2018/05/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 夜。
歓楽街や娯楽場、サロンなどは盛り上がる頃合いだが、住宅街はとても静か。
遊び回っている貴族もいれば、眠る貴人もいらっしゃる。
少年はと言えば、いつもの冒険用の装備。右に得物、左手にランタン。
そして、その腕には腕章。
この腕章はこの周辺の警備を請け負ったことを表す腕章で、これを見せれば不審者と間違われることはない。
今回請け負った依頼は、見ての通り、富裕地区の高級住宅街の見回り。
不審な輩がいればそれを捕まえる。まぁ、簡単な仕事だ。
「あ、ふぁぁぁ…」
簡単なのも困りもので、この時間だと少し眠気が出てきてしまう。
■ブレイド > こつこつと足音を慣らしつつ、閑静な住宅地をあるく。
裏路地も見るが、繁華街ではないため、怪しげな店やらなんやらがあるわけがなく
屋敷の勝手口のようなものがある程度だ。
まぁ、当然のように人はいない。
人もいないし、それぞれの家が無駄にでかいせいで生活音も聞こえてこない。
「ねみ……」
ショボショボと眠い目を擦りつつ、ランタンであたりを照らす。
そもそも、休暇をとった人員のかわりの仕事だし
特別なにかあったから警戒しているわけでもない。
■ブレイド > 裏路地、トラッシュボックスなどが置いてあるていどだ。
適当に目を通しつつ通り過ぎていく。
「んー?」
よくよくみたら、猫がいた。
こちらを見つめてにゃーと一声鳴く。
「おたがいおつかれさんだな」
猫に向かって苦笑いしつつひらりと手を振る。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にソラさんが現れました。
■ソラ > 仕事で街を離れその先で受け取った荷物を届けた帰り道。
富裕地区など来ることがない場所を歩くのはどうにも違和感が強くて。
ついつい人目を避けるように裏路地を歩いて平民地区へ戻ろうと。
「…もしかして見回り…?」
幾つか目の裏路地に入り歩いていれば先に灯りを見つける。
もし見回りの衛兵ならきっと因縁を付けられる筈。
そうでない事を祈りながらそっと灯りに向けて足を進めていく。
■ブレイド > 明かりを向けた先。
人影が見える。シルエットから女性であることはわかるが。
まぁ、仕事の一環だ、一応声はかけておくか。
「おい、こんな時間に何してんだ?
ウロウロしてると食われちまうぞ?さっさと家に…」
そこまで言って少し違和感。
どこかで見たような…そんな風体。
顔はまだよく見えないが…
■ソラ > 近づいていけばやはり気が付かれるか灯りが向けられる。
変な人じゃないといいなと祈りながら足を止め。
「えっと……仕事の帰りかな?
出来たらそう言うのは御免だからそうしたくてこんな道をね」
掛けられた声に場所が場所だけに怪しい人の言い訳に聞こえてしまうような事を返してしまい。
しまった、と思うがふとかけられた声は聞き覚えがある。
まさかと思いつつ灯りの主に、念のために刀に手を添えて近づいていき。
「……もしかしてブレイド…?」
そう静かに声をかけて様子を見てみる。
■ブレイド > 「へぇ、そいつはごくろーなこった。
平民地区のあたりまで送るか?冒険者だろ?
………ん?」
聞いた声。
知っている声。
ランタンを掲げてもう少し上の方を照らしてみる。
底に見えたのは…
「ソラ!!」
思わず声を上げてしまった。
■ソラ > 「それよりも出来たら平民地区に早く戻れる近道を教えてもらえるほうが助かるかも…」
相手の声はやっぱり聴いたことがある。
ランタンを掲げられ灯りが強くなれば目をかばうように腕をあげ。
そして灯りの中に見えたのは…。
「ブレイド?よかった……フレイドだ」
声を上げる相手、それがよく知った少年と判ればよかったと息を吐いて近づいていく。
■ブレイド > 「……こんなとこで…いや…えと……ばかやろー…」
歩み寄って、ソラを抱きしめる。
ばったりであった仲間の姿。
安心以上に喜びがあった。
「どこ行ってたんだ?
