2018/07/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアリルネージュさんが現れました。
アリルネージュ > ここは富裕地区の一角。
王城に程近いその場所は、貴族の屋敷などが並び、競いあうように彩りと添えている。
夜でも明りが灯され、衛士も監視の目を光らせている。
全ては貴族、ひいては王族の安全の為…。


ぴちゃ、ぴちゃり、と細い路地から水音が響く。
ん、ん、とくぐもった声。
…直後、どさり、という音が鳴り…足音と共に、路地からローブ姿の女が出てくる。
歩きながら外していたフードを目深に被り、小さく笑うと一度路地を振り返った。
衛士の恰好をした女性が一人、路地の壁によりかかるように倒れている。

フードの下の唇が小さく「ご馳走様」と囁くように呟く。
淫魔の吸精の餌食となった女性は、心地よい夢の中を彷徨っているだろう。
お腹が空いたのだから仕方がないじゃない?と女は思う。
目の前を歩いていたのだから、軽く惑わし、誘い込んでからいただいたというわけだ。
きっと記憶も残るまい。フードの下の銀の唇が『ご馳走様』と意識のない衛士に小さく囁く。

それから、ゆっくりと歩き始めた。方角は、平民地区へ向けて。

アリルネージュ > そのまま、平民地区の夜へと姿を消していった…。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアリルネージュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 商店通り」にツァリエルさんが現れました。
ツァリエル > 夏の日差しが降り注ぐ午後、王城を抜け出したツァリエルは
富裕地区の商店街へと足を伸ばしていた。
最近忙しそうな恋人に何か差し入れでもしようとかと、一人で買い物に来たはいいものの
何が好みか、喜ばれそうな品を選ぶのにここの商店は色々ありすぎて迷ってしまうのだ。
歩き疲れたのもあって、大きな街路樹の日陰に入り、一休みする。
相手は女の子なのだから、甘い物とかいいんじゃないだろうか。
季節柄冷たいものも喜ばれそうとなると、王城で料理長が作るアイスクリームとかになるのだろうが……
それだと味気ないだろうか。
パティシエ達がこぞって店を出す通りを今度は覗いてみようか。
そんな事を考えながらぼんやりと通りを眺める。

ツァリエル > 兎にも角にも時間は限られている。何を買うか考えながら立ち上がり、また猛暑の中を歩いていく。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 商店通り」からツァリエルさんが去りました。