2018/05/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > オレはなんでこんなところを走り回っているのだろう。
いや、当然依頼なわけなのだが…。
貴族連中の簡単な小間使いをギルドが一手にまとめて引き受けて
数人の冒険者に斡旋したのだ。
その一人が自分というわけだ。
金を払っているんだからと偉そうな態度なのはどこも変わらない。
簡単な届け物やら掃除やら害獣駆除がメインとなるのだが…それくらい自分でやれと言いたくなるものばかり。
報酬をもらっちゃいるので文句は言えないが…いちいち見下されるのは腹が立つ。
今も次の現場へと向かっている最中。日はまだ高い…。
次の仕事はできればとっとと追われる簡単な仕事だといいが。
「くそが…」
道行く奴らは優雅にお散歩とくる。
走り回るのは、自分たちみたいな貧乏人だ。
■ブレイド > セックスの見学役とかあったらさすがにやってられないが…
さすがにそういう依頼は冒険者ではなく別件だろう。
リスト中には『雑用』としか書かれていないものもあるので油断はできない。
ただの雑用ならまだましだろう。
ため息を付きつつ走っていく高級住宅街。
きらびやかとはまた違うが、空気が違うのも確か。
何度来てもここは肌が合わないと言うかなんというか…。
エンジェルにも聞いたが、貴族や金持ちには変態が多いとも聞く。
その変態共にいいようにこき使われている。
「はぁー……」
受けたとはいえ、何件も同じように同じような視線を受ければため息もでる。
■ブレイド > 昼までに受けた依頼は三件。
どれも簡単なやつ…掃除のようなものと、届け物2件。
リストに書いてある依頼は7件。
半分といったところか。
次はその『雑用』だ。
気は重いが仕方あるまい…今日中に全部というわけでもない…
リストを見ながら、地図を見ながら駆け足。
このあたりの地理には明るくないのだが……
■ブレイド > 少し近道…
富裕地区にだって路地裏はある。
もちろん危険度は天地の差だろうが。
スタスタと走っていく。地図があるから迷うことはない。
危険も少ないならば利用すべきだ。
嫌な貴族共の視線もあまり届かない場所だし。
■ブレイド > 入り込んだ先はさすがに少しばかり薄暗い。
だが、じっとりとした気配のようなものはなく
嫌な臭いもしない。同じ街の中で同じ路地裏でもこうも違うものか。
もちろん、チンピラもごろつきもいない。
ゴミひとつ無い…というわけでもないが、それでも
平民地区や貧民地区とは比べるべくもない。
貧富に差が出るのは仕方ないが…
「やんなるな、まったく…」
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にセレーナさんが現れました。
■セレーナ > せっせかせっせか。せかせかせっせか。
路地裏のゴミ拾いをする少女。
本日のギルドの依頼。指定地区のゴミ拾い。
こんなことでも冒険者のお仕事。少女はいやそうな顔もせずにゴミを拾うが。
「う~っ、腰、痛いっ」
流石に身体にダメージが入ったか、ぐぐぐ、と伸びをする少女。
とんとん、と腰を叩いて、さぁもう一頑張り、と気合を入れなおしたところで。
来訪者、というか。現れた人影を見る。
「おや?」
こんな所に通行人とは、珍しいなぁ、なんて思いつつ、ぺこりと一礼。にこりと笑顔。
「……通行人かしら! ゴミは捨てないようにしなさいな!
私、最強冒険者のセレーナ様がゴミ拾いをしているのだから!
感謝してよくってよ!!」
そして、対人用高飛車モードの演技に入る少女なのだった。
■ブレイド > なるほど、ああいうふうに掃除する人間がいるから
このあたりもまだキレイということか。
と感心しながら、頭を下げられる。
「ん?お、おう…」
あまり頭を下げられることがないため少し戸惑ってしまった。
ペコリとお辞儀を返す。
が、返すやいなや、いきなりなんか言い始めた。
思わず目を丸くしてしまう。
「え、あ、捨てねーけど…
なんつーか、オレも冒険者っつーか……」
通行人なのは確かだが、思わず立ち止まって突っ込んでしまう。
■セレーナ > 拾ったゴミは麻袋の中へ。後でしかるべき場所に回収するらしい。
街がきれいになるのは、とても気持ちいいことだな、と。
少女はそんな感想を抱いていたが。
「……」
一礼した相手が、戸惑ったような反応をしたのは少女は見逃さない。
少女の演技たる高飛車モードは、突っ込まれると弱く、ボロが出やすい。
なので、相手が戸惑っているうちに一気に演技の仮面を見せつけ終えてしまおうとする。
「いい心がけね! 街並みを綺麗にするのは大事よ!
