2018/06/16 のログ
■紅月/コウゲツ > もしも仮に問うたとしても、この紅髪はキョトンと首を傾げただろう。
何せ害意さえなければお構い無し…更に本日に至っては甘味に夢中、である。
色気より索敵より、食い気…良くも悪くも興味の向くままに。
「んふ、乙女の甘味は別腹よ?
っわぁあ、フルーツタルト!
いいねいいね、それにしよ…!!」
ふんふん空いてる空いてる、と興味深げにメニューをパラパラ捲りタルトの頁を開きつつ耳を傾け…キラッキラと、そりゃあもうお子様のようなキラッキラとした視線を中性美人に向けて大喜び。
彼女のテーブルに現物を発見すれば「あっ、絶対美味しいやつ!」と、小さくガッツポーズすらして。
「飲み物もオススメある?やっぱり紅茶…今の時期のフルーツならアッサムかアールグレイかなぁ?
う、待て待て私…タルトにはミルクティーも捨てがたい……」
再びメニューをパラパラと…もうタルトと紅茶で頭が一杯の様子。
店員の接近にすら気付いているのかいないのか。
■ルイン > あっは、其処には同意するね。
それに何より、精神的に満たされる――し。
(どんな国の人間だろうと。
いや、例え人種すら超え人外の化性であろうとも。
オトメという生物種ならば、甘味が嫌いな者など居やすまい。
少なくともこの一点に於いて、全面的な賛成と共に頷いてみせつつ…どうやら、彼方も。
そんな甘味に関しては。何を頼むか決まったらしい。
内心、してやったりなガッツポーズ。
別段この店の関係者でも何でもないのだが。自身の好みが、他者の共感を得られるというのは。
それだけで、報われた気分になるものだから)
う――ん、そうだね。私はアッサムでミルクティー、選んだけれど。
流石に、此方に関しては……君の好みが、良いんじゃないかな、ぁ。
(幸い、茶葉に関しては。シーズン問わず、クオリティを保証出来る店だ、と思う。
逆を言えば、どれを選んでも良い訳で、これはもう…彼女の飲みたい物で良いだろう。
その辺、自信も一家言も有るらしい店員が。満面の笑みで、ご高説を開始する。
やれ産地がどうだの摘み方がこうだの、その他諸々。
気付いていなければ、いきなり間近からの不意打ち、となってしまいそうだが…どうか)
■紅月/コウゲツ > 「わかる、甘味は心の栄養だよね…!
どこの国のどんな土地に至っても、甘味があれば案外越えられるもん」
冗談だろう、が…何故か重みを感じる穏やかに凪いだ笑顔、しみじみとした声色の一言。
…とにもかくにも、すくなくとも彼女の甘味愛は伝わるだろう。
そんな悦に入る紅髪の後ろから…『話は聞かせて貰ったぁ!』とばかりの来訪者。
「っふみゃっ!?
……お、おぉ、店員さん…戦場よかビックリしたぞぉ」
バクバクバクバク…
案の定、といった様子で驚いてみせた…咄嗟に猫より猫らしい奇声が出る。
着物の胸元に手を置く…分厚く重なったその上からは感じられないが、ちょっともうそれを破って心臓が飛び出すかと思った。
油断している街中ならでは、油断大敵である。
しかし、なんとかすぐに持ち直して店員の説明を聴く姿勢を見せるだろう…甘味のためならエンヤコラ。
…結局、店員のイチオシにしてしまいそうであるが。
■ルイン > 日頃の疲れを癒してくれる…いやいや、君の言う通り。
う、ん?結構、旅とかしてる?余所の国の甘い物とかも、知ってるクチ?
(外つ国への興味は、当然、服飾に限った事ではない訳で。
如何にも異国を知る、或いは異国の民その物なのだろう彼女の口から、余所を思わす言葉が出て来れば。
自然、外なる神々、もとい甘味にも詳しいのかと。小首を傾げてみせようか。
だが、まぁ――差し当たって)
…うぉ、う。乗り気だね。
それともアレかな。火が点いた、かも?
