2017/09/01 のログ
イグナス > わしゃりと髪をかき乱すのは、楽しい。
こう、色んな状況――例えば自分が今迷っているとか。そういうことを考えなくて済むからだ。
…けれど相変わらずの、感情の分かりにくい表情で問われれば、んぐ、と一瞬言葉に詰まる。
視線をふらりと揺らした。

「………、平民地区は、どっち方面だったかな。」

ぼそり。迷ったと素直に言葉にするの恥ずかしいし。
なんだかあいまいにごまかして、言った

アラミル > さらさらと男の大きな指をすり抜けていく銀髪は、心地よい感触を返し続けて
代償として、少女の髪型はぴょんぴょん、とくせ毛がはねているようになるのだが
視線を逸らせば、不思議そうな顔いろを深めて

「ふつー、のところ、のこと…?………こっち、だけど…」

どうしてそんなことを聞くのだろう、と思いつつも、通りの一つを指さして応える
彼女にとっては平民地区はふつーのところ、らしい
まだまだ会話が足りない彼女は、嘘だとか、ごまかしには簡単に引っかかる

イグナス > こう、実に素直だ。
彼女の髪をわしわしと撫でつつ、なんとなく罪悪感。
不思議そうにしながらも、ふつーのところ…平民地区の方向を教えてくれるならば、そうか、と頷いて。

「……や、迷ってたンだよ。ほら、なにせ、このあたりは、あんま来ない。
て、か。お前はなにしてるんだ、こんなとこで。」

理由なんてそう多くもないかもしれない、なんとなくの予想付きつつも、問いかけを。
ようやくそこで髪をかき撫ぜる手がとまるから、髪はぐしゃーってなっちゃってた。

アラミル > そうか、と頷いた相手に、?マークを浮かべつつも特に追及はせず

「迷ってた。ふーん……。私…?、私は…特にやることも、ないから。
前は、こんな、服、じゃなかったから、ここには、これなかったけど。今は、来れるから、なんとなく」

男の予想通り、なんとなく、というだけである。確かに少女の服は豪奢であり、どちらかといえばこちらの地区のほうが馴染みそうだ
髪は大風を受けた後のようになってしまい。しかし頓着がないのか、少女は特に直そうともせず

イグナス > ある意味予想通りか。いろいろと無垢で、この、迷った、という状況にすら特に感想を抱いていないよう。
それならそれでも良いかと、うなずいて。

「なるほど、相変わらず暇を持て余して――……ばんごはん、探して?」

あるいは、時間的にそういう頃合いなのかも。
彼女のことを理解しきるにはまだいたってないから、そんな疑問。
進むべき方向はもうわかったからそこは幾分か安心して、そんな疑問がではじめていた。