しばらく見なかったから心配したぜ?」
強く抱く女性の体。ああ、ソラだ。
そう思える。
■ソラ > 「こんな場所にいるのは仕事の帰りなんだけど…ブレイドも元気そうでよかった」
直ぐに帰れるはずの仕事が何の因果か隣の国までの遠征になってしまい。
すっかり心配をかけてしまったと困った顔。
そして少年に抱きしめられそっと抱き返し。
「ちょっと仕事を受け間違って隣の国まで……。
言えなくてごめんね」
抱き合ったままそっと少年の背や頭を優しく撫で。
やっと戻って来たんだとようやく実感できて。
■ブレイド > 「んや、帰ってきたならそれでいい。
オレもまぁ見ての通り仕事中なんだけど…」
謝る彼女の体温を感じて落ち着く。
困った顔をするソラには笑顔を返す。
撫でられる頭や背に感じる彼女の情が嬉しくて。
「ホントならこんな仕事ほっぽりだしてーけど…
えと、ソラはこのあとはギルド…にいくんだよな?」
■ソラ > 「ブレイドに黙っていなくならないわよ。それに居なくなれない理由もあるし。
ブレイドって本当に何でも受けてる気がする」
人目がある場所だと恥ずかしくてできないが路地裏では人目がないと抱きしめて少年を撫でる。
叱られるかなと思いはしたがそれよりも心配されていて笑顔を見せて。
「ブレイド、仕事はちゃんと終わらせないと信頼をなくすからそれは駄目よ。
ギルドで証明書を渡して報酬を貰えば終わりだけど…」
そうだけど?と不思議そうにして。
■ブレイド > 「ま、そうか…いや、そうならいいんだ。
へへ、まぁ…金はいっぱいいるしな」
それは自分がろくでなしである証左なのだが、苦笑して。
ソラはまぁ、なんとなくその理由を察するだろうか。
「ま、そうだけどよ…えと…せっかく久しぶりってのにこのままはいさよならっつーのも
さびしーっつーか…えっと…むー…」
言葉にするのが少し恥ずかしい。
撫でられながらも唸ってしまう。
■ソラ > 「その時は言うって約束したよね?私は嘘は言わないから。
お金はあっても困らないから」
冒険者という収入の不安定な仕事は稼げるときは稼がないと。
苦笑をする少年がろくでなしと考えているのではなく旅生活での癖で。
少年の様子に何も言わずに優しく撫でて。
「ブレイドの仕事って後どれだけで終わるの?
余り遅くないなら待っててもいいけど」
唸り言い難そうにする姿を可愛いと見てしまい。
待っててもいいよとそっと告げて。
■ブレイド > 「嘘つくとは思ってねーけどさ…
心配はするじゃんかよ…」
久々に出会った仲間。
彼女がいない間はほとんど一人で仕事をしていた。
だからこそ、一人で受けた依頼で、彼女がひどい目にあってないかとかも考えたものだ。
「んー、そうだな。あと一刻ってとこかな。
まぁ、見回りって言っても交代制だしな」
待っててくれると聞けば、嬉しそうに。
一緒に行くか?と
■ソラ > 「本当は出発前に連絡したかったけど…ブレイドの家知らなかったから。
心配かけて本当にごめんね」
久々に会ったが少年が元気そうでよかったと安心をして。
一人だから無茶をしていないか心配だったが元気そうでよかったと…。
「あと一刻だと直ぐといえば直ぐになるのかな…。
交代制の仕事?それなら次の交代で終わり?」
後はギルドに行って宿を探すだけなので時間はあり。
嬉しそうにして一緒にという少年に笑顔で頷く。
■ブレイド > 「あー、そうだったか…わりぃ…
帰りに教えるよ。でも、無事で良かった」
自分もいろいろあったし、彼女もまたそうだろう。
お互い積もる話はあるだろうし
感じ合いたいと思っている…とおもいたい。
「ん、そうだな。まぁ、この辺ぐるーっと回って報告して…
で、おわりかな?」
ここいらの高級住宅街。大半は回り終えたし
