2018/09/02 のログ
■ユーノ > てちてちと軽い足音を響かせ歩いて行くと、建物の陰から何かが勢いよく飛び出し、娘の目の前で着地した。
「わ…!」
立ち止まり目を凝らすと、その正体は闇を溶かして固めたような毛並みの黒猫だった。
人に慣れているのか、特に怯える様子も無く娘をじっと見上げている。
娘は大きなピンク色の瞳を輝かせると、その場で両手と膝をつき、黒猫と同じポーズを作った。
石畳にこつんとこめかみを付け、相手と目線を合わせ黒々とした瞳を覗きこむ。
「ねえ、どこいくの? たのしいところ?」
問いかけに黒猫は欠伸をするだけだ。傍から見れば異様な光景だろうが、娘は気にすることもない。
■ユーノ > 「あのね、ユーノはね、お城からきたんだよ。お城にいったことある?」
相手のつれない態度にも構わず声をかけ続けるも、やはり返事は無い。
そうしている内、遠くから聞き覚えのある温かな声がした。
体を起こして振り返ると、ランプを手に現れたのは先ほど別れた主人。
初めから時間をおいて迎えに来るつもりだったのか。
そう気が付くと、砂粒のついた膝頭を払うこともせず、娘は彼の元へ駆け寄った。
娘から興味を失われた黒猫はみゃお、とひとつ鳴き、にわかに訪れた喧騒を攫って再び闇へと姿を溶かす。
残されたのは静寂のみ。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/裏通り」からユーノさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/書店」にリスティさんが現れました。
■リスティ > 富裕地区にある書店
平民地区で何軒か回り、探すならと勧められた場所
勧められたとおりに品ぞろえは凄いのだが、そのせいで返って探し物に不向きとなっている
そんな場所でどうにか探していた本を見つければ、購入前にと少しだけ開き
「……そうなのね…」
本の中身を読み、丁度知りたかったことを見つけては静かに読み進めて
■リスティ > しばらく本を読み購入を決め
他にも数冊の本を手に取ればまとめて購入して去っていく
買った本はなぜか初級の魔導書ばかりで……
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/書店」からリスティさんが去りました。