2018/03/28 のログ
フラニエータ > 「まさか…言ってるの?へぇ…ククク…」

女の目に入った、彼の指に嵌っている指輪。恐らくイイ人がいるだろう。
その相手を想像し、ハニーと呼ぶ彼を想像し…くつくつと笑う。
そのまま女は彼が引いてくれた椅子に座る。スカートに皺が出来ない様、ゆっくりと。
そして言葉を聴こうと真っ直ぐに彼を見つめ、微笑を向けながら一言一言を心の中で反芻する。

「(人探し…ねぇ…パートナー?ふぅんお熱い事で…行方不明…知るわけないじゃない…白蛇のノア、ね…ノア…白蛇?)…――はぁ?」

小さいながらも見事な素っ頓狂な声。成る程、彼の指輪はそういう事か、と理解する女。
しかし彼の言葉は未だ信用しきっていない。彼との関係を含め、その言葉か本当か確かめにかかる。

「…その子って…どんな子?アナタとの関係を含めて、詳細に聞きたいのだけれど?」

女は彼を浮気しているダンナ様に見立て、少々怒った顔で問い詰めた。他の人物に聞かれても良い様に。

セイン=ディバン > 「……言ってるわ。うん。たまに逆にダーリンとか言ってるし」

からかわれれば、一瞬で赤面し、額に片手を当てる男。
どうやらかなり恥ずかしいらしい。笑われればなおさら恥ずかしさを覚える。
エスコートすれば、相手もまた、実に優雅な着席。
この相手、過去は謎が多いが。案外良い所出のお嬢様なのではないか? とすら思えた。

「……うお、びっくりした。いきなり変な声出すなよ。
 だから、ノアだよ。白蛇。ホワイトサーペント。
 悪徳貴族の嫌う、あのノア」

相手の声にかすかに驚く男。そこで男は、勘違いをし、再度説明を繰り返す。
どうやら、相手が尋ね人を知らないのでは、と思っているらしい。

「どんな子、って……。だから、言葉の通りだ。
 大事なパートナーの一人。で……愛してる相手。
 あ~……だけど、恋人って言っていいのかどうか。
 お互い好き合ってる、とは、思うんだが。事情があってな」

相手の演技に舌を巻きつつ、男は小さな声で説明を始める。
だが、どうにも歯切れが悪い。しばし考え込む様子を見せた後、男は相手の目の前に、指輪を見せる。

「オレ、妻いるんだよ。魔王ベルフェゴール様。
 だけど……ノアは、そう。恋人……だと、思ってる。オレは。
 もしもノアもそう思ってくれてるなら、すごくうれしい。そういう関係」

なんともしれっと、浮気発言をする男。しかも、悪びれる様子なしだ。

フラニエータ > 逆にダーリン?と突っ込みたかったが、そのタイミングで目の前に水が運ばれ、置かれる。それを一口口に含みこくんと喉を鳴らす女。
彼の言葉を一言一言、じっくりと聴き続ければ、恐らく己の知っている彼女がそうだ、という事が分かってきた。悪徳貴族の嫌う、で確証を得た様だ。
そして彼とイイ関係でもあり…彼は妻も居て、所謂不倫?…この考えが水を口に含んでいる時でなくて良かった。
恐らくこれは作り話では無いのだろう。作り話にしてはあからさまに荒唐無稽。故に逆に信憑性が出る。

女は呆れ顔をメニューで隠すと、料理を選んでいるフリをしながら小声を漏らす。

「…魔王の妻がいる貴方が、恋人である彼女を探すって…貴方ねぇ…
…まぁ良いわ…
合ったのは2週間程前。困っていたから助けた。別れたのは平民地区…他には?」

あのノアが行方不明…恐らく何か理由があるのだろう。少なくとも死んではいない。
借りを返す、と言い切った彼女がそれを返す前に死ぬわけが無い。
形はどうあれ…愛する人にもそれを告げず姿を消した彼女をひっぱたきたくなった。

セイン=ディバン > 相手の思考が渦を巻いているのに気づかぬまま、男は運ばれてきた水を呷る。

「食いたいものがあればどんどん注文してくれ。
 どうせ払いはオレ持ちだ。遠慮せずに、な」

相手の様子には一切気づかぬまま、男はそう言い、懐から愛飲の細巻を取り出し、喫煙し始める。

「タバコ吸いま~す。……なんだよ、言いたいことあるならハッキリ言えよ。
 ……!! 会った、助けた!? つまり、ノアはヤバ事に巻き込まれてたんだな!?
 あぁ、いや。でも助けてくれたのは、感謝する。ありがとう。
 それで? アイツはどこで、どんな目に巻き込まれてたんだ!?」

相手の煮え切らない言葉に男は顔を顰めたが、情報を提供してもらえれば、男の様子が激変する。
余裕など消え、困惑しつつも、相手が探し人を助けてくれた、ということに感謝する。

