2017/12/24 のログ
マヌエラ > 「ああ……ティネ、こんなに小さいのに受け止めてくれるのね。ティネ、本当に、すてき……!」

 悦楽に、マヌエラもまたふるふると震える。内臓すら押し潰されてしまったかのような状態ですら、求め、誘い、足の裏まで使って応えてくれる様にうっとりと微笑む。

「ありがとう、ティネ……! ありがとう!」

 ぴたぴたして心地よい足の裏の感触と、剛直によって膨らんだティネの中。双方をもっと味わうべく、ティネの身体を上下に揺さぶり始める。
 それは、ティネの肉体をオナホールにした自慰行為にも似ていた。

ティネ > 微笑んで震えながら、自らをたたえる言葉が降ってくる。
飽和した刺激と痛みで半ば感覚と思考が麻痺しながらも、
自分で気持ちよくなってくれていることに、ティネは歓びを感じる。

「はぁぅ、マヌエラぁ、くるしっ、きもちいっ、
 マヌエラのきもちいいとこと、つながって、うれしっ」

足でさらさらと撫で、次は脛や太腿をぴたりと密着させ、愛撫する。
揺さぶられるたびにティネの下半身がずぎゅ、ずぎゅと歪む。

「ちょうだいっ。マヌエラのお汁ちょうだいっ。
 マヌエラの、こどもっ、こどもうみたいよっ」

それでもティネは両腕で、マヌエラの怒張を彼女の性具と化した自分の身体ごと抱きしめる。
ぎゅっぎゅっと力を込めて、自分の体、肉、骨、すべてを使って絞り上げ、愛撫する。
くしゃ、くしゃと中が傷ついていく。マヌエラという女の子を満足させるためだけに。

マヌエラ >  ティネの欲望は、まるで奈落のよう。ふわふわした妖精の顔からは想像もできない、自傷すら飲み込む破滅的な思い。
 そしてそれは魔族であるマヌエラにとって途方もない魅力。

「私もうれしいよっ、ティネっ! ティネとつながっているの、とってもうれしいっ!」

 それを「繋がる」と言っていいのか。挿入し、使用している。傍から見ればそんな感覚が近いだろう。だが2人は接合をやめない。
 容赦なくマヌエラはティネを振り回すように前後させる。ぷらついていた四肢が己の身体ごとマヌエラの剛直触手を抱き締めて、締め付けて。

「気持ちいいよぅ、ティネっ!」

 ティネを押し潰すかのような動きで叩き込んでいく。何度も。何度も――
 その剛直触手が、脈動し、熱をもった。

「ああっ、ティネ、いくよ? 眷属の素……ティネにあげるのっ! ティネ、ティネぇっ!!」

 どごっ! どごっ! どごっ!!
 ティネの肉を潰して、逆に剛直の形に引き伸ばすような苛烈なストロークの後――

「ああ、ティネっ、受け止めてっ、ティネぇっ!!」

 爆発するように、その中で白濁が破裂した。
 ティネの体積では、その腹部がぼごりと膨らんでしまうだろう。
 マヌエラは離す気配はないため、彼女の耐久力次第では、全身に匹敵するほどに膨らんでしまうやも知れず――

ティネ > 「ぐっ、ぐっ! ぐぅぅぅぅぅっ♥」

等身大の人間すら傷つけてしまいかねない、直截な欲望の衝突。
それが手のひらに乗る小人へと叩きつけられる。
微細な脈動ですら何倍にも伝わって、ティネを苛む。
接合部からは赤く滲んだ、淫らな滴がぼとりぼとりとこぼれ落ちる。
自分が漲りに貫かれているというよりは、
漲りの付属物にされてしまったかのような倒錯とした認識。

