2018/06/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/噴水のある公園」に月永遠花夕さんが現れました。
■月永遠花夕 > さて、この地区に店を出す時はこの場所が定番になってきたな。
僕はそう考えながら荷車を引く。
さてさっそく商売の準備をするか。
噴水の近くまで荷車を引いてくると、僕は荷車の中から
行燈を取り出して、火をつけると、荷車から上の方へと
伸びた棒の先にあるフックへと行燈をかける。
薄ぼんやりとした灯りの中で圓屋の文字。
■月永遠花夕 > さて、夏に向けて風鈴なんぞを仕入れてみたけど、売れ行きは好調だ。さっきこっそり賑やかな路上で店を出してみたけど15分で売れまくった。
15分というのは店出してから15分で治安維持の連中が来て追い出されたって話なんだけどね。
ちなみにこの風鈴、貧民街のあたりじゃかなりイマイチの売れ行きだった。やっぱり場所によって売れるものと売れないものがあるんだよなあ。
僕は行燈がかかったフックと、もう一つのフックの間に紐を張ると紐に風鈴をかけていく。風鈴が揺れると涼しげな音があたりへと響いて。
うーん、さすがにこの時間じゃこの音に誘われてくる人はいないかなあ。
■月永遠花夕 > 「しかし、この水音と風鈴の音でこのあたりは涼しさに関しては事かかないね。」
僕はそうつぶやくと、サンプル用の香木を香炉に盛って火をつけた。あたりへと爽やかな香りが広がっていく。
■月永遠花夕 > 昼間だったら、ある程度いけるのかもなあ。行商だったらOKのところもあるし周ってみるのもありかもしれないなあ。
ああ、そういえば最近はお金の算段しかしていない気がする。でも高度な研究機材や資材を買い込むんだったら当然お金がいるから仕方ないんだよなあ。
言い訳かなあ。言い訳だよなあ。だめだ、どんどんネガティブになっていく。
僕は頭を緩く振って、耳をピンとたてると気をとりなおした。