2018/04/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/路地裏」にクロエさんが現れました。
クロエ > 「んっ、んくっ、ふっ……ぷはっ」

ちぅ、ちぅと。
そんな音を立てて必死に液を貪る。

富裕地区の路地裏。
陽の当たらないここは人が来ることは少ない、しかし治安が悪いわけでもないために、することをするにはうってつけの場所。
そんな場所で、小柄な少女と、少女よりも大きな男性。
少女は男の股に顔をうずめ男の体を愛撫し、男はただされるがままに、恍惚な笑みを浮かべ、行為を受け入れている。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/路地裏」にゲス・アンフェア―ズさんが現れました。
クロエ > 「んっ……あら、そんな顔をしてどうされたの?
もう我慢できなさそうな顔をされているわ」

ちぅ、ちぅ。
舌を這わせ、搾り取るように吸い出す。
男は背を震わせて快感を楽しんでいる。
少女――クロエは、その様子を楽しみながら男の液を飲み干しつつ――

びゅく、びゅく。

「ひゃぁっ!?
き、きたな、汚っ!」

そそりたっていた男のモノから白い液が吐き出される。
同時に、クロエは男の太ももから顔を離し、男の血を滴らせながら罵倒する。

「この、へんたい!
誰も出していいなんて言ってないじゃない!
髪にまでかけて、サイアク!」

ぺし、げし、ばしばしと男を蹴る叩くの暴行。
が、男は脱力し、その場に座り込んでいる。

太ももから血を流しながら。

ゲス・アンフェア―ズ > 「…………いや、そりゃねーだろ!」

物陰から見ていたどこいでもいそうな男が思わずつっこみを入れる。
なんか今までノリノリで舐めてた女の子と男の間に入って男にはいって、男にはさっさといけとジェスチャーして助けに入る。

「じょーちゃん、あの状態の男に出すなってのが無理だろうよ」

物陰からのぞき見していただけなので何がどうなってこうなったのかは詳しくはわからないのだが、とりあえず同じ男として男を助けることにしたらしい。

クロエ > 「ふぁっ!?」

突然の声に驚き、背中をぴんとたてる。
どうやら行為を見られていたらしい。
そのことには腹を立てないが、まだ空腹なのか、逃げる餌(男)にちょっと不満げな顔をする。

「もう、なによ突然。
だってあの男が悪いのよ?
契約したのにこんな汚いものだすんだもの!契約違反だわ!」

ハンカチを取り出し、髪にかかった白濁色の液を拭う。
とはいえ、完全には取れていないが。

ゲス・アンフェア―ズ > 「あー、うん。そうか、そういう商売?契約だったのか?おじょーちゃんがお金払ってたのか?」

男が逃げ切れるまでとりあえず目の前の少女から目を離さない様にする。
見ず知らずの男のためにそこまでしてやる必要はないが、射精した後の男は賢く、無防備なのだ。

「まだついてるぞ……それあんまり取れないからしかたないけどさ」

目の前の少女を値踏みする様に上から下まですべて見る。
失礼な視線ではある物の相手の力量を測るにはまず装備からと決めているのだ。
たぶん、俺より強い気がすると少しだけ距離を取る。

クロエ > 「お金は払ってないわ。
ただ、お腹がすいちゃったから『気持ちいいことしてあげる代わりに貴方の液、飲ませてちょうだい』って言っただけ。
まぁ、あんまり美味しいものでもなかったけれど」

ぺろり、と唇についた血を舐めとり。

「ん、まだついてる?
ちょっと、取ってくれないかしら。
このままじゃ気持ち悪くて仕方ないわ」

目の前の男性の警戒を後目にそっと近寄り、ハンカチを渡そうとしながら頭を近づける。
そのハンカチは餌(男)の液でべとべとだが。

ゲス・アンフェア―ズ > 「……おじょーちゃん人間?いや、どっちでもいいか」

お腹が空いたから男の体液飲みたいとなる思考の持ち主は怖いが見てくれがいいかとなる。
よく見ると唇に血がついているのであのおっさんがドマゾだったのだろうなとなんとなく納得する。

「あ、あぁって汚っ!ハンカチきたねぇ!」

受け取った時ねちょりと嫌な感じが手に付着する。
はぁとため息つきながら薬袋から水筒を取り出す。
受け取ったハンカチを濡らして少しでも綺麗にしてから近づいてきた少女の動きに注意しながら髪についた汚れをぬぐっていく。

「……ひょっとしてさおじょーちゃんいいところの子?」

人にモノを頼むタイミングというか、言う事聞かせるオーラというかそういうのががなんとなく出ている気がする。
着ているものもいいものだし……ちょっとちょろまかせないかと指の準備運動も拭きながら行う。