「く、くるっ、ああああっ、くるっ、くるのっ、マヌエラのこどもぉぉっ♥♥♥」

炸裂の瞬間、広がりきったはずの膣口がきゅうう、と根本を絞り上げる。
一滴も逃さないつもりの貪欲さのあらわれ。
吐き出された淫汁が、引っ掻き回された小人の体内へ染み渡っていく。
膣、子宮、胃、腸、文字通り穿たれた全身が、子種に満ちた肉風船になる。
それでも皮膚が破けないのは、マヌエラとの子を成したいという執念だろうか。
ティネの身体が単純な肉筒になってしまったかのように、
閉じ込めきれなかった白液が、こぽりと唇から溢れた。

「…………」

行為の衝撃に、目の光を失い、緩んだ笑みのまま沈黙。息はしているし、血は通っている。

マヌエラ > 「ああっ! ティネ、かわいいっ、かわいいよぅっ!」

 苦悶の声すら悦楽の喘ぎとなってしまうティネの様子に、魔族の心も喜びに沸き立つ。膨らむ腹。痙攣する四肢。なおも絞り上げるようにくらいつく膣肉だか子宮だか判別不可能なその場所――

「もっと、もっとっ!! ああっ、かわいいっ!」

 吐き出される白濁。虚ろな瞳。それに感銘を受けたように震えれば、吐き出される白濁の一部が魔力を帯びて、肉を透過。ティネが肉筒白濁噴水となったように、その口から大量の余剰白濁が噴出すようにして。

「ああ、いいよぅ、ティネぇっ!!」

 その妖精噴水が落ち着くまでにはしばしの時間を要した。これほどの責め苦、たとえ妖精といえども死を免れることは本来難しいはずの暴虐でも、ティネはまだ悦楽を逃しきることは決してないとでもいうかのように命を繋いで。

 どくん

 その命を因子として、膨らみきった胎内で、白濁が蠢いた。ぎゅるぎゅると流動する。

ティネ > 「ぼっ、ぼぉおぉっ」

無様な声にもならない声を上げて、淫汁の白い噴水を作る。
もはやティネが尊厳ある存在とは、誰の目にも思えないだろう。
欲望のままに弄ばれしまいにはこんな滑稽な真似までさせられて、
けれどティネは嬉しかった。マヌエラが満足してくれたから。褒めてくれるから。

「な、なにぃ……? ボク、どうなるの……?」

暴虐と快楽の余韻に浸りながらも、自分の中で何かが起こっているらしいことに気づき。
不安そうにマヌエラを見上げる。

マヌエラ > 「だいじょうぶだよ、ティネ。ティネに、少しだけ情報をわけてもらうだけだから。なんにも心配いらないからね」

 ようやく理性を取り戻し、不安という概念を思い出した彼女の頭をまた指で撫でた。ほぼ同時に、ティネの卵巣から略奪した卵子を、白濁そのものが意思持つかのように広がりきった子宮へと置いて。そこに白濁が集中し始める。
 ティネの因子が、ぼこぼこと急成長を開始して、ティネの胎を内側からぼこぼこと突き上げ始めた。

ティネ > 「わ、わわわわっ!」

触手のそれではない、内側から膨らむ感覚。
異変の起こった下腹部を、弱々しく手で押さえつける。
未知の現象に、不安と困惑を隠せないでいたが、マヌエラに頭を撫でられれば、ふう、と息を吐く。

「こ、これ、産まれるの……かな?」

悦びと不安の入り混じった顔で、せつなそうにマヌエラを見上げて、
ふぅ、ふぅと落ち着かなげに吐息を零す。

マヌエラ > 「ええ!」

 くもりのない笑顔で頷く。まだ剛直が突き刺さったまま、胎内をかき混ぜられてなお言葉を発するティネは、やはり普通の妖精ではないようだが、それはマヌエラにとっては瑣末事。

 どん! どん! どん!