汚れていたり、窓が割れていたりする場所は犯罪率が高いらしいわよ!
うん? 冒険者……。もしかしてアナタ、ギルド恒例、『大量雑用依頼消化ミッション』の参加者かしら?」
なぜかふんぞり返ってえらそうに語る少女だったが。
相手も冒険者とわかれば、ふむ、と口元に手を当て、そう尋ねてみた。
何を隠そう、少女の今日の依頼もそのミッションの一部だったりする。
■ブレイド > 麻袋へと投げ込まれるゴミを目で追いつつ
一気になんかまくしたててくる。
冒険者だけど富裕地区の人間だったりするのだろうか?
最強らしいが…。
「ん…そ、そうなのか…」
貧民地区はだいたいそういう感じなのでまぁ、間違いではないだろう。
といっても、この街に関してはあまり違いなさそうと言うかなんというか。
そして続く言葉から、彼女も同じような仕事を斡旋された冒険者らしい。
「おう、そうだな。ギルドに斡旋されてこのあたりの仕事をいくつか……」
はたと気がつく。この依頼を斡旋されるような少女が最強?
………あえて突っ込まないでおこう。
おそらくそこは逆鱗だ。
■セレーナ > 目に付くゴミを全て拾い終わった少女は、ふふん、と得意げな顔のまま、麻袋の口を縛る。
そして、壁に立てかけておいた箒で路地裏を掃き掃除開始、だ。
「そうなのよ! いわゆる監視の目がないから悪人がそういった場所に蔓延るらしいわ」
実は聞きかじっただけの知識だが、少女はまるで自分の知識のように語る。
そうして、掃き掃除を終えれば。
「やっぱりね。今日この辺りで冒険者が活動してるっていったら、まずソレだものね」
腰に手を当て、少女はふん、と鼻息一つ。とことこと相手に近寄ると、更に胸を張る。まぁ、張っても貧相なことこの上ないバストだが。
「改めて自己紹介よ。私はセレーナ。いずれ冒険者界に知らぬものはいない……。
そんな、伝説の冒険者になる予定の者。
私に出会えた幸運、神と精霊と悪魔と天使に感謝するといいわっ!」
もはや何が言いたいのか分からないほどにめちゃくちゃな言葉だが。
少女はそう名乗り、おーっほっほっほ、と高笑い。
■ブレイド > 掃き掃除をする姿が、妙に様になっている。
こういう雑用、結構好きなのだろうか?
そういえばゴミを捨てるなとか街をキレイにとか、冒険者らしくないことをいっていたっけ。
メイドかなんかのほうが似合いそうな気もしないでもないが、それも言うべきではないだろう。
「お、おう…そういうことなら、このへんは大丈夫そうだな」
清潔と言うかなんというか、ガラスが割れていれば誰かが言うだろうし。
こういうところでは。
「まぁ、そうだろうな…アンタも含めて」
なんで偉そうなんだろう…と思っていると、歩み寄ってきた。
なんか胸張ってるけど目立たない。少し視線を下に向けて張られた胸を見るが…
これも言わないでおこう。
「おう…えーっと、ブレイドだ。はじめまして…だな?
よろしくっつーか…すげぇな」
何がすごいかは言わない。言えない。
呆れるほどすごい自信なのだが、それ以上に圧がすごい。
気圧されてしまう。
■セレーナ > こう見えて家事全般得意な少女。
街のお掃除だってお手の物、である。
相手がなんとも面食らったような表情と声色なのを、自分の演技に圧倒されている、と勘違いしたまま。
少女は一通りの掃除を完了した。
「ふぅ。これでここは終わりね。
確か次はここから3ブロックさきのフロイダさんの肩揉みのお仕事が……」
懐からメモを取り出し、次の予定を確認する少女。
だが、耳に相手の声が届けば。
「わ……私は、あれよ! この私の美貌を街の人に……。
提供、じゃないな……配る……でもなくて……」
相手からのツッコミにしどろもどろになる少女。
散々最強だの伝説だの言っていたのに、雑用をしているのは確かに不自然だ。
「……そ、そうっ! 私の美貌を見るという幸福を与えているのよ!
