2017/08/22 のログ
フローディア > (富裕地区、なんて滅多に訪れないものの今宵ばかりはミレーの少女はそこにいた。しかし、そこに足を踏み入れたのは少女の意思ではなく。この街になれた人間であれば怪しげなセールス、と無視を決め込むであろうスーツを着込んだとある男性の言葉。しかし、ずっと集落の中で暮らし、一般常識、というものに欠けた少女はそういうセールス、という存在を知らず、彼の言葉に耳を傾けてしまい、あれよあれよという間にこの店の中まで引きずり込まれてしまって。

店の中は暗く、桃色や橙色の怪しげなライトが定期的に店のあちこちを巡るばかりである。あちらこちらから甘い匂いが漂い、なんとなく本能でこの場所はよくない、と危険信号を発す。)

・・・話があるならはやく。私、ここ嫌いだわ。

(遠慮なんて欠片もなく、言いたいことをはっきりと告げ、彼らが自分をここに連れ込んだ理由・・・話がある。依頼がある。報酬は弾む。だから、ちょっと話を聞いて欲しい。 そう理由を述べ立てて、中に連れ込んだのである。ライトはちかちか眩しいし、甘い匂いはどこか心地よさはあるものの、ずっと嗅いでいたら酔ってしまいそう。本能が危険信号を発するのもあるし、さっさとお暇したいのだけれど、彼らの話はなんなのだろうか。この場所で別の誰かと合流し、その人から話があるとか、ないとか、っていう話であるらしいのだけれど。

・・・ついでに彼らの奢り、という話であったので出された高級そうなお酒はありがたく頂戴した。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区クラブ」にカゼ=ドーソンさんが現れました。
カゼ=ドーソン > やーごめんごめん、前の仕事が立て込んじゃって
(そういって現れた燕尾服の青年が現れる、
 待っていたほうにべしべしとたたかれながらも笑みを絶やさずフローディアのほうを見つめる)

この人が今回の協力者候補?
なかなか、かわいいじゃないか、おれっちと一緒で赤目だし、結構仲良くできそうだなー

(へらへらと笑って、彼女に握手を求める
 へらへらしていては気がなく、どこか軽い男に見えるだろう)

フローディア > (普段では見ることすら叶わぬ高級な酒で喉を潤しつつ、声の方を睨むように見つめようか。 ・・・元来から若干目つきが鋭い為睨んでいる、と思われがちであるが本人としてはなんとなく音の方を見つめただけであるけれど。)

話聞くだけ。まだ協力するとは決めてない。

(その声は鈴が鳴るように。けれど、その音には確固たる意思の強さが垣間見えるだろうか。
握手を求められれば、少し間を置いた後そっとその手を差し出した。握手に応じこそすれど、まだ彼に協力するかどうかは決めていない。)

カゼ=ドーソン > おやおや、まあ内容についてまだ何も言ってませんでしたモノね、
今からご説明させてもらいます
(そういって彼は地図を取り出す、そこには君の故郷が写っていた
 簡単に説明すれば話というのは君の故郷周辺で取引をするためその道案内と現地での通訳などもしてほしいとのこと、
金や食料などは男側が負担するとのこと)
・・・・以上が今回の意任務となります、報酬は埋金も併せてこれぐらいご用意させていただいています
(そこには道案内だけというには少し多い金額が積まれていた)
とと、最後に申し遅れましたわたくしカゼ=ドーソンと申します、

フローディア > ・・・なんでわたしを選んだの?

(地図に乗せられていたのは自身の故郷の近辺の地域。・・・確かに土地勘はある。
しかし、自身がこの地域の出身なんて誰にも話したことなんてない。おまけに通訳まで依頼されたとあっては私がこの地域の出身であるというのを確信を持って捕まえたのだろう。どこからそれを知ったの?何故私を選んだの?先程ものとは違い、明らかな不信感と殺気を放ちつつ、白狼の処女は問い詰めるように貴方を見つめて。

――ちなみに、であるがこのミレーの少女は別に外の者と取引してた訳ではないので、自分の部族特有の言語に関してはペラペラであるがそれ以外の言語に関しては別に得意な訳ではないので、通訳に関しては辞退しただろう。わたし、この区域の言葉喋れないから。と。少女が知っているのはこのマグメール周辺の言葉と、白狼種の間でのみ使われる言語のみである。)

