2018/11/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > [待ち合わせ待機中です]
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にリュシーさんが現れました。
セイン=ディバン > 「まぁ、だろうなぁ。
 そんな見た目で実は凄腕でした、とかだったらビビるわ」

相手の言葉遣いなどには違和感を覚えつつも。
相手の素性に確信が持てず、どう接した物か悩む男。

「だからって大声出すなっての……。
 いや、こっちもからかいすぎたな。
 悪かったよ……」

いくらなんでも、趣味の悪い冗談だった、と反省。
そのまま相手の言葉を聞きつつも、男は探索を続け。
そして、相手の求める財布を発見することが出来れば。

「お、おぉ? なんだ、この財布そんなに大事だったのか……。
 って、ぜ、全財産!? この財布の中身がか!?
 ……お前さん、苦労してんだなぁ」

相手の告白に驚く男。男もなかなかに収入は不安定な仕事ではあるが。
まさか、財布がイコール全財産とは思っておらず。
しかして、相手の元気良い握手には、目を細めながら。
反対の手で、親指、人差し指、中指を擦るような仕草を見せる。
つまり……。

「で。財布が見つかったんだ。
 さっき言ってた報酬、もらえるんだよな?」

ということである。

リュシー > うーん、…少なくとも、ソッチ方面の意外性はないかなあ、ぼくの場合。

(こう見えて実はとっても強いんです、なんて意外性、得られるものなら欲しかった気もする。
しかし悲しいかな、そうした能力には今も昔も、まったく恵まれていなかった。
あはは、と乾いた笑みなど洩らしてみせる己はまだ、相手の懊悩に気づく気配もなく。

とにもかくにも、財布が彼のおかげで無事に見つかれば、
多少からかわれたことなど、頭から抜け落ちてしまうというもの。
それはもう、飛びついた財布―――ごと、彼の手にまで頬擦りせんばかりの勢いで、
愛おしげに財布を見つめる目には、うっすら涙さえ浮かんでいた。)

大事だよぉ、夜中にひとの家に忍びこんじゃうくらい大事だよぉ。
ここん家の坊ちゃんにははした金だろうけどさぁ、ぼくにはさぁ……、

(確かに、振りまわしても大した音が聞こえるでもない、
全財産と呼ぶには心もとない重みではあるが。
それでも、自分で稼いだという意味では―――――などと、彼を置き去りにして、
しみじみ感慨に耽りそうになった、ところ。

報酬―――――。

彼の手ごと財布を両手で握り締めたまま、はた、と動きを止めて顔をあげる。
淡い紫の瞳をぱちぱちと瞬かせてから、きゅっと眉間に縦皴を寄せて、
己よりだいぶ高い位置にある、紅い瞳を上目に見つめ)

………苦労してるんだなぁ、そんじゃおにーさんがご飯おごってあげよう、とか、
そういう方向に行かないとこが、ある意味スゴイよね、おにーさん。

(あきれているというよりは、ほとんど本気で感心していた。
皮肉のつもりなど毛頭なかったけれど、相手にどう聞こえるかは知らない。
ちら、と部屋の扉のほうへ一瞥をくれてから)

ていうか……ココで、ですか。

(ベッドもあってお誂え向きと言えなくもないが、他人の家、他人の部屋である。
ほんのすこし、――――いやかなり、抵抗があったり、した。)

セイン=ディバン > 「……あ、そ」

男の知り合いには、可愛い見た目でエグい強さの存在もいるが。
目の前の相手は、そんな強さは無いと自己申告。
そこに関しては、男は素直に信じる。なにせ、そういった気配が完全に無いのだ。

「あぁあぁ、泣くな泣くな。
 ……うん。見つかってよかったな」

必死に訴える相手の頭をなでる男。
どうにも。女性の涙にはとことん弱い男である。
というか、女性という存在相手に弱いのだが。

「……いや。報酬を貰った後なら。
 メシを奢ったりするくらいは構わんが」

なんなら、当面の生活費をくれてやってもいいし。
自分の家を拠点として使っても構わんぞ、と提案する男。
幸い。あるいは不幸にも? 妻とは別居中である。
家は無駄に広いし。その辺りは頓着しないのだが。

「ココ以外がいいなら、別の場所でもいいが。
 あんまりモタモタしてっと、お互いにまずいと思うぜ」

何せ、侵入者の身分なのだから、と言いつつ。
男はベッドに座り、相手を手招きする。
こういうときに、人払いの呪文などを使えないのは不便であった。

リュシー > (ひとは見かけによらない、ということぐらい、己だって知っている。
しかし、己が可愛いかどうかはともかくとして――――喧嘩になったら逃げるが勝ち、
決して立ち向かったりいたしません、というタイプなのは間違いなかった。

頭を撫でる手つきは、まるで子どもにするように優しかったのに。
ご飯はおごっても良いらしいが、あくまでも報酬は別、らしい物言い。
ふうむ、と何やら、納得げに頷いて)

なるほど、……とりあえず、おにーさんが金に困ってないことはわかった。
報酬は報酬、できっちりもらう主義だから、お金、たまるんだろうなぁ。

(―――――ふむふむ、と更に二度ほど頷いているうち、
相手が他人さまのベッドへ、我が物顔に腰かけていた。
いざという時に素早く隠れたり逃げたりできないぶん、相手ほど堂々と、
この場で、その気に、なんてなりきれない身ではあるけれど、も。)

……別の場所、っつってもね。
アテがあるわけでもない、し……うううん、――――…

(ちらり、もう一度扉のほうを見やる。
階下の広間などもう、乱交パーティ同然のありさまだったし、
たまたまここが空き部屋であるだけで、隣室だってもしかしたらもう、
ソウイウ場所、になっているのかもしれないが。
だがしかし、しかし―――――手もとに戻ってきた財布を、ぎゅう、といっそう強く握り締めて。)

――――― ああ、もう。
いいけど、べつに構わないけど、……ヤッてから、後悔しても知らないよ?

