2018/06/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/商店通り」にジャークさんが現れました。
■ジャーク > がたんっ、ごとんっ
富裕地区にも珍しい、
魔導機械で作られた巨大な…そう、人力車…の様なモノが
商店通りをでかでかと、それはそれは偉そうに道を開けろとばかりに走っている。
そこには、悪名高いジャーク大臣とその一向の姿が見える。
■ジャーク > 「えぇい、私は待ちくたびれた!
魔族の娘狩りをしようとて、まるで狩りが上手くいかぬ!
腹癒せの人間の娘すらこの頃は手に入らんとはどういう事だ!!」
腕組みしながら憤る悪徳大臣。
このところ狩りが不調の様で、さぞやご立腹と言った様子だ。
人通りなど知った事かと魔導機械の車を魔導師と引き手に走らせながら、
『はっ、恐れながら申し上げます!
近頃魔族が優勢であり、不況が…』
「そんなことは分かっておる!
ククク、だが…それもこれまでだ。」
■ジャーク > 『はぁ…何か考えが?』
横から口を出すのは、ジャーク大臣の右腕、レイモンド君と呼ばれる男である。
どうにも服装の趣味が悪いのは、二人して共通している。
「ククク…実は、今日はこの地区にある聖属性のアイテムや薬品なんぞを
買えるだけ買い占めてやろうと思うのだよ、レイモンド君。」
『は、はぁ…?それで?』
■ジャーク > 「分からんかね?魔族が優勢!皆自分の身は自分で守りたい!」
「きっと愚かな人民共は、こういう神の御加護だの、聖属性だのと言ったモノに縋るのだ。」
『そういうものなんですかねぇ…?』
不安気、怪訝にジャーク大臣の思いつきを見守る。
人力車は人を突っぱねて押しのけて、散々な迷惑行為と騒音を撒き散らした後、
商店通りのある店の前へ止まった。
止まってもなお、通行人には大迷惑をかけよう体積だが、
誰も異を唱える事は出来ない。
これは悪名も地位も高い迷惑大臣のモノだと知られているからだ。
「おっと、もう良い、ここでおろしたまえ。ちょっと買い物に行こうではないか。」
「なぁに、私の顔を見れば格安にしてくれるだろうて、ククク…」
そして、お買い物を始めるジャーク一向。
■ジャーク > 「フン…こんなものでよかろう。」
『ありったけ買い占めましたがこれで良いんですか?』
「ああ、ここらにある聖属性アイテムは買い占めるのだ。次にいくぞ!」
山ほどの装備品や薬、果ては原材料の葉っぱから、
何に使うか良く分からんお守りみたいなものや護符まで…それを衛兵に運ばせて、
人力車に乗り直す一向。
悪徳大臣の悪だくみは続く―――。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/商店通り」からジャークさんが去りました。