2017/09/28 のログ
■カシム > 「さーてと……今夜はどうするかのう」
日暮れ時。居士はベンチから起ち上がると腰を叩いた。
そろそろ夕飯時だ。今夜はどこで何を食べようか。
一人暮らしなので行き当たりばったりで良いのだが、居士が一番気に入っているのは
魔術で自分を家長と『認識』させることで一般家庭に紛れ込むことである。そこで家庭料理をごちそうになるのだ。
そして一晩、疑似家族との交流を深めた後に翌朝ひっそりと姿を消す。
永年の寿命は、常に居士を孤独にする。
今宵、どこの世話になろうか。そんなことを考えながら居士は公園を後にする。
ご案内:「富裕地区・市民公園」からカシムさんが去りました。