……ブレイドくん、ね。覚えておくわ。光栄に思いなさい!
うん? 私は凄いわよ! 当然じゃない!」
相手の言葉の意味など正確に把握せぬまま、少女はぐぐぐぐぐいー、と更に仰け反る。仰け反りすぎてよろけるが、なんとかポーズをキープ。よく見ると、ぷるぷる震えている。
■ブレイド > ある意味圧倒されているのは間違いではない。
ベクトルが違うだけで。
掃除の手も抜いていないようだし
この手の仕事は得意そうに見える。
問題が、この手の仕事は本来冒険者がやるようなことではないということだ。
だから、こうしてペーペー共が一斉に駆り出され、勘違い貴族たちの依頼をこなすのだが…。
「肩もみか…大変だな、お互い…」
少し同情するような眼差し。
自分の次の仕事も詳細はわからないが、同じようなものでないことを祈る。
「……あー、ご拝顔させていただきまっことありがとうございます…
って、いっておけばいいのか…?」
じーっと顔を見る。
整っているのはわかる。言うだけのことはある。
だが、こう、なんというか…何故か残念なオーラが漂っているのは気のせいか。
「お、おう…ありがとな。
えーと……ところで、このへんでジョナサンって貴族の家知らねぇ?
……………」
ツンっと突きたい。いや、なんというか…つついてくださいといっているのだろうか。
いや、そんなことは…と思いつつも、人差し指で額をツンッと押してしまう。
■セレーナ > 少女も最近は冒険者ギルドの仕事を細々とやってはいるが。
まだまだ冒険者仲間などは少ない。なので、この出会いを糧にしたいとも思っているのだが。
冒険者としてはヘボヘボなので、ついつい舐められないように、と振舞ってしまう。
「? 何が? 世の為人の為に尽力する。
それが私たち冒険者。でしょ?」
相手の同情に、少女は心底不思議そうな表情で答えた。
まるで、人助けこそが本懐であると、本気で思っているような表情だ。
「えぇ、感激するがいいわ」
相手の視線を気にもせず、少女はご満悦といった様子。
ちなみに、発散されている残念オーラは紛れも無く本物である。
なにせ、実は駆け出しも駆け出しの冒険者なのだから。
「ふふふ、感謝されるのにも私は慣れているわ!
む、ジョナさん? ジョナサンさん? って……
わわわぁっ!?」
おっほっほ、と笑っていたのもそこまで。突かれてしまえば盛大に背後に転び……。
その衝撃で、服が乱れヘソやらブラやらが見えてしまったりするのだが。
「あい、たたたた……。もう、急に何するの~……?」
衝撃で、うっかり地が出てしまっている。
■ブレイド > そういえば知らぬものはいないといっていたが…
まぁ、知らない顔だ。だからお互い名乗りあったわけで。
凄腕の最強冒険者というのはおそらく、きっと、確実に嘘だが…まぁ…舐められたくないという気持ちはわかるので
そっとしておくことにした。
「ん?お、えーと……
そう、だな。そうだ…ああ、立派な仕事だな」
まだ冒険者に夢を持っているくらいのルーキーだということはよくわかった。
それか、そう本気で信じているかだ。
結構な脳内お花畑感がある。
「感激…おう、ある意味…感動すら覚えちまう」
感動すると言うかなんというか…
すごいとしか形容しようがない。
「…うわっ!?あー、その……わざとじゃねぇっつーか
いや、わざととかそういうんじゃねーな。わりぃ」
いろいろ見えてしまったので慌てて目をそらそうとするが
転んでしまった相手をほっておくこともできず…頬を赤く染め目をできるだけ細めて手を差し伸べる。
■セレーナ > 少女の薄っぺらいウソと演技など、相手には容易に看破可能だったようだが。
少女は当然それがバレているとは思っていない。そこがまた滑稽である。
「そうよ。私たちが力を尽くせば、困ってる人が減るのよ。
誇りある仕事だわ」
演技しながらだが、本音を吐露する少女。本心からの言葉だ。
人の役に立てる、ということが相当少女の中で大事らしい。
「ふっ。仕方ないわ。私の威光に触れれば誰でもそうなるわよ」
相手の嫌味の様な言葉もそっくりそのまま受け取る少女。
脳内は完璧にお天気である。
「もう、わざとじゃなくても、人を転ばせたりしたらだめだよ?
