2017/06/26 のログ
グラハム > その日、幸運にも無理矢理連れ去られる者はいなかった。
天災のような行列が通り過ぎ、人々はほっと胸を撫で下ろすのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/大通り」からグラハムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > [待ち合わせ待機中です]
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」にフェゴールさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……ん~」

富裕地区のとある一軒家で少女がなにやら思案顔。
そのまま、家の中を歩いては、うんうん、と頷く。

「いい感じね。清掃も行き届いているし。
 あぁ、あとは今夜のディナー……。
 豪勢なのがいいわね。うんうん」

上機嫌に鼻歌交じりにそう言い、少女はとことこ、と家の中を歩いていく。
そうしてリビングに向かえば。

「イヌ~、ネコ~。今日は夕食はちょっと豪華に……。
 って、もういい感じにできてるのね。
 うん、今日はなんだか良い予感がするから。豪華な食事が相応しいわ」

メイドに声をかけて夕食の指示を出そうとすれば、どうやらメイド達は察していたようで、テーブルの上には豪勢な夕食が展開されていた。
そのまま少女はイスに座り、ふんふ~ん、と鼻歌を歌い続ける。
不思議なことに、体を蝕む発情の呪いは、なぜか今日は大人しかった。

フェゴール > 『…………邪魔をする。』

(玄関から最短距離でリビングに進んだらここにでるという場所に。軍帽を被った、軍服姿の少女が居る。背はセイン=ディバンよりはそこそこ高いが、10代半ばといった風情。片手には茶色の紙袋。リビングを見渡して、セインを見つければそう言った)

『存外、良い家に住んでいるんだな。』

(邪魔をするといった少女は、何の断りもなく、玄関から堂々と此処まで来た様子。ちなみに、玄関の扉は音もなく破壊されているという話もある)

セイン=ディバン > 「……?」

(突然の来客。しかも、音も無く現れた相手。
 見たこと無い姿。聞き覚えのない声。それでも、少女は相手に対し、優雅に立ち上がり、恭しく一礼をした)

「ようこそいらっしゃいました。お客様。
 ……どなた様かは存じ上げませんが、きっと今日の良い予感は貴女の来訪を感じ取ってのことだったのでしょうね。
 丁度食事の用意が出来たところですの。どうぞこちらへ」

(相手の素性わからぬまま、少女は相手を招き、イスを引く。
 相手の後ろでは、イヌのミレー族メイドが、扉に向かって修復の魔術を唱えていた)

フェゴール > 『……情けない……口調まで女になっているのか、君は。』

(ポツリと呟けばツカツカと歩み寄り、持っていた袋を押し付けるように渡す。中身は、割と高い珈琲豆だった。)

『至急、コイツで珈琲を淹れるように。
因みに私が珈琲と言ったら、この豆を粗挽きにしてペーパードリップでサラッと入れた奴のことだ。覚えておきなさい。』

(そうして、勧められるままに椅子にドカッと腰掛けて足を組み、膝の上に手を組む)

『ところで、セイン君。どなたか存じ上げん……と聞こえたが。空耳か?』

(首を傾げる。身長も喋り方も変わっているが、個々のパーツや声質は、成長こそしているが、根本の変化はないはずだけれど。どうだろう)

セイン=ディバン > 「……ふ、む?」

(相手の言葉。ぎりぎり聞こえる程度のものではあったが、そこに引っかかりを覚え、小首をかしげる少女。
 そのまま、渡された袋をあけ、中身を見れば匂いを嗅ぎ、ニコリ、と笑う)

「お客様から贈り物だなんて。ふふ、嬉しいものですわね。
 あぁ、それなら私にはできませんけど。メイドが得意ですわ。
 ネコ! このお客様に珈琲を。お持ちくださったこの豆で。
 淹れ方は聞こえましたね? 粗相のないように、迅速に。急いで!!」

(客人がイスに座るのを見届け、ハッキリと良く通る声でメイドに指示を出す少女。
 ネコのミレー族メイドはというと、主人の今までにない真面目な様子に、慌てたように頷き、厨房へと消えていった)