クロエ > 「いいところ?
別にそうでもないわ。
お金があって、地位があって、それだけよ。
本物の貴族かって言われるとそうじゃないわ」

髪を弄られている間はおとなしく、目を閉じている。
よほど髪が気持ち悪いのか、あるいはそもそも何かをしようという気はないのか。
少なくとも、全くの無防備、不用心さを見せている。

「でも、そういう事を聞くってことは、貴方はあまり良いご身分じゃないのかしら」

ゲス・アンフェア―ズ > 「それをいいとこって言うんだと俺は思うんだけどな。
俺?俺はこわーい盗賊だ」

金もなければ地位もない。
平民の状態だって危うく明日は奴隷になっているかもしれない。
金持ちがどこかで教育を受けている間、こっちは生きるための死ぬかもしれない実地訓練だ。
冗談めかして自分の正体を明かすのは、この少女は怖がらないとわかっているからだろう。

「まだもう少しかかるからなー」

目を閉じていることをいいことに財布がどこかにないかとか金目のものはどこかにつけていないかなどを観察する。
最悪いつでもダガーを抜けるように外套を肌蹴て片手を自分の腰の方へもっていく。

クロエ > 「盗賊?
ふふっ、それは怖いわ。
じゃあここにいるのも、お金持ちたちから物を盗みに来たのかしら」

まだかかる、という言葉を聞いておとなしくしている。
クロエには、盗賊であろうが騎士であろうが関係がない。
その認識は餌でしかなく。あるいは、時たま自分の心を満たすためのオウムぐらいにしかなかった。
ゆえに、その無防備さは当然のモノで。

しかし彼女から盗れるものは、見る限り少なそうだ。
千切れば盗れる耳のイヤリング。
ひん剥けば、それなりの値段で売れそうなドレス。
あるいは胸にくっついているように見える宝石。
その程度だろう。

ゲス・アンフェア―ズ > 「そんなところさ。金持ちは危機感が足りないやつが多い」

おじょーちゃんみたいにと付け加えようと思ったが、思ったより金目のものを持っていない。
ここはお近づきになっておく程度にとどめておくかと考えを変える。
そのためにはまずは髪をきれいに拭いていく。
そういえばと薬袋から花を取り出す。身体の匂い消しなんかに使う花で採取しておいたものを髪につけてやる。

「おわったぞ。一応匂い消し程度にそれはプレゼントだ。
俺はゲスって言うもんだ。以後お見知りおきを……でいいんだっけか」

ぎくしゃくだがお辞儀もしてみせる。

クロエ > 髪につけられた花が気になり、優しく手で触れて、匂いを確認する。
不愉快なものではなく、されど上機嫌になるほどのものではないが。

「ふふっ、ありがとう紳士な盗賊さん。
私はクロエよ。
もしお金に困ったら私の屋敷に盗みにくるといいわ。
手痛いおもてなしと、ちょっぴりのお金を握らせてあげるから」

上機嫌にスカートの裾をもち、ゆったりとした動作で礼をする。
その動作は慣れたものだ。

ゲス・アンフェア―ズ > 「どういたしまして、やっぱ慣れてる人がやると様になるな……はは、手痛いのは遠慮したいところなんだけどな。
でもいつか必ず。っていいのかよおじょーちゃん。一応うち盗賊団なんだぜ?すっからかんになっても知らないからな?」

盗賊団全員で行くならそれこそすっからかんになるだろう。といっても今は下っ端なゲスの意見が通るわけもない。下っ端は言われたところへ言われたとおりの仕事をするだけだ。
1人でいくならむしろ眠ってるところに薬でも嗅がせて縛ってから悠々と盗みとおじょーちゃんをいただくのもありかと思案する。

クロエ > 「あら、ダメよ。
すっからかんにされちゃったら屋敷が維持できなくなっちゃうじゃない。
その時は躾にいくから、覚悟しなさいよね?」

クロエにとってお金は重要ではないかのように。
本気では怒っていないのだろうが――ぷくりと頬を膨らませて起こったふりをみせる。

ゲス・アンフェア―ズ > 「おじょーちゃん、なんだか得体がしれないというか……超然としてんな。
いや、おじょーちゃんじゃないか、クロエちゃんでいいかい?」

自分より明らかに幼そうなのに修羅場をくぐってきた数でも違うのだろうか。
そのくせ頬を膨らませるなど子供っぽい。
油断していいのか、ずっと注意していなきゃいけないのか判断が鈍ってしまう。

「クロエちゃんなら、それこそ男の生き血とか吸っていきていけるとかじゃないのか?
知らないけれどさ」

お腹が空いて男の血をもとめたのならいけるんじゃと普通に思う。
それとも食欲と性欲みたいに違うものなのだろうか?