 内側から、ティネの腹部が膨らんで行く。

「ティネの奈落から力をもらっているわ。成長がとっても早いの! ティネは、とってもいいお母さんね!」

 微笑む。剛直と白濁に占拠された子宮に、あらたな存在が膨れ上がり始めていた。

ティネ > 「な、ならく……?
 あ、あうう、あぅぅぅぅっ」

いよいよ膨らみ存在を主張し始めるそれに、ティネはうめき始める。
野太い触手にはまだ順応できても、さらにそこから新たに膨張するものがあるとは
思っていなかったらしい。

「だ、だめっ、こ、これっ、やぶけっ、」

耐えきれないと言った様子で、身をのけぞらせ、わなわなと震える。
何かを求めるように、ティネのか細い手が、マヌエラの見下ろすなか天へと延べられる。

マヌエラ > 「おなかが裂けちゃったら、痛いもの。ちゃあんと、道をつけてあげる!」

 その声とともに、がしりとティネの身体を掴んで固定し、腰に力を入れた。
 ティネの体積の半分は占めているのではないかと思われた剛直の先端部を――思い切り腰を引いて、抜き取る。めぢみぢぶぢっ、と挿入時同様の衝撃を残して内部を掻き毟って抜き放たれ、ぽっかり開いた産道。
 そこに、急成長したナニカが、身を乗り出してくる。大きくなりながら――

ティネ > 「あぎぃっ」

引き抜かれる衝撃に歯を食いしばる。
カエルのように全身を痙攣させ(ちょうどそれぐらいの大きさだ)、
愛液と血に濁ったものを空洞から滴らせる。

「でる、でるぅぅ、でちゃうううっ、
 いたいっ、マヌエラぁ……」

もだえ、宙ぶらりんの下肢を揺らしながら、自分の中からなにかが
這い出してくる様を、見下ろすことしか出来ない。

マヌエラ > 産道の奥。子宮から蠢き、ナニカが這い出てくる。
中から来るモノは、ティネの膣の淵に両手をかけた。掌は滑らかに黒い。人間のものと同じ形で、サイズは完全にティネと同一。
めりめり……! と拡張しながら、頭が現れる。べっとりとした粘液に塗れた短い髪は、ティネの翅を思わせる艶やかな紫色をしている。
そして身体が、めりめりめり……と現れ始める。付け根の見える翅は、ティネの髪を思わせる金色だった。

ティネ > 「は、は――――っ、は――っ」

吐き出される息は長い。永きに渡る責めに
さしものティネの体力も失われ、開いた唇からは涎がつうと流れ落ち、
瞳は霞んでいた。
だが、自らの内側から這い出るものに、目を見開く。

「わ、す、……すごい」

成長が早い、とは聞いていたけど、色はともかく
こんなに自分とそっくりなものが出てくるとは思わなかった。

「こ、これが、ボクとマヌエラの子供……?」

戸惑いながらも、自らも生みの苦しみに耐えながら、
内心でソレを励ます。

マヌエラ > 「子ども! そうね、そうだわ! わたしの眷属は、わたしの子ども。ティネの因子を使っているから、ティネの子ども。わたしとティネの子どもだわ!」

 おままごと遊びをする幼子のように無邪気に、実勢に進行中の魔族に汚染された因子による出産を評して。

『ア』

 そのとき声が漏れた。ティネと同じ声帯で、少し低く声を出したような声が、産道から。

『アアアアアーーーーー!!』

 文字通りの産声と共に、黒い両掌が、ティネの秘裂をめりめりと割り裂いて。
 ソレが、ついに全身で這い出してくる。

『アアアアアアアーーーーーー!!!!!』

 黒いティネ、ともいうべき眷属が。

ティネ > 「あうぅぅぅぅぅ…………」

自分と全く同じ大きさのものが、自分の中から這い出てくる。
異様な体験だったが、自分よりも巨大な触手に貫かれても耐えられたのだ。
それ自体は、どうにでもなるものだった。

「わ、わ、わああああああああ…………
 ……ね、ねえ。こ、このこ……」

しかし、不気味な産声を上げるそれに、表情がひきつる。
奈落、眷属、そういった言葉の意味を今更に考えながら。
大丈夫なの、と言いたげに、マヌエラを見上げる。

マヌエラ > 「大丈夫。ぜーんぶ、大丈夫!」

 全く信頼できない魔族の声は、何の邪気もない笑顔とともに。

『アアアアアアア!!!!!!』

 ついに、広げきった中から、その全身をごりゅっ!!と這い出させた。
 その背の金色の翅が広がり、自分が今しがた這い出てきたティネを振り向く。
 眼球は黒く、黒目にあたる部分は逆に翅と同じ金色。