(先ずは店員の攻勢を凌いでからだろう。
如何せん、この物騒な国と街の事。真っ当な客層という物に、店も店で餓えているのかもしれない。
うっかりすれば生産方法の違いからちょっとした豆知識迄、存分に講釈ぶちかねない店員に肩を竦め…
取り敢えずは緊急避難。程良く温まったおかわりの紅茶を、口に運ぶ事にした。
その間も延々。隣席の彼女に対する、紅茶の歴史と産地からの輸入を謳った、店員のご高説がBGM。
丁度一杯飲み終える頃に。ようやく、注文が通って一区切りが着きそうだ)
お疲れ様。
…ふふ。これはますます。癒しと栄養が必要になりそう、だね?
にしても。余所の国とか、戦場とか。
結構彼方此方回ってる人?…羨ましいね。
■紅月/コウゲツ > いつの間にやら、何処からともなく…手には、使い込まれた皮の手帳が。
特に茶葉の産地を詳しくメモしている様子。
しかしその他の歴史や豆知識なども、会話に着いていく程度の早さで速記していく。
「…うわぁいいなぁ!
ねぇねぇ、旅の途中に直接見てきたいから地図とか頼めないかなぁ?
是非、此所の紹介だって胸を張りたく…お、やった!お願いしますっ!!」
上手いこと店員をタラシ込んだ紅娘、新たな旅先への片道切符入手である。
店員はいそいそと店内へ…おそらく、地図や紹介状を用意してくれるのだろう。
ヒラヒラと手を振り、笑顔で見送る。
「……、…ふぃぃ、美味しい情報GET、ひとまずはシェンヤンの烏龍茶か。
ん、えへへ…イイ仕事しちゃった。
そうそう旅人、冒険者?
王都に来たのもわりと最近でねー…最近は慣れが出はじめて、故郷の醤油味と味噌味に餓えて困ってるよ。
後は黒糖かな…お菓子作りたいし。
…もう、せめて魚醤手作りしようかな」
さすがに『マレビトです』と言うわけにもいかず、けれど異国人なのはバレてるのだからと食文化の話に持っていってみる。
…舌というのはそうそう変わらない、やはり段々馴れた味が欲しくなってくるのだ。
自分で料理もする故、特に。
■ルイン > …おぉー……
(これは素直に驚いた。好きな物に関して早口になる、等というお約束状態な店員に対し。
彼女も彼女で追随ずるのだ。それも、適度に取捨選択を差し挟みつつ。
息せき切って言うだけ言った、感のある店員が。少々頬を上気させて見えるのは。
熱意がその侭形となった熱量の為、のみならず。その情熱を、受け止めてくれる希有な存在に。
期せずして巡り会えたからなのだろう。
すっかり蚊帳の外に置かれた第三者と化してしまったものの。
予期せず繰り広げられた出会いには。少々、拍手の一つでも送りたくなりそうだ。
――奥へと引っ込む店員は。注文と、頼まれた品の双方を準備して。
序でに喋り過ぎた渇きを癒すべく、自身も何か飲んでくるのではなかろうか。…その間に)
そう、か。羨ましいね。
生まれてこの方、国元を離れた事、無いんだよ。
…これでも、舶来の品で、生計立てているっていうのにね。
(肩を竦めた。
見方を変えればそれは、船なり港なりに伝手があれば、生業成り立つという事でもあるが。
それでも、直接触れる事、知る事と。間接的な繋がりとでは大違い。
素直に羨ましいと。短い感想を付け足してから)
…ん……うん?
そういう品。品物だけ、手に入れるなら。何とかするよ?
――遅ればせながら、お見知りおきを。この近所で店を構えているから、さ。
(どうせなら。この縁を少しばかり、長引かせたい。
店員の説明中に飲み終えた此方は、一足先に立ち上がって…彼女の卓に、名刺を一枚。
主に東の方面からの品。ヨロズ万取り扱います、とのキャッチコピーも記されたそれ。
とん、と石畳にステッキを下ろし)
■紅月/コウゲツ > 「舶来…したら貿易商か舶来雑貨屋さん、かな?
あはは、どうにも海と相性が悪くてね…陸路を選ぶから時間ばっかかかるけど、楽しいよ!」
実際ごく最近セレネルで溺死の危機に瀕している紅髪、海魔のせいとはいえ…やはり海は不得手である。
「陽明、商会…東の、ヨロズ。
…貴女が女神か!
うわぁ、うわぁああ! 行く、絶対会いに行くね!