「……あら。あらあら? どこかでお会いしていまして?
 ……くふ、くふふふふふふふ。そうですわねぇ。
 貴女様に良く似た、最愛の方はいらっしゃいますけど。
 生憎と、その最愛の我が君は……貴女様のように、シャッキリはしていないもので」

(相手から尋ねられ、少女は一度きょとん、とするものの。
 すぐに何かに気づいたのか、ころころと笑い、そんな失礼なことを口にした。
 表面上はとぼけているが。目を見れば、少女が冗談を言っているのはすぐにわかるだろう)

フェゴール > 『メイド付きとは……随分と……優雅な生活だ。』

(ネコと呼ばれたミレー族に視線だけ向けた後に、セインの方を見る。お前も猫やないか、と。思ったりするのだけど今は置いておこう。
ふっと優し気に微笑んで見せた。)

『何をニヤニヤしている。そんなに死にたいか?
……【Transfer】……【FireBlow】……』

(次の瞬間に右手に握られた短機関銃。そこから吐き出される炎熱系の魔法弾。轟音とともに連射され、セインを襲う。因みに、建物などは破壊されずに。めっちゃくちゃ痛くて、ものすごく熱い、という、物理的に出なく感覚に作用するように調整されている。)

セイン=ディバン > 「ふふ、少し屋敷の手入れが行き届いていませんでしたので。
 人手を増やしただけのことですわ」

(相手の指摘には、口元を隠しながら笑う少女。
 見た目こそ幼いが、その振る舞いはどこか大人びており)

「あら? って、ちょちょちょちょちょちょ!!
 熱熱熱熱熱痛痛痛痛痛!!
 すみません、ごめんなさい!! 少し悪ふざけが過ぎましたわ!!」

(相手の表情と、裏腹な言葉に首を傾げていれば、突然の銃撃。
 さすがに防ぐことも出来ず、雨霰のようにそれを喰らった少女は、悲鳴を上げ。
 次の瞬間、素直に謝罪をするに至った。なお、その間にイヌはドアを直し終わり、ネコは素早く珈琲を持ってきていた)

フェゴール > 『いやはや。私はとても哀しいぞ?
幾ら出来が悪いとはいえ。旦那にこんな風にしなければならないとは。
けど、無能なりに気遣いのできる君のことだ。私の悲哀も察してくれるな?』

(短機関銃が消えれば次に握られるのは、短い乗馬鞭。ヒュンっと空を切り。)

『ぁあ、すまない。ありがとう……どうぞ、君らは下がっていると良い。
危ないぞ?』

(ネコと呼ばれたメイドには優し気に微笑み。珈琲を一口。旨いと呟き。)

『では、貴様のトロ臭い脳みそでも大筋くらいは理解できたようだし。
話をしようか。座ると良い。』

(軍帽を脱ぎ、メイドに預ければ。パシパシと鞭で示すのは、自分の足元。そこに四つん這いになれという、合図。そうすると、その背中にカカトを乗っけてくつろぐのだけれど)

セイン=ディバン > 「あぁ、酷いですこと……。
 ほんの戯れの代償がこれでは、釣り合いが取れません……」

(相手の尋ねる様子に、腕を擦りながら痛い痛い、とわざとらしく言い。
 少女は、苦笑したまま、メイド二人を見る)

「改めて。こちらが、私の妻。そして直属の上司でもある。
 魔王ベルフェゴール様となります。お前たちの主人は私ですが……。
 彼女にも、最大限の敬意と忠節を持って接しなさい」

『はい、かしこまりましたご主人様。
 お初にお目にかかります、奥様。メイドのイヌと申します。
 以後お使えさせていただきます。よろしくお願いいたします』
『はい、かしこまりましたご主人様。
 お初にお目にかかります、奥様。メイドのネコと申します。
 以後お使えさせていただきます。よろしくお願いいたします』

(少女の声に、メイド二人は背筋を伸ばし、来客に向かって完璧な一礼を見せた。普段ふざけているネコでさえ、相手の正体を知れば、流石におちゃらけられないらしく)

