2018/03/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/端部街区」にエイブラさんが現れました。
エイブラ > (富裕地区でも平民地区からほど近い、二つの
地区の境目のような場所にある知っている者でないと辿り着
けないような穴場に次の目的の店があり、案内をし、はぐれな
いようにと手を繋いで先導してやってくる)

「今から行く見せは魔法関連の書籍を扱っているある意味穴場
のような店でして。ときどきですが貴重な魔法書が見つかる
ことがあるのです。本に魔力が込められていて、本に記載され
た呪文を唱えれば魔法が発動するものや、禁書扱いされているよ
うな本も極稀にありますね…そういうものはかなりの値段がする
んですが…と、着きましたよ。こちらが目的の魔法書店です」

(富裕地区にあるにはぎりぎりのラインの店構え、平民地区に
あるには豪華すぎ、富裕地区にあるにしては貧相な構えの店が
あり、ドアを開ければカランカランとドアに吊るされたベルが
なる。中に入ればお世辞にも整頓されているとは言えない店
内で、古い本独特の匂いが充満しており、奥に店主らしい老
爺が椅子に腰かけ、ぎろりとした目で一瞬見てから手にした
本に視線を落とす)

エイブラ > 【継続待機中です】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/端部街区」にタマモさんが現れました。
タマモ > とりあえず、少女はただ手を引かれて付いて行く。
別に大した理由はない、先行すると、確実に道に迷う…なんて、いつもの理由にあらず。
今回は、男の案内に任せているからだ。

「ふむ…魔法…まぁ、妾が見たところで、価値がどうとか分からんじゃろうがのぅ?
しかし、読むだけでも使えるものがあるとは…魔法とは便利じゃな?
高ければ良い物がある、と言うのは、他の商品やらと同じようじゃが」

男の説明を聞きながら、ふむふむ、と頷いて。
どうやら着いたらしい、その魔法関連の店に入ってみる。
ざっと見た少女の感想は…普通の本屋、だ。
まぁ、魔法の使い手でない少女なのだ、仕方ないかもしれない。

「………挿絵付きの本はあるのじゃろうか…」

ぽつり、少女は呟いた。

エイブラ > 「確かに便利なものもありますね。
ただ、気を付けないと酷い罠が仕掛けられてることもあります
からね。
例えば魔法が口から出るですとか、長い詠唱の割には威力が
いまいち、やたらと呪文が厨二病臭いなどなど」

(便利さの中に潜む恐ろしい罠を語り、本屋の中を見渡す
相手の呟きに困ったように笑いつつもそれなら、と幾つかの
本を棚から出して。高い場所にある本は腕をにゅーっと伸ばし
て引き出していく)

「こちらの神話体系の本は挿絵がありますよ。ただ、その挿絵
をずっと見つめ続けると精神が空虚に囚われたりと言った弊害
がありますが。このウ=ス異本は挿絵付きというより挿絵しか
ない本ですね。成人指定がかかってますし、禁書指定されてま
すが。まぁ、まともな本ですと魔法とその効果が挿絵で描かれ
ている魔術大全という本もあります」

(出した本の内、一つは危険、一つは禁書、そして最後にまと
もな本を出して。ほかに挿絵付の本を探せば魔物大全、薬草
大全、と学術系の本が数点出てくる)

タマモ > 「………それは、罠なのか?
罠と言うか、遊び心満載の悪戯に聞こえるのじゃが」

だから、その悪戯が罠なのだ。
その辺りの便利さの中の罠が、いまいちぴんときていない少女であった。
一度経験してみれば良いかもしれない、うん。

「ほほぅ…ナズナにでも送ってやっても…いや、すぐばれてしまうか。
成人指定の禁書指定とな?…うん?…何とも大層な指定じゃが、子供は見るなってだけじゃろう?
魔法の効果が挿絵か…まぁ、見て楽しむ分なら、ありじゃろうか?」

説明を聞きながら、ちゃっかりと出された本は確保。
活字ばかりの本よりは、十分ましなはずだ。
…気に入らなければ、誰かに押し付けてしまえば良い、そんな考えで。

エイブラ > 「口からでた結果、口内が大変なことに
なりますからね。雷撃系だと感電したり。
…まぁ、口元から少し離れた位置で発動すれば悪戯ですむの
でしょうが。試してみますか?水流系の魔法ならまだまし
だと思いますし」

(悪戯ですむようですまない罠、口内から延々水が出るという
のも意外と苦しいもので。元が水生生物の自分は大して苦しい
とは思わなかったりする)

「序盤はまぁ、子供が見たら駄目な感じの男同士の性行が描か
れてる程度なんですが、禁書指定されてるのは同性間で子供を
作る秘術、本来なら子供が出来ない異種族間でも子供を作る
秘術が図で描いてまして。そこが神様的にNGらしく禁書指定
になってるんです」

(倫理的にというより神様的にアウトらしい指定理由。
出した本は全て確保する様子に黒い肌の店主はにやりと笑い
支払をするときに顔を見れば眉間が縦に裂け、そこに瞳が現れ
ていた)

「さて、それでは次は魔道具屋に行きましょうか。それとも
少し早いですが私の泊まっている旅館に行きますか?到着す
る頃には入浴して食事を取るのに良い時間になりますが」

(店を出て空を見ればそれなりに時間が経過していて。
もう一つ、店に寄れば食事が遅い時間になりそうだと)

タマモ > 「うん?何を言っておるのじゃ、エイブラ。
妾がそんなもの、自分で試す訳がないじゃろう?」

男の言葉に、少女はさらりと答えた。
明らかに他人に、そんな気満々である…そこ、酷いとか言わない。

「まぁ、神話の本はナズナに渡せば良い。
異本とやらは、ネタになるかもしれんから見るだけ見てみるのじゃ。
よく分からん理由で禁書指定じゃな、神がどうとか、妾からすればどうでも良い」