「あぁ、じゃあ。今なら家にいるかもしれないんだな……!
 もしくは、改めて情報収集を……。ギルドと……アイツの家の周りで……」

安堵からか、ブツブツと小声で思考を口にし、纏めようとする男。
そんな所にウェイターが現れ、相手に向かって微笑み、ご注文はお決まりでしょうか、などと尋ねるが。
男はウェイターの存在にすら気づいていないようだ。

フラニエータ > 少し慌てて声の大きくなった彼。女は取り繕う様に、周囲の客に座ったまま頭を下げる。

「アナタ、周りの人に迷惑でしょう?少しは落ち着きなさいな。…ほんとにこの人ときたら…」

その演技に続けれる言葉は小さな声で、彼を諭すような口調。

「…少なくとも私が助けた時点では五体満足だったのだから、
彼女が助かる前を聞く必要は無いでしょう?私からそれを教える心算は無いわ。知りたいのなら本人から聞きなさいな。」

明らかに動揺している彼。それを訝しげに見つめるウェイター。
女はウェイターに向かって、「ごめんなさいね、ちょっと込み合った話をしていて」と告げながら、
適当に料理と酒を注文して…。ウェイターがこの場から居なくなれば、女は話を続けるだろう。

「…居なくなったのは彼女なりの理由がある筈でしょう?気持ちは判らなくも無いけれど…
あまり無様な姿を晒さないでくれる?ね、ダーリン?」

セイン=ディバン > 思わず地が出てしまい、のみならず、声を荒げてしまった男。
相手が自然な演技で、周りの客へと頭を下げれば、一度咳払いをし。

「い、いや。すまない。つい、興奮した」

と、男も演技を続ける。はぁ、と。ため息を吐くが。
その表情には、僅かに喜色が浮かんでいた。

「そ、か……。あぁ、そうだな。
 ……確認なんだが。お前さん、今、ノアに対して気を使わなかったか?」

相手の言葉に、小声で返事する男。もしかして、探し人は酷い目に遭っていて。
この相手は、それを秘匿することで。彼女の尊厳を守ったんではないだろうか。
そんな考えが、男の頭によぎり、尋ねてしまった。本来なら、そういうことは聞かないタイプなのに。

「……あぁ、いや。情報収集とか、捜索は。
 お前さんがノアを助けるあたりまでしかやってなかったんだ。
 ちっと、こっちもばたついてて……。
 でもまぁ、安心した。……す、すまん」

相手の言葉に、男はぽつぽつと告げる。最近は仕事であったり、プライベートであったりのゴタゴタが多かった。
しかし、相手が彼女を助けたというのであれば、情報収集をすればすぐにでも情報が集まるかもしれない。男は安堵のため息を吐きながら、相手に再度頭を下げ、感謝の意を表す。

フラニエータ > 「…――其れが判るのだったら…尚更聞く必要は無いでしょう?恐らく大体の予想はついているだろうし…」

演技も含め、怒り顔を続ける女。果たして言っていいものか、彼を信用していいのか、先ずそれが女の頭に浮かぶ。
そして彼女があの場所で、あんな目にあっていた事を、少なくとも愛し合っているであろう人物に言っても良いものか。
女はため息を一つ落とすと

「…私と別れた後は知らないわ。でも…仕事を再開した、なんて噂も聞くから…大丈夫だと思うわよ?
彼女の性格からして、私に助けられたという大きな貸しを作ったまま逃げる…そんな事はしないでしょうし、ね。」

丁度その時、ウェイターが近寄ってきた。手際よく二人の前に置かれるグラスとワイン。
女は瓶を手に取るとその栓をを抜き、彼と己のグラスへそれを注ぎ始める。

セイン=ディバン > 「……そう、だな。すまねぇ、野暮が過ぎた」

相手の反論に、男は目を伏せ、そう呟く。
予想通り、相手は彼女に対して、あるいは男に対して気を使ってくれていた。
これまでのイメージとギャップが大きく。思わず男は、肩を揺らす。

「そっか。……まぁ、そういうことなら、すぐ会えるだろうさ。
 アイツはあれで……意地っ張りというか、プライド高いから。
 必ずお前さんに恩を返すと思うぜ」

情報を纏め終えると、男は息を吐き、食事へと意識を向ける。
グラスとワインが置かれれば、男はそれを手にしようとするものの。
一足先に、相手にワインを持たれてしまい。黙ってグラスに注がれるを見る。

「……こういう時は男に注がせるもんじゃないかなぁ」

困ったような表情のまま、男はそう言うのだが。次の瞬間にはもう黙って、グラスを持ち、相手に見せるように掲げる。

フラニエータ > 落ち着きを取り戻した彼。その表情を見ながら、女はもう一度ため息を落とす。
今度のため息は先程の物とは違う呆れも混ざったもの。
はいはいご馳走様、にも取れるその溜息は薄い笑顔から発せられた。