カゼ=ドーソン > んーと、不信感持ってるようだから弁明させてもらうけど、
この取引には君の故郷も一枚かんでいるものだ、
まあ黙認する代わりに品を流す程度だけどね
けどこの前こちらの部隊が案内役と合流する前に山で遭難して取引が大幅に遅れてね
その時は何とかなったんだけど、次は安全に行えるように今この都市周辺にいると思われる、案内役になれる人間を探していたんだ、そしたらむらのひとがきみのことを覚えていたようでね、そこから仕事を任せたというわけさ
(通訳のほうは一応補佐としての採用のつもりだったためあまり影響はないと話している、)

フローディア > ・・・そう。

(不信感は多少薄くなったかもしれないが、結局警戒心は薄れず。その目はいつでも貴方を噛み殺せそうな程に強い意思の力を持って貴方を睨みつけるだろう。)

・・・いいわ。案内はしてあげる。でも、不審な動き見せたりうちの里に手を出すようなら――

(――その日の晩御飯にしてあげる。 ・・・声こそドスが聞いていたもののセリフはいまいち緊迫感に欠けるか。
案内役は引き受けてあげよう。あの辺りならば、多少の土地勘はある。けれど・・・私としては自分の家族が最優先。彼らに手を出すようなら・・・許さない。そして、彼らに対して不利益を与えるようなら容赦なく見捨てる。 それでも構わないのならば、引き受けよう。

とても商売の相方としては不穏な言動を放つ白狼の少女。それでも構わない、というのならば雇うのもいいだろう。けれど、流石に不穏すぎる、として手を引くのも考えられるか。)

カゼ=ドーソン > ・・・ふふふ、かわいらしいですね。あなたになら食べられてもいいかもしれまないねえ
(警戒心からくる殺気に当てられ興奮したように笑みを浮かべる)
ええ、わかりました、我々、および我々の背後はあなたの家族や里に手を出しません、もちろんあなたにも、
ま、取引先にわざわざ不利益吹っ掛けるほど暇でもないですから、別に大丈夫なんですけどね、
かわいらしいフロイライン(お嬢さん)の頼みだ、確約しえ上げましょう
(そういいつつ空になっていたフローディアのグラスにワインを入れる)
今夜は我々の仕事が、お互いの信頼がうまくいくように飲みましょう
(そういいつつ、背中から玉を取り出して割る準備をする

フローディア > ・・・その時は貴方には種馬として枯れるまで搾り取った後、骨の髄まで全部使ってあげるわ。

(肉の一欠片さえ残さず、全て使える所は使ってあげる。生憎と自分の里は然程余裕はない。人口は少ないし、男手が減っているのもあり、労働力も父となるべき男も足りない。 ・・・もし、彼が裏切るようならば、種馬として生かさず殺さずを維持し、労働力として使ってあげよう。そして、倒れたならば・・・その肉は里の為に全てを利用してあげよう。)

・・・ありがたくいただくわ。

(そして、彼からワインを注がれればそれを受取・・・・こくり、と喉を鳴らして喉を潤そう。
相方となった彼は何か企んでいる様子ではあるが・・・それが上手くったかどうかは秘密の話・・・。)

ご案内:「王都マグメール 富裕地区クラブ」からフローディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区クラブ」からカゼ=ドーソンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区クラブ」にカゼ=ドーソンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区クラブ」からカゼ=ドーソンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にライムウェルさんが現れました。
ライムウェル > 「おっとそこ行く貴方。そう、貴方です。
 少しお顔に元気がありませんね。いけません、それではいけません!
 日々の活力こそが豊かな生活の基幹で御座います。故に、此方をどうぞ!」

日も落ちかけた、平民地区の大通り。
人々が思い思いに歩く中、相変わらず周囲に溶け込む気概は一切感じられない格好をした興行師が歩き回っていた。
一人、道行く男に声をかけると、酷く明るい声でチラシを一枚。
はぁ、とやる気やら元気やらが欠片も無い返事と、胡散臭そうなものを見る目で見ていた男だが、その内容に目を落とすと表情を変え。

「…はい!そのお顔!そのお顔ですとも。
 えぇ、えぇ、本当に本当で御座います。行います。絶対に、行います故!
 どうかどうか、ご参加下さいますと嬉しく存じます。明日の活力をお約束致しましょう!」