『ア、アア……オカア、サン……?』

 人語が口から漏れる。表情は無表情に近い。

ティネ > 「…………っっ!」

ようやくそれが産み落とされ、自分の中を占領しているものがなにもなくなって
大きく呼吸をして、酸素を取り入れる。
産まれてきたのは、人間でも妖精でもない、
自分によく似た奇妙な存在だった。

「ぼ、ボク……だよ」

子供を産んだことなど初めてだし、これが本当に子供と呼べるものかはわからない。
しかし腹を痛めて産んだものに母と呼ばれたからには、戸惑いながらも
マヌエラの手の上で、彼女に寄り添おうとする。

「ま……マヌエラがパパになるのかな?
 それともマヌエラもママ?」

マヌエラ > 捕えているに近い状態から、広げた掌をベッドにするように柔らかく受け止めて。

『ママー……』

黒いティネの顔はにっこり笑うと、小動物のように身を摺り寄せた。

「どっちでもいいわ!ティネはどっちがいいの?」

マヌエラといえば、変わらずおままごとで役割を決めるような気楽さで笑顔を2人に向けていた。

ティネ > 「わ……、あ、えへへ」

笑って擦り寄ってくる彼女を目にして、
ようやくそれが自分の『子供』であるという実感が湧く。
まぐわいの傷も疲労も忘れて、優しく微笑んで彼女を抱いて撫でてやる。
こうしていると、母娘というよりは姉妹みたいだ。

「じゃあ、マヌエラもおかあさんになろうよ。
 マヌエラママぁ……なんちゃって」

自分たちを柔らかく受け止めてくれるマヌエラを見上げ、
甘えるような表情と声で、そう口にする。

マヌエラ > 「ふふっ! いいわ、ティネ! よしよし、ティネ。がんばったわ。いい子、いい子!」

 そっと包む掌から触手の群れが柔らかくまとわりついて、指先と一緒に全身を優しく撫でた。

『ママ ト ママ……』

 黒いティネもまた、ティネとともに触手に柔らかく沈んで。

「そうだわ、私たちはママなんだから、名前をつけましょう! ティネ、お名前、どうしよう?」

 楽しそうに言葉を続ける。

ティネ > 「ままぁ……」

されるがまま、触手に抱かれ、指に撫でられる。
指先に小さなキスで応える。触られるのは、嬉しい。
最初は気味悪く思えた触手も、マヌエラに愛された今は、
むしろ可愛らしく見える。

「え、急に言われても思いつかないや……。
 ……。
 えっと、……ネラ、っていうのはどうかな。
 ボクとマヌエラから、音をちょっとずつ取って」

ちょっと気恥ずかしそうに口にして。
どう、ネラ? と、触手のベッドに眠る子にたずねてみる。

「……でも、この子、どうしようかな」

ぽつりと、憂いのあるつぶやき。
欲望に任せて、子供がほしい、とは言ったけど。
……多分、自分なんかでは世話ができない。
マヌエラになら、できるのだろうか。
遅命を産み落とした責任を感じるだけの倫理感は、ティネにもあった。

マヌエラ > 「はい、ままでちゅよ、ティネ~」
 
 くにくにと撫でながら、名前を聞いて。

「ネラ……! いい名前だわ、ティネ!」
『ネ、ラ……? ネラ!』

 マヌエラも、たった今ネラと名付けられた子も、嬉しそうに笑う。いたく気に入った。

「私がめんどうを見るわ! すてき、すてきね!」

 大量の触手は完全に質量保存の法則を無視している。
 一種の意空間に格納してあるのだから、そこに入ってもいいし、自律して動けるのだから任せられるときはそれに任せる。
 そんな放任でも、ティネとマヌエラの因子を受け継ぐネラはそう簡単に傷つくことはないだろう。