「その意地っ張りの所が可愛い、って顔、してるけど?
…もし私が先に見つけたら、貴方にその事を伝えるわ。勿論彼女に了承を取ってからだけど、ね。」

彼がグラスを掲げてくれば、女はそれに合わせてグラスを掲げ…なかった。
彼のグラスに当たる事無く、女の口に運ばれていくそれ。それが喉を潤すと女は口を開く。

「私にとって…今の貴方は男じゃないのよ…彼女が見つかったら改めて乾杯しましょう。勿論貴方の驕りでね?
――今回は許すけれど…次は無いわよ?判ってる?アナタ?」

落ち着いた小声から、ふてくされた大声に変わっていく声。
もう一度当たりを見回して、不倫問題は解決しましたアピールをしながら頭を下げる女。

セイン=ディバン > ふ、と。精神的に余裕が出来た状態で相手を見れば、再度のため息。
しかし表情はどこか柔らかいようなもので。男は首を傾げるが。

「……そんな顔、してたか?
 ……あぁ、頼むよ。なんだか、世話になりっぱなしだな」

指摘されたことに対しては、自覚症状はないらしく。
続く言葉に、男は頭を掻きつつ、どうお礼をしたらいいものか、と考え込む。

「……こりゃあまた、手厳しい。……そうだな、その時は、ちゃんとエスコートをさせてもらうよ。
 ……ぷっ、くはははは……。あぁ、わかっているさ」

相手の小声での言葉に、頷きながら笑う男。しかし、相手が演技を続ければ、いよいよ我慢できなくなったか。
男は、声上げて笑いながら、その演技に付き合い。
そして、男もワインを口にする。相手を見る視線は、穏やかなもので。

「さて、じゃあ食事を楽しもうか。
 しかし……『黒鮮華』だとか、『漆黒雷光』だとか呼ばれてるお前さんが。
 まさかこんなに面倒見がいいとは思わなかったよ」

ちょうど、ウェイターが料理を持ってきた所で、男は腹を満たそう、と手を軽く叩く。
そのまま、相手のことをからかうように言うが。当然、それは感謝の気持ちの照れ隠しで。

フラニエータ > 彼が徐々に平静を取り戻せば、女は妻の顔としての、仕方なさそうな笑顔を浮かべる。

「世話なんてした覚えは無いわよ?ビジネスよ、ビジネス。
――10000ゴルドはしっかり払って貰うわ…それが礼でしょう?」

その笑顔のまま淡々と告げられる言葉は、まるで夫のヘソクリを見つけた妻の様なもの。
女からしてみればこんなに簡単に大金を得られるのだから、まさしくその演技とぴったりなのだろう。
くつくつと笑いながらワインを傾ける女。しかしその笑顔も直ぐに崩れていく。

「――私、そんな風に呼ばれているの…?…行動、改めようかしら…」

思春期に見られる、背伸びしがちな子供が付ける様な名を聞けば、一気にゲンナリ。
でもまあ、二つ名なんて他人が付けるものだから仕方が無いといえば仕方ないのだが…やっぱり腑に落ちないらしい。
運ばれてきた料理は美味しそうな香りを辺りに散りばめるが、女の顔は曇りっぱなしだった。

セイン=ディバン > 相手の笑顔の質が変わる。おや、と男は眉を上げるが。
続いての言葉に、また声を殺して笑う。

「はいはい、それもわかってますって。
 ま、正直10000ゴルドでも足りないくらいに感謝はしているがな」

お互いに笑いつつ、ワインを味わう。相手にしてみれば、楽な仕事だったのだろうが。
男の立場からすれば、感謝してもしきれない。欲し続けた情報だ。
その上、相手が彼女を助けてくれた、となれば。本当に頭が上がらない。

「おう。俺らの間ではな。いいんじゃねぇか? 好きに言わせとけば。
 お前さんへの憧れや、評価とか……。ま、妬みやっかみもあるんだろうけどよ」

二つ名を聞けば、相手はなんだかげんなりとした様子。
笑いながら、男は相手の前に、小さな紙切れを差し出す。
そのまま、相手の様子を無視し、料理を味わう。

「お前さんの住処、教えてくれ。後で金貨袋を転送呪文で届ける。
 それか、ギルドに預けておいてお前さんが受け取る、でもいいけどな?」

笑いながらビジネスの話を進める男。そうして、男は新たな知人を得ることとなった。
これから先、関係がどういったものになるかはわからない。
仲間か、味方か、敵か……。どうなるのやら……。

フラニエータ > 女は彼の言葉に耳を傾けながら料理に舌鼓を打ち始める。さすが高級店なだけあって味も一流だ。
差し出された紙切れをこっそりと受け取れば、女は彼に返答するだろう。

「流石に塒を教える訳にはいかないわよ…貧民区のバー、マスカレードに。店員に渡してくれれば良いわ…」

そっと囁きを落とせばにっこりと微笑み。
そして言葉が続けられる。

「さ、沢山食べてね?勿論アナタの驕り。もっともっと料理は頼んでいるのよ?ウフフ」

そこにウェイターがやってくる。その人数は3人。…抱えきれない程の料理を持って。
女は彼に意地悪そうな微笑を差し出すと、

「感謝の代金分はきっちり注文させて貰ったわ…がんばって食べてね?ダーリン?」

女は彼の表情を見ながら、ゆっくりと自分の皿を片付けていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフラニエータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「酒場/富裕地区」にフォーコさんが現れました。
フォーコ > 一日の仕事を終え、疲れた体を癒すべく酒場へ。
角のテーブル席へ座ると、度数の高い酒と肉類、野菜類を適当に
頼み、並べていた。

