2018/05/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアリウムさんが現れました。
■アリウム > (まだ昼下がりの時間帯、男はカフェテラスでティータイムを楽しんでいた。
ここのところ騒がせている、ミレー族のテロリストたちのことなど気に掛けるまでもないとでもいうように。
護衛もつけず、半裸でうつろな女にお茶を入れさせながら。
その顔にはうっすらとほほ笑みのようなものも映っている。
目を細め、優雅な午後のひと時を楽しんでいるかのように。
目の前に置かれた、ホットケーキ。そして紅茶の香りを確かめるかのように、鼻に近づける。)
「………ご苦労様。」
(そっと、男はそうつぶやいただけだった。
奴隷身分であっても、男は決して口調を変えることはない。
その紅い瞳が、下半身を薄く濡らしている、うつろな目をした女に向けられるのみだ。)
■アリウム > (女に返答はない。
ただ、紅茶を入れたら一例をして男のそばにより、そのまま首を垂れる。
そして微動だにせずに、次の命令を待っているだけになる。
男は、紅茶に口を付けた。
昼下がりの日光を手で遮り、見上げながら笑みを深くする。
とてもいい天気で、散歩をするには絶好の機会だろう。)
「フフッ………。」
(楽しそうに、男が声を漏らした。
実際に楽しいのだろう、この太陽の下で紅茶をたしなんでいることが。
世の中のすべてが楽しいといわんばかりに、男は肩を震わせる。)
■アリウム > (男は、そのまま紅茶を残し、どこかへと出かけて行った。)
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアリウムさんが去りました。