私はコウゲツ…東の地にては紅の月と書きまする。
どうぞ、どうぞ良しなにルイン!」
まず名刺を手に取り、何となしに読み上げる。
ふるふる…俯いて小さく震えたかと思えば、はしっと相手の手を掴み…なんだか拝むように。
目を輝かせる様は、誰がどう見ても大喜びである。
■ルイン > そういう事。此処暫く、景気も良くないし。一人でも、お客が増えるなら大歓迎さ。
……あぁ――海は、怖いものね。
うん、解る。 ……凄く、解る、よ。
(微妙に、視線が横へと逸れた。
海…というか、水も苦手だ。その辺もやはり猫である。
幸いその辺、深く問われる事はなかった。
代わりにしっかり重なる、握った手と手に目を白黒)
とと、と。
――紅い、月。…ふふ。綺麗、だね?
宜しく。――どうか、今後御贔屓に。
(その名は。素直に、彼女に相応しいと思った。
不思議だとか珍しいだとか。最初に覚えた感覚は、もうとっくに思考の外。
実際、悪い印象など皆無だった。例え、何かを秘した人物なのだとしても――それは、此方も同じなのだから)
という事で。お暇な時にでも、是非。
何時でも歓迎するよ?――紅い月の君。
(最後に。握られた手を退く際、その甲に唇を掠めさせるのは。ちょっとした悪戯心。
どうやら店員が、山と抱えた資料と共に戻って来るのが見えたなら。
それと入れ違って歩きだす。手を振り、また、と残しておいて。
…言葉通り、来店の折は手ずから歓待する事だろう。
少しずつでも、一人からでも。己と縁を繋いでくれる誰かが、こうして出来てくれるなら)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェテラス」からルインさんが去りました。
■紅月/コウゲツ > おや、この御仁は泳ぎが苦手なのかしら?
不思議そうに首を傾げる事はあっても問うことはないだろう。
驚いたような表情を浮かべた相手、けれどそれが微笑みに替われば同じようにニコニコと。
しかし…である。
手の甲に触れる唇の感触にボッと頬を染めて固まってしまっては。
後ろ手に手を振る彼女を顔で視線で追いつつに。
「…美人さんがやると、えっげつない破壊力だなぁ」
資料の山と共に来る店員に話しかけられるまでボンヤリしている事だろう。
…後日、手作りの洋菓子持参で彼女のもとを訪れるのは別のお話。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェテラス」から紅月/コウゲツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に月永遠花夕さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」から月永遠花夕さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/噴水のある公園」に月永遠花夕さんが現れました。
■月永遠花夕 > さて、この地区に店を出す時はこの場所が定番になってきたな。
僕はそう考えながら荷車を引く。
さてさっそく商売の準備をするか。
噴水の近くまで荷車を引いてくると、僕は荷車の中から
行燈を取り出して、火をつけると、荷車から上の方へと
伸びた棒の先にあるフックへと行燈をかける。
薄ぼんやりとした灯りの中で圓屋の文字。
■月永遠花夕 > そして一部の目玉商品を地面へと広げ並べる。
あんまり多くは並べない。だって、片付ける時に
面倒だからね。
それにしてもここの地区に店を出す時はこの場所になる事が
定番になってきたなあ。
だってもう少し人気のある公園なんかに店を出したらすぐに巡回中のやつらが飛んできて追い出されるからね。
かといってこの地区のマーケットに賃料出して店構えたらどんだけお金とられるかわからないし。
結果、ここに店を出すという事になる訳だ。
「よし、準備も終わった事だし開店かな」
といいつつも夜公園に人気はないし客は正直あんまり期待ができないんだけどね。かといって昼に出すと追い出される可能性もあるし。
■月永遠花夕 > 「いらっしゃいませー。」
客が来たので応対する。買っていったのは割と高めの香木とあと、骨董品屋から仕入れた香炉。
香炉は割と強気の値つけだったけれど、値切らないで買う人がいると思わなかった。
さすが、お金持ちがおおい街だね。
そう思いながら紙に包んでそれを売った。客を見送りながらキセルを取り出すと、タバコ葉を詰めて妖火をつかってその先端へと火をつける。私怨が空へと立ち上っていて。
「ふうー。」
僕は大きく息を吐き出した。噴水の水音が耳に心地いい。