それらをガツガツと一人で貪る。
今日はいつもよりも身体を動かすことが多かったため無性に腹が減っていた。

知り合いには見せられた姿ではないので、あえて目立たない席にしたわけだ。

ご案内:「酒場/富裕地区」にフトコロ・ニーレルさんが現れました。
フトコロ・ニーレル > 最近、まったく仕事がうまくいっていないが、大きく儲けた分の貯金がまだまだたっぷりとある。

今は長い休みだと思って少し贅沢をしようと富裕層の酒場までやってきた。

「さてさて、何を食べましょうかね」

1人で席を探しているうちに知り合いを1人発見する。

「相席いいですか?」

にへっと笑いながら会釈をして語り掛ける。

フォーコ > 「今日はスケルトンの骨は用意してないぞ?」

私は笑みを浮かべた相手ににやっと意地の悪い笑みを浮かべる。

テーブルの席は隣も向かいも空いている。
座るならどちらでも構わない。

私はどちらに座ってもいいようにテーブルの上の皿を手元に固めた。

「いっぱい頼んであるから食べたかったら食ってもいいぞ。
肉や野菜ばかりだがな。」

私はグラスを手にし、酒を口に入れる。

フトコロ・ニーレル > 顔を赤くしながら頬を膨らませ
「す、スケルトンはいま関係ないですよ!」
思わず大きな声を出してしまう。

「おや?おごりですか?」
なんていいながら野菜を少量摘まみながら追加で飲み物を注文する。

「この間はありがとうございました。おかげで助かりましたよ」

財宝も羞恥プレイも今となっては良い思い出である。

フォーコ > 「そうか? あれは面白かったぞ。」

遺跡でのやり取りを思い出し、やはり笑みが浮かぶ。
笑いながらの食事は面白い。

「まあな。 目に付いた物を手当たり次第頼んだが、
よく考えるまでもなく頼み過ぎたな。
他の物が喰いたいなら頼んでも良いぞ。」

私はスケルトンの骨…ではなく、鳥の腿肉を両手で掴んでがっついていた。

「少しは稼げたのか?
私が暇なときならまた付いて行ってもいいぞ。
ああいうことも普段とは違って良い経験になるな。」

フトコロ・ニーレル > 「私も面白かったというか何というか……おかげさまでお気に入りのディルドの大きさが一回り大きくなりましたよ」

お酒が全く入っていないのに下品に笑う。一度本性を知られた相手にはむっつりはほんの少しだが鳴りを潜めるらしい。

「残ったらもったいないですし、さらえてからにしましょうよ。ありがたくいただきます」

もっしゃもっぐと肉を食らう。

「えぇ、たっぷり稼がせていただきましたよ!
でも最近はだめですね。いい仕事があったと思ったらどうもきな臭いって事で昨日お断りしたんですよ」

フォーコ > 「なんだそれは。 要はガバガバになってしまったと言うわけか。」

隅の席にしておいて良かった。
目立つ席では店員に咎められそうな会話になっていく。

「別に一人でも食べ切れるぞ。 
まあ、細かいことは気にせず食べると良い。」

腿肉の次は鴨肉、その次は春キャベツ…テーブルの上には空皿が増えていく。

「なんだ、きな臭い仕事の時こそ私を連れて行けばいいではないか。
相手が妙なことをすれば締め上げてそいつの私財ごとせしめればいいではないか。」

その場合はそれなりの手数料を目の前の冒険者からもせしめることになろうか。

「それより面白い遺跡はないのか?
財宝はいいが、便利なアイテムが手に入る場所が良いな。」

フトコロ・ニーレル > 「ひっ人聞きの悪い!元々小さくてキュートなんです!それがちょっと広がっただけですよ!」

フトコロが飲んでいるのはただのジュースのはずだが一度エンジンが入ってしまうと酔っ払いより達が悪いのかもしれない。
声も大きいし、あともう少し時間が経てば差しさわりがないのかもしれないが……

「フォーコさんよく食べられるんですね」

フォーコの食欲に目を白黒させながら、次はお魚も頼もうと魚料理を店員に注文する。

「冒険者に割のいい簡単な依頼を持ちかけて、食っちゃうみたいな依頼者がいましてね?私も危ない所だったんですが……
面白い遺跡ですか……マジックアイテムがあったりとかですか。ふーむ……」

