2018/08/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にジェルヴェさんが現れました。
■ジェルヴェ > (―――ある日。友人の一人に、道中の護衛を頼まれた。
そう言ってみれば聞こえはいいが、実際は何てことのないただの散歩だ。
貧民街からこの富裕層エリアまで。無事友人を職場に送り届けた後、男は広場のベンチに腰掛けて疎らになりつつある往来を眺めていた。
先程自分が戻ってきた方向へ、馬車なり人なりが流れていく。娼館や社交場が集う繁華街へ向かうのだろう。
濃紺色の絵の具を塗りたくったような夜空へ紫煙を溶かし、ベンチの背凭れに寄りかかって天を仰ぐ。
新たに吸い込んだ煙草の煙を上に向けて吐き出すと、眼前が白くけぶって星空が霞んで見えた。)