2018/11/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅」にデメトリアさんが現れました。
デメトリア > 家臣の手を借り、馬車から降り立つ公爵家の娘。
普段綺羅を飾らないので馬子にも衣裳といった着慣れなさであったが
ツンと上がった睫毛がおっとり具合を和らげているやも、な今夜。
主催側の使用人に案内され、会場に入ればすでに賑やかで。
その賑やかさについていくほど犀利でない少女は、とりあえずオレンジジュースの入ったグラスを受け取り、ひと口飲んで壁際待機。

「……おいしい。どこの農家から仕入れてるのかな。」

退屈するでもなく、ジュースのおいしさにパッと目を輝かせる。
叔父からは主催への紋切り型の挨拶を口酸っぱく言われているが
今は魚群のように招待客に囲まれているので、後回しでも許されるだろう。

デメトリア > たまに他の招待客と話しはしたが、のんびりしすぎて小一時間ほど経ってしまった。
主催の周りには数人の姿。こういうことが得意でない娘でも、あのくらいなら挨拶出来るだろう。
コツコツとヒールの音をさせ、主催の男に近づく。

「こんばんわ。ご招待いただきありがとうございます。」

ちょうど他の人との会話が一段落ついた瞬間で、スムーズにこちらに振り向かせることが出来た。
二言三言たわいない会話を交わして、味気のない夜会が続く。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族の邸宅」からデメトリアさんが去りました。