首をかしげて考える。

フォーコ > 「知ってるか? この間お前が突っ込んでいた太腿の骨ってのは人体では一番太い骨らしいぞ。」

口直しに酒を入れると、またケラケラ笑っていた。

「今日は団員達を相手に戦の練習をしていてな。
何人も相手にするから腹が減るんだ。
…私は蒸し蟹を。」

彼女が店員を呼ぶと、横から注文を付けくわえる。

「食うと言うのは、物理的にか?
危ない所だったな。 よく生きて帰れたな。
そいつを炭にして欲しいのなら手伝うぞ。
別に今無理に思い出す必要はない。
まあ、教えてくれたら報酬を出そう。
取りに行くのは自分でやろう。

…それはそうと、武器は持ち歩いていないのか?」

遺跡をソロで出入りする冒険者なのに武器らしきものがない。
あの時もなかった気がする。

フトコロ・ニーレル > 「あれ、ここの骨だったんですか……ははぁ……太くて大きいわけですね」
自分の太ももをさしながらちょっと納得した。

「流石、強いと噂になっている人やはりそういうこともしているんですね」

団員たちをちぎっては投げをしているフォーコを思い浮かべる。
とても似合っているなと思ってしまった。

「いえ、依頼自体が罠で……性的にって感じですね?何か手は打ちたいと思っていますが……割と上の方の人でしてねー」

報酬と聞いて目に金貨マークが浮かび上がる。

「是非是非ご紹介させてくださいっ!マジックアイテムなら魔族関係ですかね!次はその辺りに足を延ばしてみましょうか」

次の予定を頭の中で組み立てる。
だったらあれがいるこれがいると経費の計算も同時に始める。

「あぁ、私は武器は持たないんです。だって持ち物が圧迫されちゃいますから?もっぱら肉体強化のこの服、あとは最近内臓強化の下着でなんとかしてますよ。
強いて武器をあげるなら、喧嘩で鍛えた格闘技が武器……ですかね」

からからと笑いながら、グローブも服と同じ素材でできており、魔力を通せば鉄レベルの硬さになる代物だと教えてくれた。

フォーコ > 「そういうわけだ。 まあ、転がっていたのがあの程度で良かったな。
場所によっては巨人も出てきただろうからな。」

あとは言わずとも分かるだろう。

「違う違う。 訓練だから勝たせる必要があるんだ。
私は基本的に負け役だよ。
君も参加してみるか? 合法的に私を殴れるぞ。」

どうやら私が団員相手に暴れまわっているイメージを浮かべていそうだ。
私は手を振って否定する。

「ならこの間の私と大差ないな。 
その程度なら私がとやかく言える刺客はない。
すまんが他に相談してくれ。」

似たようなことをこの間したばかりなのに、他人を責めれる立場ではない。
油まみれになった手と口を紙で拭いていた。

「魔族か…。 一度北の帝国や魔族の国にも行ってみたいものだ。
ただ、私だとばれたら面倒なことになるので変装しておまけに
目立たない所を散策して終わりだろうな。
あそこらへんへの入り方も見つけたら教えてくれ。」

金が絡むとテンションが高いようだ。
私は彼女がどんな情報をもってきてくれるかに期待するとしよう。

「なるほどな。 格闘技はどこか道場には行ったのか?」

彼女の戦闘スタンスに興味が湧いたので、色々と聞いてみることにした。

そのうち、彼女が頼んだ料理と私の蒸し蟹がやってきた。

この蟹は甲羅が苦痛に満ちた人の顔に見えることで有名な化物蟹である。

「見ろ、面白い顔をしているだろう。」

フトコロ・ニーレル > 「巨人の骨だったらもうちょっと小さいのを選びますよ!」

むしゃーっと魚を食べてこのぐらいのと小骨を見せる。

「わざと負けるですか?それはそれで大変そうですね。動きながら説明もするとなると体力勝負です……フォーコさんを殴るほど恨んでもないですし?」

こっちも手を振って否定する。
さらにはやり方の汚さからあの時と今回出会った事件とは全く別物ですとも付け加える。

「なるほど……有名になると大変ですね。いい感じの抜け道とかも調べておきますよ!その時はお礼たっぷりいただきますからね」

メモに書いていく。これからやることが増えそうだと嬉々としている。

「扱っているものが特殊なの布なのでわりと特殊なんですよね。なので色々な本、例えば棒をつかった武術関連とかごちゃまぜ武術ですよ」

それでも何とか冒険者としてやっていけているのだから、筋は悪くないのだろうと自負している。
もちろんだが本格的にやっている人に比べたらお遊戯に見えるのかもしれないと付け加えた。