……って……見た? 見たでしょ……。
えっち」
完全に本性モードにもどりつつ、優しく相手を諭す少女。
しかして相手の赤面が見えれば自信の身体を確認し、下着とかが見えてしまっているのに気づく。
うっすら透ける、黒のレースのブラ。少女の見た目から考えるとちょっと大人っぽ過ぎるか。
だが、少女は相手の手を掴まずに……。薄く微笑みながら、そう囁く。
ちろり、と舌で唇を舐める様子は、それまで以上に違和感があるだろうか。
■ブレイド > たしかにそれはそうなのだろう。
困ってる人が減るのは確かだ。
善悪中庸問わず。
「誇り高き冒険者か。
そりゃーすばらしいこってすねぇ」
根っからの善人というやつだろうか。
なんか騙されやすそうな顔してる。この先騙されて女衒に捕まったりしないか心配になる。
彼女の威光もあって、思わずつついてしまったが
その表情はなぜか笑っている。
少しドキリとする舌先。さっきの残念さが嘘のようだ。
「あ、ぐ、わりぃっていってるだろ?
その、それと…見るつもりがあってこかせたわけじゃないっていうか…」
何故か今度はこっちが焦る番になっている。
どうなっているのか…
■セレーナ > この少女は、まだこの世界の悪意を知らない。
知識としては知っているが、その悪意に触れたことがないのだ。
だからこそ、未来は必ず明るいと思っている。
「……含みのある言い方ね?
ま、別にいいんだけども」
流石にここまで来れば相手の声色も読めるようになってきた。
少女は目を細めながら、そう口にしたが。怒りなどは浮かんでいない。
「……ふふっ。ブレイドくん、もしかして……。
こんな風に女の子を転ばせて襲ったりするのが好きなの?」
うろたえる相手を愉快だというように見ながら、少女はくすくすと笑う。
そのまま、起き上がりもせず。服をまくってちらり、と肌を見せたりする。
■ブレイド > 意地の悪い言い方をしてしまったとは思う。
だが、こういう善人が馬鹿を見たり、悪党の片棒を知らずに担がされるような世の中だ。
きれいなものは綺麗なままでいてほしいが、そういうわけにもいかないだろう。
「多少はな。
オレも冒険者だけど誇りはねーしな。
でも、ある意味羨ましいぜ」
そういう希望が持てるあたりは羨ましい。
現実は甘くはないのだが…とは思うものの
状況はむしろ自分に厳しくなっているような気がする。
ころんだままの彼女が笑い、こちらが狼狽しているのだから。
「んなわけねー…っつか、早く立てよ…
って、なにしてんだ!からかうんじゃねーって…こかしたのはわるかったから…」
白い肌が眩しい、顔の赤みは増すばかり。
どうも慣れないのだ。こういう状況は。
■セレーナ > 少女とて、相手の言いたいことは分からないでもない。
だが、だからといって生き方を変えるつもりも無いのだ。
「ふふ、正直なのね。まぁいいわ。
私の名が天と地とに響き渡った頃……。
アナタも知ることになるのよ。私の本当の凄さを!」
分かっているからこそ、相手に怒りを叩き付けはしない。
少女は、相手の生き方、生き様を否定しないからだ。
だが、相手が様子を一変し、うろたえればくすくすと笑い続ける。
「あはははは、そりゃそうだよね。ゴメンゴメン。
……立っていいの? ブレイドくん位の歳だと……。
オンナノコ、の体。興味津々なんじゃない?」
相手が赤面強くすれば。ゆるり、と立ち上がり。
相手に近づいたかと思えば、耳元に息を吹きかける。
言葉の意味は、そのままの意味だ。
■ブレイド > 「そりゃ楽しみだ」
これは嫌味でもなんでもない。
彼女の名がしれ渡り、本当に伝説となるのならば
きっとその世界は良い世界だ。
今よりもずっと。
「う…そりゃ、興味ねーっつーか…そういうことしたくねーとかじゃねぇけど…
襲うとか無理やりとか…そういうのは趣味じゃねぇって…