そして、飽きたらきっと誰かに押し付ける、そんな運命。
まだ先の話、それは置いておき、最後に見た店主の顔に、ひらりと手を振った。
挨拶ついでに、そんなものを見せ付けてると、何があるか分からんぞ?みたいな感じに。
なにぶん、この辺りは人外には少々うるさそうだからだ。

「おぉ…そんなにゆっくりとしておったかのぅ…
まぁ、エイブラに任せると最初から言っておる、任せよう」

魔道具にも興味はあるが、食事にも興味はある。
その辺り、場所の距離も分からないので時間が掴み難い。
なので、やはり男への丸投げで済ませておいた。

エイブラ > 「…なんででしょうか、今、タマモさんに名前
で呼んで貰えたのが妙に嬉しく感じてるんですが。
他人で試すときは何も言わずに使わせるといいですよ。
きっとびっくりするでしょうから」

(自分が酷い目に遭うのでないなら他人が酷い目に遭うのは
余り気にしないで。それより何故かきちんと名前で呼んで貰え
たのが嬉しく思う自分に首を傾げる)

「まぁ、神さまがと理由を付けて禁書にするのは人間達の理屈
ですからね。人の理の外にある我々には分からないことです」

(ひらりと手を振られた店主はにっこりと頷き、両目と額の
目を大きく丸く開き、それと同時に口を四角にして。
片手にトランプのクラブを出して、一発芸、顔面クラブを
披露する)

「そうですか?そうでしたね、それでは旅館へと参りましょう
か。場所はこちらの地区にありますから多少は歩きますが地区
を移動するほどではないですので。少し変わった佇まいながら
どこか落ち着く旅館です。食事もお風呂も質は良いですから
満足して貰えると思うのですが」

(丸投げされれば頷いて、自分が宿泊している旅館へと向かい
忘れずに手を繋いで歩きだす。その際に、荷物は自分がお持ち
しますと受け取って)

タマモ > 「ふふんっ、言うたじゃろう?忘れておらんと。
その程度で嬉しいとは、安い男子じゃのぅ。
もちろん、そのつもりじゃ…そうせずとも、見破られそうじゃがな…」

まぁ、呼べた理由は、すでに名前を聞いていたからである。
さすがに、聞いてすぐに忘れる程、物忘れは酷くない…はず。
と、そんな話をしながら、先に見える光景にどこか軽く遠い目を。

「うむ、まったくじゃな」

別に少女は人間ではないが、人の理はある程度理解している。
しているが、だからと言って、そこまでこだわりは持っていなかった。
むしろ、よくそこまでこだわるものだ、と思うくらいだ。
と、店を出る時に見せる、店主の一発芸。
おぉ…と、さすがにこれは面白かった、自分でやろうとは思わないが。

「さてはて、旅館とは言っても様々なもの。
お主がどんな場所へと案内するか、楽しみにしておるぞ?」

そう、地区も違えば、店を持つ者によっても変わる。
言葉の通りだ、楽しみにしながら、引き続き後を付いていく形だろうか。

エイブラ > 「確かに名前を呼ばれただけで悦ぶ
と言うのも安いかも知れないですね。只、タマモさんにきちん
と呼んで頂けたのがなぜか嬉しかったもので。
まぁ、自分で自分の首を絞めて生きづらくするのも人間なら
枷を外して気ままに生きるのも人間。色々な人間がいて面白
いものです」

(片手に荷物を持ち、片手は相手と繋いで。富裕地区を歩いて
いきながら長い生の中で見てきた人間達の生きざまを想い返し
て。楽しみにしている、と言われれば責任重大ですねと笑う)

「どこか懐かしい、そんな旅館ですね。ああ、もうすぐ見えて
来ますよ?ほら、周りの建築様式に合わせる気なんて全くない
という、ある意味で漢らしい旅館です」

(周りの屋敷に囲まれて、シェンヤン風の建築様式の建物が
建っており、入口には短い布が垂れていて。左右に引いて開
けるタイプのドアを間違えることなく開けて、中に入れば従業
員がいらっしゃいませと頭を下げる。見える限り、床も壁も
天井も木の板張りで、入ってすぐの場所には衝立が置いてあ
り、土足厳禁の為、靴を脱いで履き替える用の履物が用意され
ている)

タマモ > 「ふむ…まぁ、些細な事でも喜べるのは、ある意味で幸せでもあるかもしれんかのぅ。
うむ、だからこそ、妾は人間そのものは好きなのじゃ」

軽く考えるような仕草、それは己も分からなくもないのだが。
そして、後にそう答えながら…はふん、溜息。
まぁ、色々と思うところがあるのである、内容は秘密だ。

「うん?懐かしい?」

となると、シェンヤンの者が経営している旅館だろうか?
この世界で、己の世界と近い物を作り出しているのはその国だ。
実際に、その予想通りであり、到着すれば明らかにそこだけおかしい空間だった。
…いや、個性的と言っておいてあげよう。
男の後に続けば、開く扉、中に入れば従業員の挨拶。
この地では見られない光景、確かに、ある意味で懐かしいものはあるかもしれない。

「いやはや、確かにある意味で漢らしいではないか、のぅ?」

だが、それがいい。
そんな言葉を頭に浮かべながら、履物を履き替え、さっそく中へと突入である。
案内はどうした?旅館内に入ってしまえば、もう大丈夫だろう、多分。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/端部街区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/端部街区」からエイブラさんが去りました。