2018/07/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/噴水のある公園」に月永遠花夕さんが現れました。
■月永遠花夕 > <荷車のフックにかかった圓屋と書かれた行燈には薄く日が灯っていて、その側で簡易な椅子へと座っている少年はその上で煙管をふかしながら今日の勘定をしていた>
「いやー今日は儲かった、儲かった。下手したら商売初めて一番もうかったんじゃないかなあ」
さっき売上を数え終わったんだけど、とてつもない売上だった。何がそんなに売れたかというと荷車のフックの間に渡したロープにかかっている風鈴。
普段だと、ここの公園は物を売るような場所じゃないから客だってそりゃあまばらなのだけど、
口コミで広がったのかなんなのか知らないけれど今日は大賑わいだった。物珍しいから売れるかなとは思っていたのだけれど、まさかここまで売れるとは思わなかったなあ。
ボクは立ち上がると、吊るした風鈴へと手をかける。チリンと澄んだ音が鼓膜を揺らす。