「うわ、なんか…ぐろいです。あ、でもこういうゲテモノっぽいやつは美味しいって聞きますね」

フォーコ > 「そうかなぁ? 私が小さい部位は却下していたかもしれないぞ?」

彼女が差し出した小骨を指先で弾いた。
とても高級店でやることではないが、面白い。

「わざと言うか、技が決まる場面を実践させないとな。
そうなんだ、だからなかなか疲れるぞ。
そうか。 なら今度はハウンドドッグの骨でも拾っておくとしよう。」

どうやら彼女からの印象は悪くないようだ。
罠をかけようとした依頼主が何者か興味がわくな。

「これでも私はこの国の騎士だからな。
敵国で堂々と行動したらそれだけで挑発行為と取られるだろうな。
礼は弾むから良い抜け穴を見つけてきておくれ。」

メモを取る様子に私は安心していた。
後は果報を寝て待つとしよう。

「よくわからんが、それでやっていけているのなら構わんが。
私の方はもうじき新しい刀を手に入れる予定だ。

…ところでな。 この蟹はこうすると更に面白くてな。」

元々苦悶の表情を浮かべている蒸し蟹。
私はそれの前足をむしった。
すると、声こそ出ないが表情が変わっていく。

「不思議だろう。 理由は分からないらしい。」

私は毟った脚の殻をむくと、白い身を食べていた。

フトコロ・ニーレル > 「どれだけ鬼ですか!?お股がうずいちゃいそうなこといわないでくださいよ」
あの骨のよりも太くて長いもの……下手すると子宮にまで到達してしまう。ごりごりって。
そんな想像してぶるりと体を震わせる。

「フォーコさんは今日はお疲れ様ってことなんですね。素直にすごいです……ってなんだかまた恐ろしい事考えてませんか!?」

再びぶるるっと体を震わせる。
フォーコさんと一緒にいるとマゾい欲が満たされていくのがよくわかる。

「えぇ、たくさん抜け穴見つけておきますよ!楽なものから……フォーコさんだったら楽より険しくても楽しい方ですかね?」

メモのページが増えていく。
こっそりとメモに新しい情報として刀を買うとかも書かれる。

「へぇ、刀ですか……いいですね。ってなんですかこの蟹!え、蟹?ふむ、これはなんか面白いですね。ひとあしいいですか?」

といいながらフォーコの持つ蟹の脚を更に引き抜いてみようと手を伸ばす。

フォーコ > 「股が疼くのか。
フトコロはとんでもない変態だなあ。
冒険者やるのもいいが、店とかに出た方が稼げるのではないか?」

この国では廃退的なイベントも多数開かれている。
想像逞しい彼女なら抵抗なく出れそうな気がする。

「まあ、疲れているな。
そう褒めるな、何も出てこんぞ。」

褒められると、嬉しいが少しこそばゆい。
彼女の指摘には何も答えないことにした。

「どちらかと言うと楽な方がいいな。
私が戦闘をすると目立つんだ。
潜入もそこで終了になってしまう。」

私のことをメモしているようだが、別に構わなかった。
むしろ好きなだけ取ってもらおう。

「おお、なら鋏の所を持って行け。」

ブチっと引きちぎるとまた表情を変える蟹。
赤く煮えた太い挟みの付いた足を手渡す。

フトコロ・ニーレル > 「そういうお店は体験入店でちょめくらっちゃいましたよ。搾り取りすぎるですって!」

そういうつもりで来る客なのだから始めっから最後まで変態フルスロットルなのだ。げんなりする客もいるからということで拒否もあったのだろう。

「なるほど、では楽な方を優先に……つまりおそらく私が使った道をそのままご紹介すればいいって感じですね」

色々と考えながらメモをする。
次の目的地は完全に決まったらしい。

「うわぁ、なんか、面白いけど子どもが見たら泣くやつですね。あ、おいしっ」

もしょもしょと蟹を食べて舌つづみ。

フォーコ > 「淫魔か君は…。」

顎が外れそうになる。
無害そうな顔をしてとんでもないことをする者が目の前にいるとは。

「行ったことがあるのか?
流石だな。」

さて、案内されるのはどこになるのだろうか。
どちらにせよ私一人では入れない所だ。
これは謝礼も弾むとしよう。

「味は最高なんだが、デート中のカップルも嫌がるらしいぞ。」

私も鋏を食べきり、いよいよ甲羅を割ってしまう。
散々楽しませてくれた顔ともおさらばし、中のカニみそを
穿って食べていた。

「これもまた美味いんだ。 フトコロも食べると良い。」

スプーンで穿ったそれを彼女の皿に載せた。

フトコロ・ニーレル > 「こ、子どもの頃に発禁の本とか読んだ影響ですかね……子供に刺激が強い本って言うのは本当にあるんですよ。お互い子育てする時があったらきをつけましょうね」