あと残っているのは裏路地周りくらいか。
■ソラ > 「貧民地区までは流石に探しに行くのはあれだったから…。
そう?それならお願いしていいかな。私もブレイドが無事でよかった」
お互いに会えない間にいろいろあったと思う。
だからそれをゆっくりと話し合いたいと思っていて。
「それなら一緒に行っても大丈夫そうね」
少年の説明にそれなら邪魔にならないと思い。
一緒に行こうとそっと手を差し出して。
■ブレイド > 「ま、流石にな。ソラが襲われちまうのは困るし。
へへ、任せろよ。お互いの無事を祝って乾杯とでも行こうぜ?」
満面の笑みとでも言うのか。
空に向ける笑顔は純粋で。
「おう。へへ、なんか一緒に歩くのも久しぶりだな。
つか、仕事帰りだろ?疲れてねーか?」
ソラを労いながらも、差し出された手を握り返す。
よく知る温もりだ。かわらぬソラの手に喜色を濃くして。
■ソラ > 「そんな人はバッサリするから大丈夫だから、ブレイドは心配性ね。
それなら私がお金を出すから、この仕事凄く報酬がよかったから」
乾杯と聞くとお酒は好きなので満面の笑みを見せ。
街に戻り最初に飲む相手が気の知れた少年という嬉しさもあって。
「そういえばそうね。でもこれからはまた多くなるわね。
大丈夫、これでも足腰は強いのよ」
旅をしてましたからと足腰の強さをアピールしてみせて。
少年と手を握れば安心できる暖かさに肩の力を抜いて。
「それじゃ先導おねがいね?」
■ブレイド > 「はは、そういや強かったっけ。オレよりずっと。
んじゃ、奢ってもらおっかな。
かわりにその…えーっと…なんだ…その……や、宿代はオレがだす…」
少し恥ずかしげに頬を掻く。
酒を酌み交わすのも楽しみだが
彼女がいなかった寂しさも手伝って、もっと一緒に過ごしたかった。
「そうだな。これからまたよろしく頼むぜ?
まー、強い足腰も長旅で酷使しただろ?
少しは休ませてやれよな」
軽口を返しつつ、ソラの手を引き歩き出す。
■ソラ > 「ブレイドも十分強いよ、ただ無茶をし過ぎてるだけだからね。
よろしい、お姉さんに任せていいから。
いいの?そっちのほうが高くなるけど」
恥ずかし気にする姿に微笑みを浮かべて見つめて。
久しぶりに楽しいお酒が飲めそうと思えば気分も高まり。
宿代の事に最初はいいのかと思ったが、直ぐにその意味を理解してもう一度だけ強く抱きしめて。
「こちらこそよろしく。
出来るだけ早く戻って来たかったから結構…。
今日はブレイドと飲んでからゆっくり休ませることにするわ」
わかりましたと素直に笑って頷き、少年の手を握って一緒に歩き出して。
■ブレイド > 「そうか?でも無茶しなきゃオレみてーなのじゃうまくはいかねーんだよ。
へへ、まかせたぜ。ま、その…はは…
久しぶりだし、な、少しくらいカッコつけさせてくれてもいいだろ?」
抱きしめられつつソラを見上げる。
顔は真っ赤だが、しっかりと体を抱き返していて。
彼女の言葉も忘れていないからこそ。
「そっか。じゃ、無理させられねーな…。
じゃあ、今日はゆっくりするか。
二人で話してもしながら、ゴロゴロしようぜ?」
彼女の言葉に少しバツが悪そうに。
でも、話だけでも十分と言いたげに笑って。
■ソラ > 「そこは無茶をしないでいい仕事を受けるようにしないと。
大怪我をしたらそれこそ大変なんだから…。
もう……今日はブレイドを立ててあげるから」
抱きしめて見上げてくる少年の真っ赤な顔。
かっこつけてもという言葉に今日は甘えようと決めて頷き。
「ブレイドはどんな無茶をさせるつもりだったの?
お酒を飲んでゴロゴロしながら話…そう言うのもいいわね。
今日はそうしましょ」
バツ悪そうにする少年に大丈夫というように微笑み。
今日は沢山話をしましょうと笑い返して。