「ふぅ、性急ですこと。ベルベル、そんなシャッキリカリカリしてたかしら。
 ……はい。こうでよろしいですか」

(いつもと違い、厳しい相手の言動に、ぶーぶー、と頬を膨らせながら文句を言う少女であったが。
 それでも相手の指示に逆らうつもりは無いのか。ちょこん、と相手の足元に四つんばいになり、背中に足が乗せられるのにも黙ったままだ)

フェゴール > 『そうかしこまることはない。
こっちでは、フェゴール・フォン・ヴァイツゼッカーと名乗ることにしている。
宜しく頼むよ。』

(楽にしてくれと、メイドには優しい奥様であった。)

『君こそ、セイン君。君は、そんなにナヨナヨとした喋り方をしていたかね?』

(セインの背中に両足のかかとを乗せてぐりぐりしながら珈琲をすすり。パシィッと乗馬鞭で尻を叩く。痛いけど怪我はしない、そういう術式が込めてあるけれど)

『ファクトリーを停止させてきた。稼働に使っていた分の魔力と意識を元にもどしたからな。今は、ある程度抑え込んではいるが……ほぼ完全体だ。
おかげで頭がすっきりしているよ……この家でお世話になろうと思っているが、異存はあるか?』

(淡々と自分勝手に話を薦めつつ。セインの尻を何度も、鞭で叩くことだろう。)

セイン=ディバン > (妻の自己紹介には、メイド二人は頷き、二人同時に『では、奥様、もしくはフェゴール様と』と確認のように口にした)

「……それなのですけれども。私自身も困っているのです。
 何というか、つい最近目が覚めたら、喋り方がこんな風になっていて。
 オマケに、男性に抱かれるのも嫌でなくなりつつあって、正直、本当に困っていて」

(追求に、本気で困った様子でため息をつく少女。ウソは言っていない、というか事実を口にしている。
 いつもこう丁寧な口調という訳でもないのだが。
 端的に言えば、精神が女性よりになりつつある状態)

「というか、痛いですっ!! もうっ、昔のベルやんはあんなに可愛かったのにっ!
 ……それはもう。異論なんてありませんわ。むしろ……嬉しい限りです。
 んうぅっ!! それ、いい加減にやめてくださいっ!
 それ以上やると……私、濡れてきちゃいます……」

(最後の一言は半分冗談、半分本気で。兎にも角にも。
 少女は、妻の発言を受け止め、一緒に暮らすことを快諾した。
 ……どうやら、その部分に関しては本気で嬉しいらしく、表情は緩みっぱなしだ)

フェゴール > 『私の事は好きに呼んでくれて構わん。2人とも食事は普段は別々かい?
そうでなければ、是非このまま一緒に食事をしよう。
君たちが拵えたのだろう?……実に美味しそうじゃないか。』

(ともかくメイド二人にはにこやかに優しい。旦那に対する態度は、これは愛情表現の一種でもあるけど、落差が酷い。)

『納得だ。先日、ピング殿との戯れの様子は見せてもらったよ。
中々に愛嬌のある御仁だな彼は……。』

(痛いと言われると余計に尻をバシバシ叩くのは止めない。)

『ふむ……では今は可愛くないか。
全く、自分が美少女になったからと言って調子に乗ってるな?
では本当にそうか確かめてやろう……着ているものを全部脱いでそこに立て。』

(自分の左手側。鞭で指し示した。そして、姿勢は。自分は食事をしますよと言いたげに。ナプキンを広げて膝に置く。)

セイン=ディバン > (優しく声をかけられ、メイド二人は視線だけで何かを示し合わせる)

『かしこまりました。食事は普段から、ご主人様とご一緒させていただいております。
 ただいま支度をしてまいりますので、少々お待ちくださいませ』

(イヌがそう言い、メイド二人は音もなく厨房へと向かい。そのまま、残りの料理を並べ、客人である女性へと、ワインの入ったグラスを差し出した)

「恐らく呪いが進行しているんだとは思うんですけど。
 このままじゃ、いずれペニスも無くなってしまいそうで恐ろしいですわね……。
 いた、いたたっ!! 痛いですってばぁ!!」

(つい最近、痛い目を見せられた相手の名前を聞けば。
 気まずそうに視線を逸らしつつ、再度溜息。
 そのまま繰り返し尻を叩かれれば、微妙に涙目になりながら相手を振り返り)