遠い目をしながら赤くなりながら顔に手を当てる。

「いえ、道だけ知ってるだけですよ。実際にどんな感じなのかは行ってみてからのお楽しみになると思います。」

古いメモ帳を取り出しつつページを破り新しいメモ帳にはさみこむ。

「確かにデート中はこれは食べない方が良いですね。ちょっと嫌いな上司への贈り物には最適かもですね」

目の前に置かれたペースト?の匂いを嗅ぐ。さて、あのぐろい見た目からどんな味が醸し出されるのか、楽しみにしつつ、ぺろりと舐める。

「んー!なんだかわからないですけど濃厚でおいしいですね!」

フォーコ > 「私もその手の本は昔から呼んでいたぞ。
おかげでこんな可笑しな正確になってしまった。
確かに、子供に読ませる本は選ばないといけないな。」

彼女の指摘はもっともだ。
子供を持つ日など来るのだろうかと思うも、一応気に掛けることにしよう。

「ならば戦える用意は必要だな。
どちらに行くにしてもなかなかの強敵が出てくる可能性があるからな。」

最悪、道が変わっている可能性もある。
それら全てを考慮した上で対策を取る必要があるだろう。

「ちょっと嫌いくらいで送るには酷過ぎるだろう。
味は最高なんだがな。」

カニみそも病みつきになる程の味だ。
彼女も満足してくれたようだ。

「フトコロは冒険者をして何か目標でもあるのか?」

フトコロ・ニーレル > 「フォーコさんはサド、私はマゾに目覚めた感じになりますかね。子どもにはソフトな感じに育ってほしいです」

極端に変態に走ってしまった娘を持つ両親の事を考えるとたまには親孝行でもしないとなと思い。
……この蟹お持ち狩り出来ないかなと考え始める。

「ですね。逃げるだけじゃなくて戦うことも視野に入れないとですね」

……色々なルートを示せば更に報酬が弾んでもらえるかもしれない。メモに大きく多数のルート用意するべしと書き込む。

「本当、味は最高なんですよね。とってもおいしいですよ」

かにみそをぺろぺろとなめながら

「元々はお金儲けです。でもお金儲けの理由が……変態行為、変態の欲を満たすためのお金だって気が付いたので、これからどう冒険していこうかなってちょっと悩みどころでもありますよ。フォーコさんはやっぱり強くなるためだったりしますか?」

フォーコ > 「…やっぱり、私はサドになるのか?」

自分でソフトだのノーマルだのと言うつもりはないが、サドとはっきり言われてしまうと
すんなりと認める気にはなれず。 頬杖をついて考え込む。

「戦う方は私に任せておけばいいだろう。
最悪私を置いて逃げると良い。
それとこの蟹は持って帰るなよ?
腐ったら腹を壊すらしい。」

メモに追記しているらしい彼女に釘を差す。
気を付けないと何をするかわからない所がある。

「気に入ったら追加を頼んでも良いぞ。」

残りの細かい脚や甲羅についた身も食べ終える。

「まあ、立身出世して貴族になった連中も
やってることは似たようなものだからそこは悩まなくていいのではないか?
立派な動機だと思うぞ。

…私か。 私は最初は何も考えてなかった。 
ただ単純に暴れまわっていたら団長になってしまったと言った所か。
今は第五師団のメンバーを守ることが目標だな。
当然、師団に危害を加える者も皆殺しにしていかんとな。
そういう意味では強くなることは目標の一つだな。
後は好奇心だな。 おかげで君みたいな面白い奴と会えたではないか。」