クロエ > 「ん~……まぁ、ちゃんづけでいいけれど」

ちょっと不満げな雰囲気を出している。
子ども扱いが嫌なのだろう。
とはいえ、体は見事に子供なのだが。

「ええ、血だけで生きていくことはできるわ。
でも、お屋敷がないと住む場所がなくなっちゃうでしょ?
ゲスも、住む場所がなくなるのは嫌じゃないかしら」

小首をかしげ、さも当然のことを聞いているように。

ゲス・アンフェア―ズ > 「はははは、クロエちゃん。住所不定無職とかいう言葉きいたことあるかい。
俺だって宿ぐらしできちんとした住所とか家とかもってないんだぜ。欲しいとは思うけれどさ。野宿も悪くないぞ」

不満げな雰囲気を察しつつも、せめて子ども扱いでもして相手をかき乱そうと思う。
そうでなければイニシアチブが取られっぱなしである。

「あ、やっぱり血だけでもいきていけるわけか……すごいな」

貴族というか金持ちと底辺ギリギリのものとの考え方がここまで違うのかと軽くカルチャーギャップである。
こういう金持ちの考え方を知るのも盗みや弱みを握り上で重要だと思い有用なだと感じた。

クロエ > 「そう?流石に野宿は嫌だわ。
お風呂も入れない、服も着替えられないなんて考えられない!」

潔癖症、というよりはそれが当然、という考えがあるのだろう。
ゲスの言葉を聞いて、少し嫌そうな顔をしながらもどこからか袋を取り出して数枚のお金を取り出し。

「そういえば、まだお金払ってなかったわよね。
このぐらいあればお風呂もよいご飯も食べられるわよね?」

そういって、ちょっとした贅沢なら数日行えるほどのお金をゲスに渡そうとする。

ゲス・アンフェア―ズ > 「そうだろうなぁ、金持ちだとそうだろうよ。
クロエちゃん、気を付けなよ?ここらにいるやつらなら毎日風呂に入るから直接肌から血すってもいいだろうけどよ。
平民とか貧民のやつらは1日2日ぐらい風呂に入らなくても平気ってやつわんさといるからな」

下品に笑いながらクロエに平民と貧民の日常の一端を伝える。
といってもある意味極端な例かもしれないが注意するに越したことはない。

「ん!?あ、な、なんだ、くれるならもらうけどよ。何の金だ。というかそれどこから出した!?」

素直に金を受け取るそこに遠慮はない。
だいぶ怖いが金に貴賎はまったくないのである。
死ぬ準備をさせられているかもしれないが逃げ切る自信もわりとある。

クロエ > 「??何を怯えているの。
難しいことはしてないし、これは正当な報酬よ。
さっき、髪についた液を取ってくれたでしょ?」

これはその報酬、と言って渡そうとする。
クロエにとってははした金なのだろう。
そして、髪から液をとってくれたのはわりと重要なことだったのだ。
つまるところ、それだけを祓う価値はある、ということで。

「いらないなら捨てるけれど」

受け取らなければそこらの下水道に捨てるかもしれない。

ゲス・アンフェア―ズ > 「もらうもらう。もらうよ」

クロエから若干ふんだくるようにお金をいただく。
金の使い方が豪快すぎるクロエ。
ひょっとしたら3日ぐらい付き人していたらそれだけで質素に暮らせば年単位で生きられるぐらいもらえるのではと思えてしまう。

「あ、ありがとうよ。また盗みに入った時はよろしくな。
俺はそろそろいくことにするよ」

おかしな別れの言葉を残してお金を返してと言われる前にゲスは路地裏からでていくのであった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/路地裏」からゲス・アンフェア―ズさんが去りました。
クロエ > 「ええ、当家に盗みに入るときは是非お気をつけていらしてくださいな」

去る姿に再度スカートをもちあげてお辞儀をする。

「死なない程度に、躾と教育を施させていただきますわ」

そう呟き、ふと一瞬あたりが真っ暗になったあと。
彼女の姿が瞬時に消え、残されたのは白い液と紅い液だけだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/路地裏」からクロエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にエズラさんが現れました。
エズラ > 「ファァ……ったく……――」

富裕地区にあるとある屋敷の門前、誰憚ることなくあくびをする男が独り。
豪奢な屋敷の中では、どこぞの貴族の子弟だか令嬢だかの、誕生会を盛大に開催しているらしい。
自分はといえば、その臨時警備に雇われたのである。
とはいえ、邸内に入れてはもらえず、客を装った不審者が出入りしないかを見張るという、何とも面倒な役回り。

「せめて酒の一杯くらい、用意してほしいもんだぜ――」

借り物の警備服に身を包み、立っているだけの仕事は――楽ではあるが、あまりにも時間をもてあます。
いっそこっそりどこかへ繰り出そうか――そんなことを考えていた。

エズラ > 結局、不審者が現れる気配もなく、男は考えていたことを実行に移す。
この場をそろりと逃げ出すことは、同じく門前に控えていたもう一名の警備員が、居眠りを始めたので、容易であったとか――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からエズラさんが去りました。