アラミル > 特に何も考えていない、というのは正解で、少女は本当に食事以外のことはほとんど考えていない
その、食事の中には…

「すること、別にないし。…うん。それも、ある。けど、飢えてるってほどじゃ、ないけど」

こくん、と素直にうなずきつつ。男がもし言うなら、案内も買って出るだろうか
ごはんの話題を出されれば少し表情に変化があり、くす、と笑って答える

イグナス > 「で、暇なときはこうして歩き回ってンのか。
 ――へえ、なんだ、意外。俺が見たお前の仲間は、大抵、腹減らしてるイメージなんだけどな。」

きっとたぶん、個体差があるのだろう。そこについては深くは気にしない。
彼女が案内もしてくれるならば、ありがたく。連れ添って歩く姿はなんとも、異様だが。

「……これ、あれな。誘拐じみた光景なンだろうな。」

今更見たく、半分あきらめ気味にぼそり。
こういう事案で衛兵に止められた経験は、何度かある。

アラミル > 「うん。前まではすることあった、けど。今は…暇。
……そんなに、食いしん坊じゃ、ない…」

少し膨れたように。表情は変わらないが声色が変わって
ゆっくりと先導し、平民地区へと歩いていくだろうか

「…ゆうかい?、別にどうでもいい…」

一部を除き人間がごはんにしか見えない彼女は、当然衛兵なども、騒がれると面倒、くらいしか考えていないようで
すたすた、と小さな歩幅で歩いていくだろうか

イグナス > 「ふうん?――っく、く、そうか、そうか。悪かったな。
 まあ、腹減るのはつらいから、良いことだ。」

それは人間だろうが半巨人だろうが、淫魔だって変わるまい。
空腹でないことについてはよかったと素直に口にして。
しばらく歩けば、見慣れた風景が出てくることに、情けないけど若干安堵しつつ。

「…そりゃお前はそうだろうが。
 ほら、一応俺にも外聞ってやつが。」

なんだかんだいって、冒険者も傭兵も信用商売。彼女とは違って色々困るんだけど、どうも彼女にとってはどこ吹く風とそんな様子だ。
…言われれば説明したらいいかと、やっぱり半ば、あきらめ気味に。

アラミル > 「…。食べてほしいなら、食べるけど?…ごはんを、残すのは、悪いこと…だし…」


先導しつつ、くすくす笑いながら。男が安堵の息を吐けば振り返って
少しだけ饒舌になる辺り、淫魔らしいところもあり

「外聞?ってなに…?あなたには、必要な、もの?」

本当に、関係がない、といった様子で。あきらめ気味の男にまた不思議そうな顔を

イグナス > 「さて、うーん?腹が減ってないなら、別に食事を作ってやンなくてもいいんじゃねーかなー、って。」

彼女の笑い声に釣られるように、ク、って喉を鳴らしながら。
やっぱりごはんについては食いつきがいい。普段表情薄い彼女もだいぶ、豊かになるようだった。

「…ほんとに知識が偏ってンだな、おい。
 そうだなあ、俺は冒険者だろう。なんだかんだ独りじゃあ生きていけるもんでもないからな。
 周りからの目ってのも大事なことがあンだな、これが。」

面倒な話だけど、とは自覚気味に。
気質としては自由人に近いのだ。

アラミル > 「……。ん……、こうすれば、いい?」

男が笑えば、ぽ、と顔を紅くして
近道の裏路地に入れば、スカートをたくし上げて自分からお誘いしてしまって
相変わらずの、手間がかかった下着が、月光に晒されるだろうか
妖しく、くす、と笑う


「…ってことは、こういうの…困るの?周りの目…気になる、んだよね」

男の話を聞いて、更に笑みを深めて、誰かに見られれば、そういう噂も立ちそうではある光景だ

イグナス > 「…なんだ、えらく素直だ。うん、それなら、御馳走してやらないとな?」

お誘い掛かればもちろん、それを袖にするほど意地悪でもない。
軽口の応酬を終わらせれば、路地裏に己も潜り込む。
もう平民地区にダイブ近い位置ともなれば、ここからどう移動したところで問題はないし。

「…そうな?歩いてるくらいはともかく、こう、
 さっすがに路地の入口近くとかだと――……ウン、明日からロリコン呼ばわりだ。」

外聞とか以前に風評として勘弁してもらいたいところ。
彼女が幼く見えるプラス、この男の巨躯も手伝って、そういわれてもおかしかない。
であればもう少し路地の奥だとか、もっと別のところだとか。少なくとも人目に付きにくい場所へと移動をば――。

アラミル > 「そうしろ、って言った。……ん。出されたものは、食べる…」

男が乗ってくれば、嬉しそうに笑いつつ
つ、と少女の細い腿に、一筋、液体が走っていたり

「……ろり、こん?…その意味も、教えてほしい…」

ごはん取りの役立つかもしれないし、とか
確かに、この場面を見られれば男の風評はかなり悪くなるだろう
男に連れられ、こそこそ、と人目に付きにくい場所へと移動するだろうか

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアラミルさんが去りました。