あと、相手の意志に関係なく覗くのも…うひっ!」
なんとなく悪い気がすると言うか、気恥ずかしいと言うか。
もちろん経験もあるし、そういうことが嫌いなわけじゃない。
しかし彼女は、急に挑発的に…息を吹きかけられるとゾクゾクっと震えてしまう。
■セレーナ > 「えぇ、楽しみにしてなさい」
演技ではない。本気の自信に満ちた言葉。
少女は微笑み、相手に無言で言う。
その景色を、必ず見せてやる、と。
「ふふ、困った所も可愛い。
あぁ、そうなんだ。じゃあ、さ……。
ここで、私が『しようよ』って言ったらどうする?」
実に少年らしい反応に、少女は更に笑みを強め。
ゆっくりと手を伸ばしたかと思えば……相手の股間を、するり、と撫でた。
からかうような口調ではあるが。瞳の輝きはずいぶんと艶っぽい。
■ブレイド > 強い意志を持つ言葉と瞳。
そこからまるで何かが乗り移ったかのように艶やかな光が映る。
言葉遣いも取り繕うことなく、甘い言葉をかけてくる。
戸惑うというかたじろぐろ言うか
からかわれてるのかと勘ぐってしまうが…
「ば、馬鹿なこと言ってんじゃ…
こかしたこと、怒ってんのかよ?う、わ!
な、に…?」
目を白黒させながら、囁くセレーナの方へ顔を向ける。
紅潮した頬はもはや隠しきれない。
彼女の手が触れれば、思わず声が漏れてしまう。
■セレーナ > 少女の二面性とも言うべきこの性質は、そもそもの少女の在り方。
あるいは、その生じ方に因るものである。
だが、そんなことは相手にはわからないだろう。
少女は相手に密着しながら、まるで誘うようなことばかりを繰り返す。
「怒ってなんていないけど……。ふふっ。
オンナノコには、どうしようもなく男の人が欲しくなる時もあるの。
……それに、雑用なんかよりよっぽど楽しいと思わない?」
するり、と撫でたまま、徐々に相手の股間へと触れる手に力を入れる。
舌を伸ばし、相手の耳を舐める。その姿は、先ほどまでとは明らかに別物で。
■ブレイド > まるで人が違ったような彼女。
少女の身体が密着すると金縛りにあったかのように動けない。
動けば彼女のカラダの感触がありありとわかってしまうから。
「どうしたん…うわっ!?フード…やめろって!」
彼女の行動にされるがまま。
友好的な相手を無理やり振りほどくことはできない。
フードが落ちればミレーの証、猫の耳。
そこを舐められれば、声が高くなってしまう。
「く、ふ…ぅぅっ!おま、ちょっと……くぅっ!」
それに、股間に手が触れている。
身動きが取れない、そこももう張り詰めているのだから。
■セレーナ > 緊張か、困惑か。あるいはその両方か。
動けずにいる相手の身体を、さわさわと撫でていく。
股間だけではない。背中、太股、ヒップ。
なんとも、傍から見たら変態的ですらあった。
「うん~? どうもしてなかったり?
……わお。可愛らしいお顔♪」
相手が嫌がっているわけではなさそうだ、と判断すれば。
少女はどんどんスキンシップを大胆にしていく。
その途中、フードから現れた相手の顔。
ミレー特有の特徴に気づきながらも、耳の先端を甘く噛む。
「んふ、イヤだったらイヤって言ってくれれば……。
すぐにやめるけど?」
手に感じる確かな熱。それを求めるように。
少女は、両手で相手のズボンを下ろそうとしていく。
舌なめずりするあたり、完全に痴女だ。
■ブレイド > 体中をなぞっていく彼女の手。
くすぐったい?気持ちいい?
その両方だろうか。
彼女にはゾクゾクと震えているのを伝えてしまうことになる。
「うくっ…なん、だよ
急に……くはっ!」
嫌というかなんというか…困惑が強く抵抗できない。
少女の香りや感触が不快なわけもなく抗いがたい快感もある。
そして耳まで喰まれてしまえば目をきゅっとつぶって顎を上げてしまう。
「こんな、とこでっ…!