「そうは言いませんけど。ちょっと最近怖いが過ぎます。
 大体、私だって好き好んでこんな肉体になったわけでもないんですから。
 罠に嵌められて、呪われて、オマケに逆レイプで妊娠されて。
 浮気癖があったのは認めますけど、天罰にしても少し厳しすぎます」

(魔王や天使に会ったことはあっても、神様を名乗る存在には未だ出会ったことの無い少女は、そうぶつくさ言いながら、服を脱ぎ始めた。
 なお、妻が以前、元は神である、という話をしてくれたが。それは一旦置く。
 そうして、少女が全裸になり、妻の傍に立てば……ペニスは既に屹立し、女性器からは、蜜が垂れ、太腿までを濡らしていた。
 なお、イヌはその主人の様子から微妙に目を逸らしつつ、客人へとワインと料理の説明中。
 ネコはといえば……主人の裸体を、食い入るように見ていた)

フェゴール > 『うん。良い子達じゃないか。仲良くやれそうだ。』

(メイド二人の様子には満足げに頷いて。その後は出されたワインを一口。)

『ふむ。認識に相違があるな……ではゆっくりと説明しよう。』

(乗馬鞭の先端で、屹立したペニスの先をこねるようにいじりつつ。淡々と話を始める。)

『言うほど私は怒ってはいないよ?
どちらかというと、私が怒って治るような浮気性なら、見込みなしだ。
逆に、こうまで逆境にあっても浮気性と性欲旺盛さが衰えないのは、称賛に価する。私が、君に善であれと思っていると思っていたのかい?

仮にも魔王を名乗っている私に?』

(くりくりと、乗馬鞭の先端でセインのペニスを苛める。うっすらと笑みを浮かべつつ)

『君が勝手に私を怖がって距離を置くものだから……寂しくてついつい、ピング氏と戯れてしまったではないか。
……彼も君と同格かもしれんぞ?仮に名づけるならば、《無能の王》の有力候補の一人だ。』

(ピングとセインに何があったかは知っているし、情事の写真をたっぷりと拝見させていただいた。そして、自分も似たようなことしてきましたよと、暗に告げる。意地悪になっている)

セイン=ディバン > 『恐縮です。料理が、魔王様のお口に合えばよろしいのですが……。
 ご主人様は、魔王様のお姉様から料理の手ほどきを受けたとの事ですが。
 我々は、それを少し教わっただけでして……』

(優しい言葉に、畏まるイヌ。基本、イヌは真面目な気質なので、メイドとしては模範的に見えるかもしれない。
 しかして、ネコの方は……おそらく、底の悪戯好きな部分は、すぐにでもバレることだろう)

「あひんっ!? ……認識、ですか?
 んくっ……。それは、まぁ、そうでしょうけど。
 少なくとも、『悪でありたい』と思う人間なんていません。
 『悪であった』。という状況にいる人間はいても。
 そして、悪である人間は、自分を悪とは思わないでしょう?
 んうぅぅ……い、弄るの止めて下さい……切なくなっちゃいます……」

(相手の言葉には素直に聞き入り、少女なりの考えを口にする。
 振り返れば、少女と妻の関係はいつもこうだったかもしれない。
 所謂、妻が教師、導き手。少女は生徒、あるいは導かれる側、だ)

「別に、怖がって距離を取ったわけではありませんっ!!
 いくら婚約してても、寝ている貴女に手を出す、なんて変態なこと出来ないから……。
 だから、仕方なく浮気で性欲発散してただけです!!
 ……む、むぅぅぅぅうううっ……。
 浮気を容認されている以上、文句は言いませんけど。
 ……あんな中年より、私のほうがベルフェを悦ばせられるのに……」

(相手の言葉には、噛み付くように反論。寝ている幼女に覆いかぶさり、腰を振り、白濁を掛ける男。
 傍から見たらド変態であろう。故に少女は、最近再会するまで妻に会いに行ってなかった訳だが。
 更に、妻からあの雑貨屋の店主との戯れを告白されれば……。
 まるで子供のように、頬をぷくうぅぅ~っ、と膨らませ、小声でぼそぼそ)