の服装? そう考えているうちに尋ねられれば。
正直に答える男。男の股間を見ての反応は、怯える者半分。
喜ぶ者半分、という所。
そこで男は相手の様子に気付き。

「……もしかしなくてもだけど。
 リュシー、元男、だったりするか?」

自身も呪われた経験があるから分かるが。
服装や言葉遣いは、そうだと仮定すれば納得がいく。
男はそう尋ねつつ、相手の腕を引き、体を抱き寄せる。
当然、猛る肉槍は、相手の腹部に触れることになり。

リュシー > (それこそ、本物の女の子、ではないからして。
悪い男にだまされようが、さほど悲惨なことにはならない、と思うけれども。
あながち、心配が的外れでもない程度には――――はっきり言えば、頭は良くなかった。)

…けど、稼げるかどうかが第一、でしょ、やっぱり。
ご飯も寝るところも、稼ぎがなきゃ確保できないん、だし。

(現状、絶賛「ひとの情けに縋って生きてます」状態の己としては、
己の手で稼いで、暮らせるだけで充分尊敬に値する、というもの。
それだけに、―――――なんだかもう、渡せるお礼がコレでごめんなさい、と、
ひざまずいてお詫びしたいような気持ちにもなるのだったが。

とりあえず、服を脱げば見た目だけは女性である。
相手のモチモノはなかなかに規格外ではあるけれど、たぶん、
このカラダならばしっかり受け止めきれる、と思われる。
それならまあ良いか、いちおうお礼にならないこともないか、などと、
ぐるぐる考えながらも―――次第に思考が停滞し、頭に白い靄がかかり、
四肢からも、背筋からも、溶け落ちるように力が抜けはじめる。
相手の声さえ、近いような、遠いような―――――腕を引かれればそれだけで、
呆気なく彼の懐へ崩れ落ちてしまうほどに。)

っ――――― ぇ、あ、あれ、…あ、あ……?
あれ、ぇ……やっぱ、どっかで、会って、る……?

(とくとくとく、鼓動が、呼吸が浅く乱れて、きっと己の身体は不自然なほど熱くなっている。
おなかのあたりに彼の屹立が押しつけられる体勢になれば、その熱感だけで、
じわりと奥が潤みはじめてしまう、けれども。

ぼんやりと、濡れた瞳で彼を見つめて、そっと首を傾げた。
やっぱり何処かで、「以前の」姿で、会ったことのある人だったのだろうか、と。
なかば夢に浮かされたような状態で、ぐったりと彼の胸元へしなだれかかりつつ、
くふ、とちいさな笑みを洩らして。)

こぉ、んなに、熱くなって、る、けど……どぉ、する?
やっぱり、……べつの、お礼、に、する……?

(もぞ、と片手を互いの間へ潜りこませて、戯れに彼の中心へ、
細い指を絡ませてしまおうか、などと。)

セイン=ディバン > 「然り。かといって、仕事は何でも受ければいいという訳でもないわけで。
 その辺、難しいところなんだよな」

年齢相応に老けた声で言う男。仕事は選ばないと言ってはいるが。
一応、最低限自分の中でのルールはある。
つまり、男にとっては稼ぐための手段は『多少』選んだ上で、ワガママ言わずに働いている、という感じ。
それが正しいかどうかは二の次三の次。稼いでナンボ、というのはあながち間違いでもないのだ。

「ふぅっ。この体の感じは女の子のソレだけどな~。
 うん? いや、会っては居ないと思うけどな。
 もしかしたら、お前さんが男の時にあったことあるかも?
 いやぁ、でも俺、男の顔とかって覚えないし、名前なんてもってのほかだからなぁ」

抱きしめ、相手の柔らかさ、暖かさを感じる男。
そのまま、耳元で囁きつつ、相手の背中をなでていく。
脱力した相手。触れ合う距離。男も心臓がリズムを早めはじめていく。

「んくっ……冗談。元男だろうがなんだろうが。
 今はリュシーは可愛い女の子だろ?
 だったら、こんだけ勃起してんだ。
 リュシーの中で鎮めてもらわねぇとなぁ」

別段。そんなこと気にしやしないし。
そう語りつつ、相手の頬をべろり、と舐める。
触れられるを拒まず。それどころか、腰を浮かせ、誇示するかのような姿勢。
そのまま、相手を抱きしめ、ベッドにごろん、と転がり。

「そっちこそ。そういう事情なら、男に抱かれるのがいやなら……。
 別段、報酬は別の支払いでもいいんだぜ?」

と。ソレまでとは違い、気遣うように言う男。
相手が嫌がるならしない。それは、男の中でのルールの一つだ。

リュシー > (たぶん、もともとの年齢からすれば、彼と己はほぼ同年輩、ではなかろうか。
しかし、自らの才覚と技量でもってここまで生き延びている相手と、
つい最近までぬくぬくと実家の資産を食いつぶしていた己とでは、
ひととしての経験値は比べものにもならないだろう。
だから本当は、もっときちんと話を―――――話を、と思っていたのに。)

そ、こは、心配、しなくて、も……あとから、男のアレ、が、
どっかから、出てきたりはしない、です、ぅ。
でも……うん、実はね……生まれたときは、オトコ、だったんだよねぇ…。

(大きな掌がやんわりと滑るだけで、背筋が、火照った肌がざわりと波立つ。
ますます乱れてしまう呼吸を誤魔化すよう、意図して軽い、笑み交じりの声音を繕って。
それでも、掌で、指先で、確かな雄のカタチを、温度を感じてしまえば、
もう一方の腕は彼の脇から背中へ、震える脚は彼の腰から下へ、無意識に絡みついてゆく。
頬を舐られ、ほう、とこぼれる吐息さえ、甘い香りを纏って。)

ん、は………ぁ、……ソッチ、こそ…冗談、止せ、よ……。
こんな、……こんな、立派な、の、見せつけ、といてさ、ぁ、
……それこそ、コッチが、鎮まらない、って……。

(美味しそう、だなんて、一度思ってしまったら、もう。
我慢できるはずがない、たとえ後で正気に返ったとき、後悔するのが己になるとしても。
ここが悪友のベッドであることとか、己が男であったことを認めてしまった後だとか、
まともな神経の持ち主だったら、きっと思い止まっている筈の諸々を、蹴り飛ばして。
絡ませた脚の付け根、とうに蜜を湛えて戦慄きだしている秘部を、
彼の腿のあたりへ密着させようとしながら)

たべ、させてよ、……ごはん。
おごって、くれるって……言った、よね……?

(ゆる、と扱きあげた雄の先端へ、親指の腹を滑らせる。
鈴口のくぼみを、狙いすましたように擽って―――紫の瞳を細めて、笑う。)

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