なんなんだって…うわぁっ!?」
イヤといえば終わるのだろうが…何故かそう言えない。
ズルリとズボンを下ろされてしまえば
少年の肉棒はすでに上向きで。
■セレーナ > 少女の手の動きは、慣れているようなものではない。
だが、それでも相手に僅かに快楽を与えるくらいはできたのだろう。
震えを感じながら、少女は笑う。
「いや、だからね?
ちょっと、ムラムラしちゃってるの♪」
相手の質問に対し、答えになっていないようなことを言う少女。
正直、そこまで欲情しているわけでもないのだが。
困惑する少年、という存在は。ちょっと魅力的であった。
「あれ、こんな所じゃなきゃいいの?
……わぉっ♪ もう元気元気♪」
相手の虚を突き、見事ズボンを下ろすことに成功した少女。
飛び出したペニスが堅くなっているのを見れば、少女は地面に寝転がり、自分もショートパンツを下着ごと下ろす。
そうして露になったクレパスは、既に蜜を滴らせていた。
「……んふ。どうする?」
右手の人差し指と中指で。そこを開いて見せて尋ねる少女。
淫魔の如き視線と声で、相手を誘う。誘う。誘う。
■ブレイド > 少女の答えは満足の行くものではなかったが
それでも、少女自身が求めていることはわかってしまう。
まだ混乱したままではあるが…
「はぁ…はぁっ…ムラムラって
いいのかよ、そんな……」
だが、それは最後まで言うことはできない。
ズボンを下ろされ脈打つそれをみられてしまった恥ずかしあもあるが…
同じく下を脱ぎ身体を地面に横たえた彼女。
オンナの部分はすでに濡れ光っている。
「う、ぐ…くそ…」
開かれた割れ目はまるで人を食べるために誘う妖花。
なんでこんな事になっているのか、混乱したままに。ここでやめろと言えばそれこそ舐められてしまうだろう。
彼女の穴に誘われ…組付すように、挿入してしまう。
■セレーナ > 事実、少女の肉体は定期的に発情の様な状態になることがある。
とはいえ、それはコントロール可能なものではあるのだが……。
どうやら、今日はそれをコントロールすることを放棄しているようだ。
「……ん、何が?
きもちいい、を優先してもいいじゃない?」
そういう時だってあるでしょ? と目で訴えつつ。
少女は、相手のペニスに直に触れ、指先でなぞる。
感じる熱さは、男性特有の逞しいそれで。
「……んふふ。そうそう。早くぅ……。
……あっ……んくぅっ♪」
相手にしてみればいい迷惑なのだろうが。少女はお構い無しだ。
そのまま、胎内を貫かれれば、心地よさそうに声上げ、ふるる、と身体を震わせる。
相手の首に両腕を回せば、熱烈なキスを。舌を口内へと入れ、絡ませるようにしていく。
「……ねぇ、ブレイドくんの逞しい所……。
見・せ・て♪」
挑発するように言いながら、腰をくねらせる少女。
膣肉はうねり、相手の肉槍を包み込んでいく。
■ブレイド > 彼女に触発されたかのように息が荒くなる。
ビクリビクリと震え
触れられたペニスは少し皮を被っていたが
彼女の指で亀頭を全てを晒して。
「あうっ!くっ…そう、だけど…」
さすがに急すぎた。
なにかスイッチでもおしてしまったかのような。
実際に押しはしたが、こうなるとは予想外だった。
「ん…く……あ、こんな…
うぐ、しらねぇぞ…もう…」
彼女の雇い主にみられたらどうするのだろうか?
