2018/03/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフトコロ・ニーレルさんが去りました。
シエル > え。と回らない頭で言葉を考えて、ちょっと驚いた様子でそんなことは…!
と抑えて抑えてと手で示し…。

結局の所ペースの取り合いは女性のが上手。
少年は押し切られてしまうのだろうが…また今度お礼ができればいいな、と思いながら別れるのだろう。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレヴィアさんが現れました。
レヴィア > 寒いのか暖かいのか、でもちょっと肌寒いような夜の大通りを歩く。
富裕地区、言葉通り裕福な貴族や商人が住む地区で自分もその一人である。

行き交う人々も何処か満たされ同時に餓えてもいる裕福な人間特有の顔を見せているが、それは何時ものことである、なので気にせず眠気を迎える儀式である夜の散歩と言うものに洒落込む。

真紅のパンプスの踵、舗装された道路を叩く度に透明な真紅の蝶が舞い上がり、首の後ろで確りと留めたホルターネックの黒色のドレスの裾は風に揺れるたびに黒い霧をほんのりと撒き散らす。

見る者が見ればそれが夜の住人であるかわかるかもしれない。
でも普通に生活して普通に稼いで普通にしている限りは誰も文句は言わないだろう、たぶん。
なので特筆して人のフリなどしない、自分は吸血鬼である、それを隠しもせず、自分が好む服装を着て、自分が求めるままの姿で今宵も一人歩き続ける……。

ただし、血の色に等しい真紅の瞳で人間ウォッチングとやらも忘れない、お金の匂いも見逃さない、あと胸の大きな女性も見逃さないし、不幸そうな人影も絶対に逃さない。

あれだ退屈は吸血鬼も殺す……だから退屈に蝕まれないように口元に柔らかい微笑を湛え、面白そうな何かを探してもいるのだった。

レヴィア > 街角でいちゃつく恋人達にメイドを侍らせて怪しげな店に入るでっぷりした商人に主人を求め仕事を求めうろうろするメイド?っぽい女性……と治安が他の地区より良いからと言って決して安全な場所でもないのだが、金と腐敗の香りは尽きはしないし、無用心な人間たちも居なくならない。

誰か襲われたり、泥棒が現れたり、裸一つで屋敷から放り出されたり、と面白い事は起きないものかと、視線をあちこちに這わせるように向けながら歩くが早々そんな面白い事は見当たらないようだ。

それでもまだ眠くないので歩き続けるが、少し小腹が減ってきたのか、おなかの音がぐぎぎぎぎと鳴り、思わず両手でドレスに隠れた腹部を両手で擦る。

さて、屋敷にまだ蓄えはあっただろうか?
ベーコンにハムにサラミはまだ在庫があっただろうか?

半ば上の空になりつつも、もう少しだけ、もう少しだけと、大通りを真っ直ぐに歩く……。