ティネ > 「んっ、ん……わぁ、ボクもマヌエラのこどもぉ~」

撫でてくる触手や指先に頬ずりして、本物の赤子のようにちゅうちゅうと吸い付き、
幼児語の呼びかけを受け容れる。
赤ちゃんよりも小さいのだから、いいよね、そんな風に思いながら。
出会ったばかりの幼い女の子に犯され、孕まされ、生まれた
自分そっくりの子供に名前を付けているという異常な状況を、深く疑問に思うことはない。

「ん、よろしく、ネラ……。
 マヌエラが? うん、わかった。ちゃんとかわいがってね……ボクみたいに……」

ぎゅっぎゅっとネラを抱きながら、面倒を見るという宣言に、素直に頷く。
あまりよくわかっていないけど、マヌエラが言うなら大丈夫だろうと思う。
子供の作り方も知っているのだし。

マヌエラ > 「ふふ、ティネは、私の赤ちゃんね!」

 ティネも、ネラも、己の一部として認識して。際限なく甘やかしていく。撫で、摩り、賛辞を向けて。

「もちろん! 私、かわいいものが大好きなの! ティネも、ネラも、とーっても、かわいいわ!」

 触手の群れが2人の全身を優しく愛撫する。
 ネラがきゃっきゃっと笑いながらティネに口付けをして、それからふと目を閉じた。

「ネラは生まれたばかりで疲れているみたい。ねむってしまったわ! ティネも、今日は眠る?」

 触手に埋もれるのなら、とりあえず今日はマヌエラの体内にも等しい異空間で眠ることになるが。

ティネ > 「わっ! ふふ……。
 そうだね。ボクも疲れちゃった……。
 眠ってもいいかな……」

あれだけの行為、疲れてしまっただけでは済まされないようにも思えるが
甘やかされるだけで、ティネは受けた傷や痛みのことを全部忘れてしまった。
ばかになってしまったのかもしれない。

「……でも、マヌエラもかわいいよ。大好き。
 起きたら、また遊ぼうね。
 おやすみ……なさい」

ネラとともに、マヌエラの触手に包まれたまま目を閉じる。

マヌエラ > 「もちろん! 眠っていいわ。私がぜったい、まもってあげるもの」

 死に近づくほどの責め苦を味わわせておいて、心から本気でまもってあげるなどとのたまう魔族は壊れているが、同時にそれに全てあずけてしまえるティネは、魔族以上に壊れているのかも知れない。

「……ふふっ、ありがとう! ええ、遊びましょう! わたし、もっともっと……気持ちよくなってもらいたいもの!」
『ママ、オヤスミ……』

 聖なる装飾の前での冒涜的陵辱劇は、ひとたび終わりを迎える。更なる陵辱の気配をにおわせながら、穏やかな空気が周囲に満ちて。
 ややあって、掌を閉じた少女の姿は、その場から掻き消えた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からマヌエラさんが去りました。
ご案内:「富裕地区 とある民家」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「富裕地区 とある民家」にフェゴールさんが現れました。
フェゴール > (さて。一見すると得に大きくもない小さな独り暮らし用の一軒家で、ともすれば近所の人の印象の殆ど無いような、そんな家である。特殊な、認識を薄める術式が施されているわけだが。ともかく、きちんと探せば見つかる。そして、そこに一歩入れば。テーブルとイスだけの何もない家。)

『とりあえず座ればいいから。』

(そういう伝言を先に伝えておいた。そこに腰掛ければ、生体認証でふぇごーフェゴールの許可があれば、時空転移が始まって。一瞬で場所が移動されるのだ。ユースレスファクトリーの、怠惰の魔王、ベルフェゴールの寝室。
やたらぬいぐるみが散らばっている。キングサイズの大きなふかふかベッドに、魔王は寝ている。クマ柄のパジャマ姿。クッションを抱っこして丸くなって)

セイン=ディバン > (以前もらった家の場所のメモを頼りに、歩くこと自宅から約2キロ。
 ちょっと見つけ難かったその家を見つけ、男はため息を一つ吐いた)