まだ胡乱気な態度を見せていたものの、チラシと興行師の顔を幾度も往復するその視線には期待が見え隠れしていた。
チラシの内容は、まぁお察し。
まぁ行ってやってもいいかな、と強がるような台詞を告げながらその場を去っていく男へと恭しく頭を下げてお見送り。

「…ふぅ。今日もまた、良い事をした気分です…!
 さぁさ、後は女性の協力者が居れば万々歳なのでありますが――――」

ほぅ、と実に実に、満足そうな笑顔――マスクで顔半分は見えないが。
ぐるんと周囲を見渡せば、此方を遠巻きに伺っている者や、興味無さげに通り過ぎる人と様々で。
とりあえず、見える下半分の口元を、にこぉ、と柔らかな笑みの形に緩めてみた。
営業スマイルはきっと大事だ。
不気味に思えるかもしれないその見目は果たして効果があるか謎ではあるが。

さぁそれでは女性に声をかけよう!と意気込み新たにチラシの束を掴みなおし。
前を向き直れば丁度、目が合う人でも居たりしないだろうか。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にヴァルファルニフルさんが現れました。
ヴァルファルニフル >  夕暮れ時、本日の訓練が終わり、訓練所を出た。あとは富裕地区のパトロールが残っている。日ごろは静かなこの地区でなにやら怪しげな男が叫んでいるのが見える。

 しばらく、男のことを観察しようと思う。すぐに怪しい男を見ると捕まえようとするのはあたしの悪い癖であると指摘されたことがあるから。ある程度泳がせたうえで捕まえるべきだ。もしくは捕まえるよりも内通者を作るほうが王都の警備隊としては重要なのではないかということを。

 そのときはあたしとしては腑に落ちなかった。怪しいものはすぐに捉えるべきだといまでもおもうのであるが、目の前の露骨に怪しい男を見ると、こういうのは捕まえるべきなのかすこし判断に迷うのだ。

 民心を惑わし、風紀を乱し、いかがわしい企てをしているのは明らかではあるが、小物感も見て取れる。王都に反乱を企てたり、貴族、王族の暗殺を企てているようには見えないから腐敗した貴族どもなら喜ぶのかもしれない。このような輩を邸宅に呼んで余興でもやらすのだろう。もしかすると、そのために、敢えて目立つこのような振る舞いと見かけなのだろうか。

 街路樹の後ろで右手を頬にあてたままあたしは考えあぐねているが、もともと頭を使うことは隊長になるまではしてこなかったことで身体が動けとうずうずしている。あたしは男と目が合った瞬間動き出した。


 軍服のボタンの多い黒のワンピースと黒皮の編み上げブーツに黒ニーソ。肩には王都警備隊の紋章をつけたまま男に近づいていく。

「なにをしている。」

「おい、そこの怪しい男、お前だ。まずは名前を名乗って、素顔を見せない」

 

ライムウェル > そんな訳で。
ふと視線を向けたら、騎士様と目が合った。
途端、職質めいた詰問を受けるのだが、まぁそれは毎度のことだ。
敵意は無いと知らせるが如く、両手を顔の高さに挙げて手のひらを向け。

「あいや、これは失礼を!
 怪しいですか、怪しいですね!しかしこれも我が矜持が故、お目こぼしをお願いしたく思います。はい。
 えぇ、えぇ……うぅん。名はライムウェルと申します。一応、この辺で活動する許可は得ておりまして、はい。
 素顔は……いやはや、参りましたね。お仕事中にはどうにも取るべからずと申しましょうか…。」

一応は。そう、一応は、その辺に露店を出す店と同じ具合で許可は貰っているクリーンな身なのだ。
それでも毎度、憲兵に追われてはいるのだが。
言葉だけは丁寧で慇懃なそれなれども、態度ばかりは軽い調子になるのはもうどうしようもない。
困りました、困ってます、と言わんばかりに口元をへの字に歪めながら、それでも仮面だけは取る訳にはいかない。
矜持なので特に理由は無い―――強いて言えば、テンションが下がるくらいか。

「しかして信じて頂きたい!私、誠心誠意、皆様の為を思って行動しておりますれば!
 恥ずべきことは無いと、えぇ、無いと断言致しましょう!
 皆様には息抜きが必要だとは思いませんか?私は思います、思うのです。
 見て下さい、あの疲れた顔をしたお方!肩を落として…あぁ、女性に振られでもしたのでしょうか…!
 そんなお方をこそ、私は元気付けて差し上げたいのです…!そうは思いませんか、騎士様…!」

