2018/02/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にマイさんが現れました。
マイ > 富裕地区のとある屋敷の屋根の上に人々の視線が注がれている。
そこには巷を騒がしている怪盗の姿があり、彼の手には闇夜に光り輝くこぶし大の金彫刻が握られていた。
マスクで目元を隠しタキシードにマントを羽織った少年怪盗は、下界の人々を見下ろしながら余裕の笑みを湛え、腕を大きく動かしてうやうやしい会釈。

「やぁ皆様、今宵は僕の舞踏会へようこそ。
本来ならとっくに逃げ果せているところですが…あまりにもセキュリティが不甲斐なく味気なかったので、こうして屋根の上で発見されるのをのんびり待っていた次第です」

まるで演劇でもしているかのような喋り方をして聴衆を笑わせ、その中に混じる屋敷と彫刻の持ち主である伯爵を激怒させる。
金彫刻は厳重な金庫の中に仕舞い込まれていたし、夜間でも警備の人間がいたくらいだが、この怪盗には何の意味も無い。
あまりあっさりした盗みもつまらないという遊び心で、眠らせた警備員をわざと叩き起こして屋根の上で待っていたという次第。
すでに屋敷の周りは通報によって警備員や王国兵、そして賞金稼ぎたちによって方位されており、さらにその周りには騒ぎを聞きつけた市民たちが一喜一憂していた。