(己の抱える「意外性」に気づいても、この取引を後悔せずにいられるかどうか。
ほんの少し、そんな危惧を覚えないではなかったが―――結局、相手の問題であろう。
なかばヤケクソ気味に、ずかずかと相手の前へ歩み寄り。
たっぷりとした生地のマントを、色気のかけらもない無造作な手つきで、足許へ脱ぎ落としてしまおう、と。
―――――ふわ、と漂う、ヒトならざるものの甘い香りに、彼は気づくか否か。)

セイン=ディバン > 男もまた、決して見た目からして強者、というわけでもないのだが。
この相手に関しては、全く戦闘慣れしている雰囲気を感じないわけで。
だからこそ、こうして探し物などに協力もしている。

「いや、別にそんなんでもないぞ。
 ただまぁ、仕事を選ばないこと。使うときにはきっちり使うこと。
 その辺りが、金を貯める上での秘訣だとは思うが」

男とて、金に困らなくなったのはつい最近なのだ。
それまでは中堅どころか、下っ端冒険者。
金なんて常になくて、ひぃひぃ言ってたくらい。

「……なんでもいいんだがな?
 こっちもプロな訳だから、報酬は何としても貰うぞ?」

相手の悩む理由なんかもわかるのだが。
それでも、タダ働きは冒険者としてはご法度。
この場所がいやなら、別の場所で報酬を貰うだけ。
そういう態度をありありと見せていた男。

「ん? そりゃあどういう意味だか。
 リュシーみたいに可愛い子抱くのに、後悔とか。
 意味がわからん」

相手の言葉に首をかしげつつ、男は近づく相手を見るが。
不意に感じた、強い違和感。先ほどまでのそれとはまた別種のそれに。
男は、くすり、と笑う。

「……お前さん、なんだか面白いなぁ。
 一癖も二癖もありそうな感じじゃあないか」

と、指摘するように言いつつも。
男も服を一気に脱ぎ捨てる。ばさっ、と男らしく。
そうすれば、既に股間の巨根は、万全の状態とばかりに屹立していた。
その全長、20サンチ超え。

リュシー > (金を貯める秘訣、なるものを真面目な顔でふむふむと聞き入るあたり、
どんな世間知らずなのか、と思われるかもしれない。
けれど以前の己にとっては、金は湯水のごとく使うものでしかなかった。
最近になって、やっと、節約とか、貯蓄とかを考えはじめた身としては、
見ず知らずの他人の意見でも、傾聴するに値する、というもので。)

…仕事を「選ばない」ってあたりで、もう、うらやましい気もするなぁ。
選ぶ、選ばない、以前に、できる仕事があるか、ないかってレベルだし…、

いや、だからわかったよ、もう。
もったいぶる気も、そんなご大層なもんでもないんだけど、っ。

(ただ、その―――――外見も中身も生まれついての女性だと信じ切っているのなら、
やっぱり後悔するかもしれないよー、とか、もう少しでぶっちゃけるところだった。
一癖も二癖も、と評されて、まるく目を瞠りながら、いったん口をつぐみ。)

癖、のレベルかどうか、面白いで済むかどうか、
そんなの、もう、ぼくの知ったこっちゃないけどね。
お察しのとおり、お金でお礼はできないし…、―――――って、ちょ。

(マントの下に着こんでいるのは、明らかにサイズの合っていない、男物のシャツとスラックス。
それを脱ぎ落とそうとする仕草に女性らしい繊細さは感じられず、
俯くほっぺたが赤らみはじめている事実さえなければ、違和感はますます強くなる一方かもしれない。

けれど、そのとき、うっかり視界に入れてしまった。
男が服を脱ぐのに、いちいち躊躇わないのは当然としても―――しても。
じいい、といささか無遠慮に見つめる視線の先にあるのは、
すっかり臨戦態勢にある、と思しき彼の男性自身、であり。)

―――――「いやぁん、こわぁい、おっきすぎるうぅ」とか、
言われること、ない?ソレ。

(ことさら裏声を使う必要もないのだが、妙な声色を使ってしまう程度には、
はっきり言って動揺、していた。
けれど、その動揺はいわゆる、まっとうな人間の女性のものとは少し違っていて―――――)

……や、ば……、

(呟く声に、吐息に、じわりと熱が混じる。
ヒトではない、ちょっと言葉にできないようなものを糧にできる身であればこその、
―――――立ちのぼる甘い香りが、ますます、煮詰めたように強くなる。
スラックスは既に床に落ち、前をはだけさせたシャツごと、
ぎゅう、と両腕で己が身を抱き締め―――――めまいにも似た感覚を堪えるべく、
奥歯にきりりと力をこめて、立ちすくんでしまう。)