2018/07/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族邸宅」にリータさんが現れました。
■リータ > 「お招きいただき有難う御座います。」
入り口でメイドに頭を下げ、案内を受ける。
今夜、豪華絢爛なパーティーが開かれる屋敷に生神女と修道女2人は訪れていた。
とはいってもノーシス教徒の主催者に説法を求められたためで、
パーティーそのものに出席することは固辞した。
俗世間は誘惑が多く、道を見失ってはいけないからと父に固く言われたことを守っている。
メイドの案内で通されたのはパーティー会場となる広間にほど近い部屋。
ここで出番になるまで待機するらしい。
腰を落ち着けると修道女の1人が『閑所へ…』と申し訳なさそうに言うので、
慣れない場所は心細かろうと、もう1人の修道女に付き添ってあげるようお願いする。
―――そうして、部屋に1人となった少女は窓辺に座り、外を眺めた。
教会から見る景色とは全然違う。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 貴族邸宅」に月永遠花夕さんが現れました。
■月永遠花夕 > 「いやいや、まったく意味がわからないんですけど。どういう事ですか?」
ボクは大きな声を出して怒る事がないせいか声が裏返ってしまって慌てて口を手で抑えた。
事の理由はこうだ、パーティーで使う為の食器でシェンヤン製の白磁器がほしいという話だったので、ボクは今月の利益と、あとは買掛金として仕入れたのだけれど、ここにきてお金を預かってないから注文主から受け取ってくるという話になったのだった。
とりあえず仕入れの伝票にサインをもらったボクはこの辺の部屋で待ってるように言われたのだけれど、実際、どの部屋か解らない。とりあえず適当な部屋を開けるとそこには女の子がいたんだ。
「や、やあ。どうも。あなたも支払い待ちの人ですか?って、何かそんなふうには見えないですね。」
この服装だと宗教とかそのあたりの関係なのかな?とボクはそう思いながら話しかけたのだった。
「ボクもここで待つように言われたので失礼します」
と部屋の隅で彼女をちらちらと見た。
うう。なんか偉そうな人の同じ場所にいると緊張するなあ。
■リータ > 窓の外では続々と馬車が止まり、招待客が出てくる。
己とは違う世界に生きている様な彼らの姿を、少女はぼんやりと眺めていた。
―――そんな時、扉が開く。
修道女が帰ってきたのかと振り返ったが、そこにいたのは見慣れない衣服を纏った青年。
少女はきょとんとしたが、椅子から立ち上がり、一礼する。
「支払い待ち…ですか?いいえ、おそらくその様なお話ではなかったかと。
私は、リータ・ノルランデルと申します。
ヤルダバオート、エマヌエル教会よりお招きに与り、まかり越した次第です。」
ノーシス主教以外のことには疎く、相手の言っていることが
理解出来ていないまでも、ここに来た理由が少々違うことは理解している様子。
ちら、と室内を見遣る。
椅子は己と修道女2人を含めても十分な数が備えられている。
「せっかくですから、おかけになりませんか?」
他人の屋敷で権限はないのだが、先ほど己はメイドに勧められたのだから、
同じ様な立場だと思しき相手が腰かけても問題ないだろうとの判断。
彼の傍にある椅子を掌で指し示し、小首を傾げ。