フトコロ・ニーレル > 「私から見たらサドにみえるですよ?」

自他ともに認め出した変態は自分がマゾだとすんなりと受け入れている。

「あ、それはまずいですね。鮮度が大事って事ですか。さすがフォーコさん。ふふ。私が出来ない事をできる人です」

追加を頼もうか悩みながら、最終的にはお酒を注文することにした。

「いつの間にかトップにたっていたっていうのもすごいですね……あ、好奇心って言うのもわかります。首を突っ込んでみたくなるんですよね」

冒険者は共通でもっている気持ちなのかもしれないと楽しくなる。
好奇心のおかげで素敵な出会いがあった。うれしいかぎりである。

フォーコ > 「なら、そうなのだろうな。
こういうのは周りからの評価で決まるらしいからな。」

変態だとは思っていたが、はっきりサドと言われると少し嫌になってしまった。

「蟹はだいたいそうだな。 
持って帰るなら肉にした方が良いぞ。
君も色々と調べてくれるわけだからな。
私も体を張る位はしないとな。」

彼女が追加を頼んでいる横で私は果物を食べていた。
リンゴやオレンジ、ライチなどが一口程度に並んでおり、
それをフォークで差して味わっていた。

「私の場合、家柄もあるからな。
まあ、好奇心を持ち過ぎて身の破滅を呼ばない様に気を付けないといけないがな。」

フトコロ・ニーレル > 「あ、気を悪くしないでくださいね。どちらにしてもフォーコさんは素敵な方ですので」

焦りながらてをぱたぱたと振る。

「ふふ、はい。両親に持って帰るならお肉にしておきますね。 その分いろいろ頑張らせてもらいますっ」

フォーコさんがフルーツを食べているのを見て、デザートの存在を忘れていたことに気が付いた。
折角だから何か食べたいなと思った。

「好奇心は猫を殺すでしたっけ……」

家柄と言われて格が全然違うが境遇が少しにているのかもと自分の代々の商人の家柄を思い返す。

フォーコ > 「素敵か? ただの変態ダークエルフではないか。」

頬杖をついたまま、ちらりと視線を向け力なく笑っていた。

「ご両親と同居しているのか。
それならもう少し追加で頼んでも良いぞ。
頑張ってくれ。 ほら、デザートも頼んでいいぞ。」

彼女の視線が私の食べているものに向いているのに気が付いたので、
店員を呼んだ。 持ち帰りできるような食べ物とデザートを頼む。

「そんな言葉もあったな。 我々は猫よりかは注意深いと思いたいがな。」

実際の所はどうだろうか。
私も彼女も割と迂闊な所があるような気がする。

フトコロ・ニーレル > 「とってもどきどきさせてくれる人なんです!だから素敵な人ですよ!」

しどろもどろになる。元気づけたいと思っていろいろ考えるのだがいい方法が思いつかない。

「あ、はい、ありがとうございます。がんばりますね!あ、ケーキ1つおねがいします」

とついでに注文もすませる。
なんだかお世話になりっぱなしだ。これが上に立つ人間、知らぬ間にトップに入った人の度量ということだろうか。

「そうですね。でも猫より好きなものが多いのも確かですから、きをつけないとです」

ひやりとすること、あぶないと感じる修羅場をくぐってきた。
好奇心に殺されかかっているのかもしれない。

フォーコ > 「いやいや、そこまで気を遣わなくてもいいぞ。
別に落ち込んでいると言うほどではないんだ。」

私は緩く笑みを浮かべると、念のため手を再度拭いてから
頭の上に載せて撫でた。

「一つで大丈夫か?
親御さんの分も頼まないのか?」

一人ぐらいだと勝手に思っていたが、同居とは驚いた。
家でもこれ位奔放なのだろうか。

「危なくなりそうなら逃げることだな。
それと、誰か助っ人を呼ぶと良い。
私で良ければ助っ人をしてもいいぞ。
まあ、その都度対価をもらうが。」

フトコロ・ニーレル > 「あ、は、はい」

変態回路とは違う乙女回路がぐるんぐるんと回転を初めて顔を赤くさせる。
ふわふわと撫で心地のいい黄色い髪がゆれる。

「親にはまた別の物をと思いまして……こんどここに連れてくることにしますよ。ありがとうございます。私、これでもお家ではそれなりにいい子ちゃんですからね。実家の方がお金溜まりやすいんですよ……ですからたまには親孝行って思ったので」

たっぷりと自分のお金を使って食べさせてあげたいという事だろう。

「そうさせてもらいます。あ、対価は体でもいいですか」

冗談交じりにきゅっとシャツを絞る。ちょっぴり下着のラインが浮き出る。

フォーコ > ふむ…。
この子はこうしているととても可愛らしいな。
先程までのはちゃめちゃが鳴りを潜めていた。

顔を赤らめた少女の頭をまだ摩っていた。

「その時は私の名を使うと良い。
事前に君が支払ったことにすれば親にも恰好がつくだろう。
ほう、やはりお嬢様だったか。
あ、私も昔はお嬢様だったな。」

互いに両家の娘のようだった。
私は頭から手を離し、ククっと喉を鳴らしていた。

「そうだな。 とりあえず今日の食事代の分をもらうとしよう。」

私は体を近づけると、乙女の顔をしている彼女の唇を奪う。
啄むように何度か唇を重ねてから舌を伸ばし、彼女の舌と絡ませる。

フトコロ・ニーレル > 「ん、んっ」

顔を赤くしながら撫でてくれる手に向かって頭をこすりつけるように動かす。猫がもっと撫でろと要求しているような動作だ。

「さすがにそれは!親孝行は自分のお金でしないとですしっ!
家ではスカートとか履いてますよ。清楚な子でいてもらいたいみたいです。
え、フォーコさんもですか!?あ、いえ、そういえばそうですよね」

驚いたもののそれはそうだと1人で勝手に納得する。
離れていく手を少し名残惜しそうに見ながら、撫でられるために伸ばしていた背筋を元に戻す。

「へっ!?あの……んっちゅ、ちゅぷ」

キスは元々大好きなのか、舌を入れて絡められるとどんどんとろけた表情になっていく。
乙女回路はさらに暴走してさっきまで、足を少し開き気味に座っていたのだが、しおらしくきゅっと閉じてしまっている。

フォーコ > さきほどまで、互いに騒がしくはしゃいでいたが今は静かになった。

互いに何も言わず、舌だけを動かしていた。
時々、水音が口から洩れる程度。

「君もこうしていると立派に女だな。
少なくとも私は今の君の方がそそられるな。
また今度時間があるときにゆっくりと楽しませてもらうとしよう。」

生憎だが、今日はここまで。

私は唇を離すと、彼女の頬に触れるだけのキスをする。

その後は二人分の会計を済ませ、店を後にする。

フトコロ・ニーレル > 「ちゅ……フォーコさんずるいですよ。もぅ」

赤くなりながら乙女の顔をして去っていくフォーコを見つめる事しかできない。

キスだけでしばらく動けなくなるほどフトコロはメロメロにされてしまっていた。

ご案内:「酒場/富裕地区」からフォーコさんが去りました。
ご案内:「酒場/富裕地区」からフトコロ・ニーレルさんが去りました。