2017/08/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城近郊」に天姫さんが現れました。
天姫 >  
「ん、ん、ん…。
 この辺りは随分とりっぱな屋敷が多いのう」

月夜の浮遊地区
王城近く、城壁の見える外側にて……

「卑しい人間の臭いがする。
 権力者どもの街といったところか?
 先程歩いてきた町とは随分と差があるな。帝都よりもヒドいのではないか?

天姫 >  
「街並みは至極立派。帝都にも引けを取らぬ。
 されど香る雰囲気はドブのようじゃな」

ひたひたと夜の街並みを眺めながら鬼が歩く
右手に見える壁は、王都の象徴たる王城の城塞なのだろうか

となれば、夜ならば尚の事見張り等もいるかもしれない

「其れは其れで、
 王都の兵士の手並みを拝見する良い好機」

楽しげに笑いながら、歩みをすすめる

天姫 >  
街道で出会った人間の話では此方の国にも妖鬼の類は在るという
魔物、魔族と呼ばれるそれらは強力な個体も多いという

「で、あれば夜の守りも万全であろうの」

城壁づたいにぐるぐると歩いてみる
大きな城ではあるが、そのうち城門に辿り着くだろう

さすがにこの壁を飛び越えるほど大きく跳躍は出来ない

天姫 >  

ぐるりと城壁をまわりながら、ふと思考する

己の風貌が風貌だけに夜にのみ行動をしてきたが、
この国の人間達から見ればどう映るものか

街道で出会った者は人でないと知りながらもそこまで驚いた様子は見せなかったものだが

「さすがにこの街の宿には入れる気がせぬが、さて」

そもそも金品を持っているわけでもない
みすぼらしいほうの町に移動して、野宿か

天姫 >  
どうやら一周してきたらしい
途中城門もあり、見張りもいたが……

「──は。
 どいつもこいつも吹けば飛びそうなフツーの人間ばかりではないか…」

遠巻きに、気取られぬよう眺めてみたものの…
どれもこれも"特別な相手"とは程遠い

漲るような、血の滾るような
そんな力をまるで感じないのだ

このまま城門に飛び込みひと暴れして帰るのも一興ではあるが……

天姫 >  
思い切り横腹から殴りつければ簡単に圧し折れてしまいそうな細い剣や槍
薄いとは思わぬまでも自身の一撃を受けるには心許ないようにしか見えない鎧兜
見うる限りは帝都の守りとそれほど大差がないように見える

ただし、向こうには道士という天敵のような存在が在った
こちらにも似たようなものがいないとは限らないが…

「……少なくとも今のところは姿が見えんな」

軽やかに跳躍し、いくつかの踏み台を経て屋敷の屋根へと辿り着く
そこから見下ろすと、見張りの兵士達の動きや人数もよくわかる

厳重に守っている…つもりなのだろうが

「妙じゃの。わざとあけすけにしているようにも見える…?
 こんな夜更けに、城へ通す必要がある者でもおるのか」

首を傾げた
どこか守りがおかしいように見える

天姫 >  
ぱっと浮かぶ者は、所謂VIP
特別待遇の者が城へ入城するためのもの──それも、秘密裏に
なれば、ひと目につかぬ夜中にというのも納得がゆく

堂々と城へ入ることができない者
されど内通するものがおり、警備に穴を開けさせている…と推察することができる

……この鬼が、頭の良い妖仙の類だったならば

天姫 >  
「うーむ、わからん。というかどうでも良い!
 王城であれば屈強かつ歴戦の猛者が守っているだろうと思っていたが宛が外れたわ。
 ……何処か、強者の集まるような場所がないものか?」

再び跳躍を繰り返し、月の光も届かぬ建物の裏手へと降り立つ

天姫 >  
「…陽が昇る前に彼方此方歩いてみるとするか」

腰元から酒瓶を手繰り寄せ、呷る
月見酒とはいかぬ天気模様の夜だが、酒は変わらず美味い

血湧き肉躍る戯れを求めて、闇の中へひたひたと去っていくのだった

ご案内:「王都マグメール 王城近郊」から天姫さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシノさんが現れました。