「……うっし。行きますか」

(まるで仕事であるところの冒険に出る時のような表情で、男は家の中に入る。
 そうすれば、そこには机と椅子しかないなんとも奇妙な風景。
 先にもらっておいた伝言の指示に従い、イスに座れば。
 ぐにゃん、と世界の歪む感覚と共に。見覚えのある、どこか懐かしい風景の中に飛び込むことになり)

「……あ~ら。ま~た寝てる……。いや……。
 こんな風に寝てるのを見るのも久しぶり、かな」

(大きく、実に快適そうなベッドに寝ている妻の姿。可愛らしい。愛しい姿だ。
 男はその妻へと近づき、頬へとキスをして声をかける)

「おーい、フェゴール~。起きてくれな~い?
 旦那様が遊びに来ましたよー、って」

(決して大きな声ではない。むしろ、これで起きるかな? というくらいの優しく小さな声だ。
 男はそんな風に声をかけつつ、持ってきていた荷物を床に降ろし、何かを取り出そうとする)

フェゴール > 『……――ッ!?……んぁ……ぁぁ…おは、よ。』

(頬に口づけされるとうっすらと目を覚まし、丸まった姿勢から上半身だけ捩じって仰向けに。まだ少しボーっとした様子だが)

『セイン君……んっと、なんだろ?……なに?』

(寝ぼけた様子でなんの用事だっけかと考えている。寝起きはいまいち)

セイン=ディバン > 「はい、おはよう。……寝顔とクマプリントのパジャマがキュートだね、マイワイフ」

(目の前で起きた妻。その振る舞い、声、仕草は。男が良く知る……。
 懐かしい姿であり。思わず男は小さく微笑んでしまう)

「何? って。旦那が愛する妻に会いに来ちゃいけないのかい?
 ……ほら。こんなん持ってきてみました」

(これまた久々に見る寝ぼけモードの姿。そう、そうだった。
 この妻はこんな風に。ちょっとぽえぽえで、可愛い仕草を見せてくれていたのだ。
 そう郷愁に浸りつつ。男は持ってきたバッグから一つの皿を取り出し、相手に見せた。
 保温魔法と、防御魔法によって冷めなどから守られたそれは料理であり)

「初めて聞く名前の料理だったから苦戦したけどさ。
 これでいいのかな? フェゴールが食べたいって言ったシュラハトプラッテって」

(そこにあったのは、妻が先日リクエストした料理……を。
 調べて真似て作ったものであった。
 豚肉とキャベツを煮込んだもの。そんな感じの一品。
 男が勘違いをしていなければ、それで当たっているはずだがはてさて?)

フェゴール > (厳密にいうと塩漬け熟成させた豚バラ肉を塩抜きし、発酵させたキャベツの漬物で似た、ポトフ似た料理だとかいううんちくはあるがさておき)

『……ぉぉ……♡…。』

(死んだようなぼーっとした目が珍しく輝いて。瞬間、料理の皿が四角い透明のキューブみたいなものに覆われた。一部だけ時間を固定し、保存するための術式で。)

『勿体ないから、後でゆっくり……食べる♪』


(そういうと寝転がった体勢から両手を伸ばして、セインの首に腕を回し、顔を寄せる。そのまま受ければ、唇を重ねて、そのままベッドに引き込もうとするはず)

セイン=ディバン > (男は、妻の姉貴分である某魔王様から料理修行を受けている。
 いかな素材であろうと。そう、それが魔族の国原産のものであろうとだ。優れた料理を作るだけのスキルを持っている。
 だが、それはあくまでもスキルの話。知らない料理は当然作れないので。
 まぁ、今回の料理作成にはなかなか骨が折れた)

「お、その反応。こんな感じの料理で当たりだったかな?」

(見る見る内に覚醒した様子の妻の姿に、くすくすと笑いを漏らす男。
 料理がなにやら相変わらず凄まじいであろう魔術によって保存されたのを見て、はふん、とため息。
 こういう所で実力差を痛感する人間の我が身、であった)