自分もあまり考えが回ってない。そう思っても体が止められないから仕方ない。
熱い肉癖に包まれこちらも息を吐く。そのすきに唇を塞がれてしまう。
「んぅっ!く、うぅ…ぷ、は…
くっそ…おまえなっ…!!」
完全に舐められている。こちらも腰を打ち付けてしまう。
ペニスを奥へとぶつけるように、閑静な路地に水音を響かせる。
■セレーナ > よくよく思い返せば、こうして少年と言うべき若さの男の子を苛めた事は無かったかもしれない。
だんだんと楽しくなってきてしまい、少女は相手のペニスの先端。
皮を剥き、亀頭を曝け出させてしまう。
「あはは、難しいことは気にしない気にしない。ね?」
相手の困惑も分からないでもないし、少女自身、なぜそんな気分になったのかもわからない。
だけれども、なってしまったからには仕方ない、という感じ。
だったら一回発散しておきたいな、と思う。
「んふっ……それ、ステキ。
こういうセックスなら、後先考えちゃだめでしょ?」
相手のそんな言葉すら、今の少女には好意的に受け入れられてしまう。
体の奥が熱い。このままじゃ終われないとばかりに。
相手の唇を奪い、相手が興奮するように仕向ける。
「ん、ちゅっ、はむっ……。
ダーメ……セレーナって呼んで?」
キスを終えれば、そう言い、相手の唇に人差し指をぴとり、と。
そうして、腰を動かされれば。
「あ、ひっ♪ はぁっ♪ きもちいい……!
もっと、もっとぉ……!」
少女の遠慮の無い嬌声が響き、膣は更に締め付けをきつくする。
ぐねぐねと蠢き、相手に快楽をプレゼントしようと。
■ブレイド > 敏感になってしまった肉竿の先端。
相手の楽しそうな空気。困惑が消えきらないまま身体を重ねてしまってる。
こうなれば相手の言う通り、気にしないのがいいのかもしれない。
「はぅ…あっ!くぅっそ……
オレだって男だからなっ!舐めんじゃねーって…あ、うっ!」
強がって入るものの、あがる声は情けない。
攻めているようで攻められている。そんな状況。
腰を動かしながらも体が熱くなるのを感じる。
「んは…あ…セレー…ナ…?
あぐっ…!」
言われたとおりに名前を復唱してしまう。
唇を指で塞がれるも、膣壁にからまれれば、思わずうめいてしまう。
「あ、あっ!あうっ…くっ!!
セレーナ…っ!くあっ!!」
名前を呼びながら交わってしまう。
なんでこんなところでこうなっているのかわからないまま。
富裕地区の裏路地で冒険者どうしのセックス…なんだか不思議だ。
■セレーナ > 当然、こうしている間に、罪悪感などが芽生えないでもない。
だが少女とて色知る女。高ぶってしまった体の火の消し方が限られていることは知っている。
「あはぁ……その意気その意気♪
男らしいところ、見せてくれなきゃ……」
あるいは、少女もまた攻められている。事実、快感を強く感じているのだ。
相手が腰を動かすたびに、頭と身体にじんじんと快感が走る。
「……そう。抱いてる最中に、相手を『お前』とか『アンタ』なんて……。
ムードに欠けるでしょ?」
見た目と裏腹に、ずいぶんと大人びたことを言いつつ。
少女は微笑み。その笑みは、優しさに満ちたものであった。
「あ、んぁっ♪ いい、よ、ブレイド……。
もっと……もっとぉ……!」
少女も同じく、相手の名を呼びつつ、腰を揺らし、相手の攻めを受け止める。
徐々に増す快楽に目を閉じながら、身体を震わせながら。
少女は、相手に縋るように抱きつき、首筋を噛む。
愛蜜の分泌は既に十分以上。路地裏の石畳にまで、水溜りを作ってしまうほどだ。
■ブレイド > 昂ぶった彼女、昂ぶらされた自分。
もはやこうしなければお互いに治まらない。
混乱はあるし、困惑もする…だが、昂ぶりを治めるための行為。
それを行うことに抵抗はない。
「んぅっ!くっ……
はぁっ…、きも、ち…い…、あくっ…!」
どんどん動きが激しくなってしまう。
水音に混じり、肉のぶつかる音すらも響かせる。
少女の尻と膣奥に叩きつけるように。
「ムード…とか……こんなとこで、かよ…っ!」
息も絶え絶えなこちらとは違い、余裕のある彼女。
だが、どきりとさせる声の響き。
優しさすら感じる微笑み。一瞬、金の瞳でまっすぐ見つめてしまった。
「あっ…はっ……!セレーナ…あうっ…!くっ…
うくっ!!いい…いい、ぞ…あっ!!」
噛まれることすら肉棒を跳ねさせるほどの快感になる。
身体を合わせ、名前を呼び、吐息を熱くする。
痛みすらも許容しつつ、少女の膣内をえぐっていく。