一言でいうと、うるさい。
名を名乗り、顔を見せろと言われただけなのに、この返事の密度の濃さよ。
水を向けられた男は、確かに肩を落として歩いていたが『え、オレ?』と言わんばかりにぎょっとして此方を見ていた。

ヴァルファルニフル > 「ライムウェルというのかわかった。わたしは騎士団所属の警備隊隊長のヴァルファルニフルだ。近衛騎士団の権限では内務卿の許可が下りていようと逮捕はできる。王都を守るための王都の警備隊だからだ。」

 男が許可をもらっているということにすこし腹が立つ。大臣たちは私腹を肥やすためにいろいろと許可を頻繁に出している。それが騎士団の仕事を増やしているのをわかっているのだろうか。数人の悪徳商人や大臣の顔が浮かぶといら立ちを深めながら、少し言葉が荒くなっていく。


「恥ずべきことはないか。なるほどな。しかし、お前の言葉を聞けば聞くほど怪しさは増すのだが。まずはそのマスクを取れと言っているのはわかっているのか」

 男の言葉を聞けば聞くほど怪しさと胸の中で不快な思いが沸き上がる。騎士団の面々が日々、王都を守るために懸命な訓練や警備、任務に就いている中でこの男はなにを考えてこのようなうさん臭い格好で街中で王都の臣民に声をかけまくっている。もうすこし若いころならあたしはすぐさま殴っていた。今も拳を握りしめたまま男の言葉を聞いている。怒りを鎮めるために顔は白い肌は少しだけ赤みを増しながら能面のように表情は消えている。

「元気づけたいといっているな。王都の民をどのように元気づけるというのだ。お前のような怪しいものが元気づけることなどできないだろう。もしできるというなら詳しく説明してもらおう。」

 
 男はたぶん、言い逃れをしているだけだろう。ならば、詳細を聞いていけばそのうちぼろがでて、逮捕すればいい。暗闇が近づいている。街路の向こうは空の色が深い藍色になっている。ときおり、道行く人があたしと男とを見ながら立ち止まってこちらを見ている。

ライムウェル >  
「ふむ、それはまたご尤もなご意見で御座います。さてさて、とは言われましてもはいそうですかとお縄につく訳にも行かぬのですが。」

何となく相手が苛立っているのが伝わってくるが、此方も此方で譲れぬ理由という物は存在する。
ルール的には問題ない、というのはどちらからも言える立場であるのだから。
それでも現在立場が弱いのは此方であるが。

「いやはや、そこに関しては、はい、申し訳ありません。
 常々丁寧に、心を込めて、と思いながらお話している次第ではありますが、相手に伝わらねば意味のない事で御座います。
 そこに関しましては私の不徳の成す所――――いやはや、此処はお互いの為にも、無かったことに致しましょう!
 平行線です。これは平行線の予感が致します。誠に、誠に申し訳ありませんが、おさらばを!」

やり取りに意味を見出せそうにない。
お互いに不毛な論争をするに終えるだろう先が見えていた。
どちらかといえば神経を逆なでする様な態度を取る此方に非がありそうではあるが――そこはご勘弁願いたい。

「事情により素顔は晒せませぬ事、ご容赦下さいませ。
 お騒がせしたことも謝罪申し上げますが、はい。此方も仕事を自重する訳にも行かぬのです……では、ご機嫌よう!」

シルクハットを手で押さえ、一気に言うだけ言うと頭を下げる。
そのまま、人ごみに向かって突っ走り――少々目立つ格好とは言え、人並みに紛れれば追うのは困難だろう。
いやはや不幸な出会いであったと、まるで反省していない様子で興行師は夜の人波へと消えていくのであった―――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からライムウェルさんが去りました。
ヴァルファルニフル > 「いや、待て、待て、まだ尋問は終わっていないぞ。」

 あたしは逃げる男を追おうとするが、すこし人が集まりすぎていて、するりとまわりに立って見ているおとこの後ろをすり抜けられれば、あたしが追うための壁になって突き出した手だけがむなしくわなわなと男の行ってしまった後を名残惜しむように動き続けている

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からヴァルファルニフルさんが去りました。