「ん。そうですか。まぁ、おかずだけってのも虚しいから。
 あとでしっかりと料理をつくるとしま……って……」

(シュラハトプラッテとやらに合うメニューはどんなものかな。そう考えながら料理を作ることを宣言した男だったが。
 いきなり首に手を回され、キスをされてベッドまで引きずり込まれてしまった)

「……大胆だね。そんなハニーの様子と行為は嬉しく思うけど。
 欲求不満の夫をそう軽率に誘っちゃうと、ぱくっ、と食べられちゃうよん」

(言いながら、相手を抱きしめ、キスを繰り返す男。既に硬くなりつつある自分の息子を、布越しにぐりぐりと相手の身体に押し付け。すぐにでもそういうことをしちゃうぞ? と目線で訴え。
 ……しかして。その瞳には若干の迷いもあり)

フェゴール > 『ふぁ…♡…♡♡』

(引き込んで口づけを繰り返されると啄むようにそれを何度か受け止めて。身体に当たる感触は、慣れたものでつま先で相手の太ももをなでてみたりしつつ)


『ぁれ?…違う用事だった?……んぅ…♡』

(てっきりエッチしに来たんだと思っていたし、自分もそうしたかっただけだが。違うと言っても、まぁとりあえず戯れるようなキスは続くのだけど)

セイン=ディバン > 「ん……可愛い声……」

(これまでも何度も見た。見た目こそ幼いけど、実は凄い存在である奥様の蕩けるような様子。
 そんな様子を見つつ、太ももを足先で愛撫されれば。当然、男としては興奮しないでいられるはずもなく)

「……いや、違うっつーか違わないっつーか。
 正直、したいとは思ってたし。チャンスがあればするつもりだったけどさ」

(キスをしっかりと味わいながら。パジャマ越しに相手の胸へと触れ始める男。
 男が普段着るような物とは違う、実にふかふかすべすべの生地の感触。高いんだろうなぁ、なんて変な感想。
 そのまま、男は片手で器用に自分の服を脱いでいく)

「……この間。嫌いって言われたし。
 今日はムリかなー、って思ってたからさ」

(苦笑しながら言う男。どうやら先日の一件が相当に堪えているたしく。
 しかし、だからこそこうして誘われてしまえばいつも以上に興奮するわけで)

フェゴール > (パジャマの下には下着は着てなくて、胸の感触がダイレクトに伝わるだろう。)

『……ぁ~…………』

(嫌いだなんだといった本人は割と忘れていた感じで、どうしようかなと少し考えて)

『ねぇセイン君?……種付けの時は後ろからの方が命中率いいらしい……よ♡』

(足で器用に下だけずらして、半分だけ脱ぐような具合で、身体を捻って太ももを露出させる。誤魔化しに走った)

セイン=ディバン > 「……ふおっ」

(ふにょん、という感触。パジャマ越しに触れたその膨らみは。
 明らかに下着を着用していないというのがわかるそれで。
 男は、思わず変な声を漏らしてしまった)

「……?」

(なんだか微妙な反応と返事の妻の様子に、男は首を僅かに傾げる。
 まさか、相手が自分に言ったことを忘れ気味だとは夢にも思っていない)

「……そうなのか? フェゴールは流石に、物知りだな……。
 ……ふふ、いやらしい格好だなー」

(相手の誤魔化しに見事引っかかってしまった男だが。
 素直にその知識には感心したように頷く。
 そのまま、相手がなんとも淫靡な格好になれば、男はニヤニヤと笑い、圧し掛かるような姿勢になり)

「じゃ、あ。今日はたっぷり後ろから突いて……。
 フェゴールに孕んでもらっちゃおうかなー♪」

(男の本領発揮。即ち、そういうことなんだろう? と。
 実に自分に都合のいいように物事を解釈する。
 男が服を脱ぎ終え、全裸になれば。すでにそのペニスは臨戦態勢であり。ぴくぴくと震えるそれを、妻の太ももへと擦り付けていく)