2018/06/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレアさんが現れました。
レア > ダイラス富裕地区のとある区域。王都外から来た貴族や高官、大商人らが宿泊を行なう高級ホテルが立ち並ぶそこは、とうに陽が落ち夜が深まりつつあることを気に止めないといったように魔術式の街灯が煌めき、大きな建物の影を周囲へと浮かび上がらせている。

その一角にある建物からふらり、と現れた女性は未だ幾許かいる通行人を機にすることもなく、往来にて大きく背を伸ばした。

依頼されていたホテルへの大型魔導具の納品その設定、設備。長時間に渡る1つの大仕事は様々な予想外によって予定時刻を大幅に延長してなんとか完了した。
その疲れは歴戦の魔導商にとってもさすがに大仕事だったようで

「そう言えば……お腹減ったわね…」

ポツリとそう呟くとやや覚束ない足取りでふらりふらりと胃を満たす場所を探して照らされた通りを歩いていく。

レア > よくよく考えればお昼前に現場に入りそこから多少の水を口にしただけだ。
昼を軽く済ませ仕事後はそのままホテルで食事を済ませようなどと練っていたプランも忙しさに磨り減らされ、頭の中からすっかりと消し飛ばされていた。

「はぁ……本当にどうしようもないわね、今日は」

血の巡らない頭でも思い浮かぶ自らの大失態に思わず出た苦笑を噛み潰す。

時折すれ違う人からやや怪訝な表情を向けられているのだが最早それすらも今日の自らの迂闊さが積み重ねた失態に比べたら微々たるものな気がして

「はぁ……まぁいいわ……ここいう時はとにかく遊んで忘れるべきよね」

ご案内:「」にレアさんが現れました。
ご案内:「」からレアさんが去りました。