2018/03/23 のログ
レヴィア > お腹の音もだいぶ激しくなってきた。
脳裏を過ぎるのはオリーブオイルでカリカリにベーコンをたっぷりとパンに乗せて焼いたトーストに目玉焼きを乗せたもの、後は屋敷の地下室の暗所に保管してある今朝搾りたての生クリームと魚を使ったシチュー……パスタを入れてもいいかもしれない。

料理は手間である。
だがだからこそ楽しさがあると言う物だ。
本当ならメイドさんやコックを雇って作らせたいが、残念損な伝手もなく、今日も今日とて自分の手作り料理と行こうか。

無論デザートには鮮血を頂こう。
誰のとは言わずとも喰らっても問題ない人間なんて、王都には腐るほど居よう……それにその恐怖も悦びも全て小説の糧にすれば残すものなど何も無い。

くるりと踵を返す。
目的地はゴミゴミしいが愛しい我が家である。
踵からはくれないの蝶、裾からは黒色の霧を僅かに撒き散らし、吸血鬼は一人帰路へとつくのであった……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からレヴィアさんが去りました。