2017/10/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメルーシャさんが現れました。
メルーシャ > 「ふわぁ…眠たい…補習がこんなに遅くまでなっちゃうなんて…」

夜遅くの富裕地区の路地裏を足早に、しかしあくびをしながらどこかのんきな様子で歩く少女。学園の中でもかなりの落ちこぼれの部類に入る少女は今日も今日とて夜遅くまで補習を受けての帰り道。治安が比較的良い富裕地区とはいえ無警戒が過ぎる気はするがそれは少女が一応魔族の端くれであるが故の慢心なのかもしれない。早く帰りたい一心からか、少女はどんどん人通りの少ない路地裏へと足を踏み入れていく。

「ちょっと怖い気もするけど…早く帰ってベッドに入りたい…」

さすがに少し不安に感じたようで一度立ち止まってなんとなく後ろを振り返ってみたり。しかしこの町に安全な場所など自宅くらいしかないのだし。そう考えるとやはり自分の選択肢は正しいのだ。そう自分に言い聞かせると一度深呼吸して再び足を進めようとする

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にミレイさんが現れました。
ミレイ > ……うん?
(とん、とん、と、富裕地区特有の頑丈な塀を伝っての短縮移動真っ只中、自分一人であれば、足場にできるぐらいの頑丈さがある程度保証されている地区であれば何も素直に道を歩かずとも済むのだ。……あまり派手にやると本業の時にややこしい事にもなりかねないものだから手頃な所で路地に出るか―――そんな散策最中に目に付いたのは夜歩きの少女が無防備に一人きり、なんて状態だ。治安面では貧民区と比べるべくもないこの一帯だが……それぞれが閉じこもって頑固なセキュリティを高めている区画に入ってしまえば人気も、人の目も自然と減る。そんな一角に位置する場所だった事もあわせての好奇心の虫は、彼女が後ろを振り返った隙にその目の前に着地して)
―――こーんばんわ、こんな時間に、夜のおさんぽ?
(再び振り向いた頃にはフードローブ姿の少女がほんの数歩先に、なんてドッキリを仕掛ける魂胆、差し込む月灯りのおかげでフードから覗く銀髪は手入れの成された柔らかさを感じさせてはくれるだろう。……挨拶がてらに上げた右手の、その甲にある歪な紋に目を瞑れば、になってはしまうだろうが)

メルーシャ > 「ひゃっ!?」

よし、行こう。そう思った矢先今まで誰もいなかった進行方向から声をかけられて思わず小さな悲鳴を上げてしまう。もともと魔族とはいえ先頭には疎い少女。あまりの驚きにそのまま尻もちをついてしまいばつの悪そうな顔をして恐る恐る少女を見上げる。
目の前の銀髪の少女。ローブをかぶったその顔はよく見えないが手の甲のいびつな紋章を見るとその出自はあらかた創造が付く。

「ええと…帰宅中、だけど…何か用、ですか?」

そのまま極力目を合わさないように、しかしいつでも能力を使えるように相手の胸元あたりに目を向けながら立ち上がり、おしりについた土ぼこりを払うと小さな警戒心を表すように持っていたカバンの影に体を隠す。その表情は困惑と不安と恐怖の入り混じった弱者のもので、嗜虐性の高い者ならば欲情をそそるかもしれない。

ミレイ > あはっ、大成功っ
(少し驚いてくれれば御の字、と思ったこの悪戯は思いのほか効力を発揮してくれたものらしい。地面に転げた姿に向けるのは文字通り、悪戯っこの笑みである。……が、視線はついつい彼女の肌を這い、尻餅最中を良い事に足元から腰元まで……服装によっては肌着でも覗けやしないか……暢気な挨拶とは裏腹に意地悪さを宿したその視線が、ふ、と、その表情へと至ると、その視線は表情から逆に辿る形で胸元へと戻る。もっとも、己のソレは視線を合わせ無い為、なんて代物ではなくて)
んー、何かあったってわけじゃないけど……こーんな静かなトコに夜遅く、すごぅく無防備に歩いてるから……イタズラしたくなっちゃって?
(当初はそれこそ驚かせるだけのものだったのだが、表情を見た事で欲目が出てしまったのだ。挨拶がてらに上げた腕を半端な位置まで下ろせば……魔力や瘴気の類を感知できさえすれば己の両手に微細な魔力が集まりつつあるのが悟れるだろう)
―――……そんなカオしてると……もーっとイタズラしたくなっちゃうけどねー?

メルーシャ > 「大成功って…こっちは大失態だよ…」

少女の視線が物語ることはおおよそ見当がつくわけでもなく少しだけその意味深な視線の移り変わりに首をかしげて見せながらも目の前の少女とは違う理由でこちらも少女の身体を舐めまわすように見つめる。先頭に疎い少女とはいえ曲がりなりにもギリギリ中級魔族に達するレベル。無意識のうちに思わず相手の情報を得ようとしてしまう癖はついていたらしい。

「ええと、学校で補習があったから仕方なく…えっと、痛いのはヤダです…」

尻もち姿をいたずらっぽく笑って見つめる目の前の少女に若干恨めしそうな顔色を見せながらもだからと言って警戒心が解かれるわけはなく、魔力や瘴気を感じることはできないものの少女が良からぬことをたくらんでいることは理解できたためかとっさに眼鏡をはずし少女と目を合わせようとする。

ミレイ > ボクの“イタズラ”が成功したんだもん、そっちにとってはちょーっと恥ずかしいかもねー?
(這うような視線を感じては居ても、己の方は何を隠す事も無かった。足元は少女然とした体で穿くには少々無骨なブーツ、手を上げた所為で合せの緩んだマントの腹部から覗くのは白い肌……マント裾も単なる外套にしては重たげで、ハーフパンツから覗く足への目隠しとなって居る状態だった。シャツの方はまだ留め具の奥、ボディラインを探る気になれば矮躯に見合った華奢さを感じ取れるかどうか、といった所か)
学校?……学校って、こんな遅くまで授業するんだぁ……もうちょっと用心しないと、ボクみたいな子に―――襲われちゃうぞ?ふっふー、痛いのがヤだったらそだなぁ……ね、斬られる前に脱いじゃった方が服も無事だと思わない?
(そう、弱者の顔を見せられたものだから、彼女の愛らしさと相まって服の下を拝もうとの劣情欲求が湧いて出ていたのだった。そんな戯言最中に両掌に作り出す漆黒の短剣は……彼女の正体に気付かないままの身、眼鏡に気を取られて胸元から顔に視線が動いた所為で合せようと思えば容易いだろう)