2017/06/24 のログ
■メリア > 「はい、アンネリーゼ様」
魅了されて命令に何の疑いも持たずに四つん這いになって尻を晒して。
「お尻は…ちゃんと開発されていますので…アンネリーゼ様のお手手も大丈夫、ん、あ、ああっ、あぐっ!」
尻穴が拡張されて腸内も見えるほどに広がって。
好きなプレイを聞かれると嬉しそうに
「メリアはお尻の穴を無茶苦茶に犯されて精液まみれのウンチをするのが大好きです!あ、ああっ!」
自分の性癖を大声で言ってその羞恥に快感を覚えれば秘所が軽く達してしまい潮を拭いて地面を汚し。
そして渡された金のリングを自分のペニスに突っ込んで
「ん、んほおおお!おちんちん!メリアのおちんちんがケツ穴犯してる!メリアがメリアを犯してますう!」
始めて入れる自分のペニス。
その快感を受けて狂ったように腰を振って獣のような声をあげる。
「うほお!ううぐぉ!あぐう!おちんちん!おちんちん大好きでしゅううう!」
■アンネリーゼ > 「そうねぇ、流石にここで粗相をさせる訳にはいかないわ。
貴女のご主人様に迷惑がかかっちゃうし、何より往来の真ん中だもの」
そう、そう、と頷きながらも、あえて彼女の好みをプレイから外す。
真に彼女を責める時は、その悲哀も苦悶も法悦、も他の誰かに見せたくないのだ。
自分自身を犯す彼女、その様子を満足げに眺めながら、顔を耳元に寄せて。
「さて、それじゃそろそろ、魅了を解くわね?正気に戻ったら、どんな顔をするのかしら?
正気には戻るけど、射精の禁止はまだそのまま。たっぷり感じて、頭がおかしくなりそうになったら、おねだりするのよ?」
尻穴の奥、腸にはめ込んだリングから尻穴を犯す彼女。
その肉穴が開いているのか、それとも閉じているかはわからない。
どちらにせよ、彼女の肉槍は確かに、彼女の肉穴を抉っているのだ。
その耳元に手を伸ばし、優しく耳を撫でてから、ぱきんともう一度指を鳴らす。
魅了の魔力を打ち消して、後は彼女がどんな反応をするかを楽しみにしながら、メイド服だけはきっちり回収させてもらうことにする。
■メリア > 指の音と共に魅了の魔法が溶けてだんだん正気に戻っていく。
「え?な、なんで…ひぎい!何で腰振って、なんで!腰止まら無い!おちんちんズボズボ止まんない!こんな場所で見られているのに腰が止まんないよぉ!」
幼少の頃からひたすら肉体の快楽を仕込まれた体は自分とのアナルセックスの快楽をやめることができずにひたすら腰を振り続ける。
普段ならとっくに射精しているほどに腰を振っているが一向に射精できない。
「お願い!出させて!おちんちん射精させて!お尻にいっぱい射精したいのにできないの、お願い、おねがいしますうううう!」
泣きながら腰を振る。
もう今にも頭がおかしくなりそうな快楽と射精できないストレスで涙が止まら無くなっていた。
■アンネリーゼ > 「んー、やっぱり魅了されてるよりこっちの方が可愛いわねぇ♪
さてと、自分で自分を犯すのはどんな気分?盛大な自慰って感じだけど」
優しく微笑みながら、彼女の痴態を眺める。
どうやら彼女の主人は、中々の好事家らしい。
何せ、これほどまでに淫蕩で幼いメイドを持っているのだ。
それも、彼女に魔力を通した感覚から察するに、あのふたなりは後天性だ。
愛らしい少女をふたなりに改造する――中々えぐいことをするなぁ、と内心で共感しながら。
「ふむ、それなら、そうねぇ……射精させてあげるけど、その前に一つだけ。
今からメリアちゃんの感じる快楽は、一回射精する毎に倍になってくわ♪
だから、せいぜい頑張って我慢するのよぅ?それじゃ、百回でも二百回でも、どうぞ?」
涙をこぼす彼女に、やさしく手を下す。
彼女の射精を強引に連続させながら、しかし一回ごとに快楽が倍増するのだ。
彼女が耐えられるのはどこまでか――勿論最後は治癒を施して返すが、玩具にされている彼女を追い詰める気は満々で。
脳味噌が焼き切れるのが先か、心臓が止まるのが先か、射精が打ち止めになるのが先か、或いは全てに耐えきるのか。
最後に、ぱきんと指を弾く。それが、射精開始の合図。快楽地獄の始まりだった。
■メリア > 「ふえ?」
言われたことが快楽で一杯になった頭にはよく理解できなくて。
しかし次の瞬間理解した。
「ふぎゅううううう!射精!いっぱい!ぎもぢよしゅぎりゅううう!うほおおおおお!」
一回の射精ごとに倍になっていく射精の快楽。
普段とは比べ物にならないほどの射精量。
すぐに直腸は精液で一杯になって。
「おにゃか一杯なのにまだしゃせーしゅりゅううう!とまんない!おちんちん気持ち良くって止まんないよ!いっぱいしこしこしーしーとまんないのおおお!」
射精の快楽で思考が後退しながらなお射精が止まらず
「んぐ、うげええええええええ!」
ついに精液が逆流して精液を口から嘔吐し始めて同時に尻からも精液まみれの糞をまき散らし
「止まら無い!気持ち良すぎて止まんないでしゅう!アンネリーゼ様ありがとうございましゅうう!」
これほどの状態にっても礼を言う。
自分に取って快楽は与えられるほど幸せな物だから
■アンネリーゼ > 「全く、粗相はしちゃだめって言ったのに――まぁ、始末はつけてあげるわ♪
代わりに、メリアちゃんはここで、肉便器として一晩たっぷり犯されるのよ?
お尻は自分の肉棒で犯しながら、口とおまんこはたっぷり使われて、ぽてバラで帰るの。
そして、ご主人様の前で、今度こそ本当に全て吐き出す本当の粗相をなさい。
それまで、射精は再び禁止、いいわね?ご主人様の前では、どれだけ出してもいいから」
彼女の主に、楽しませてくれたお礼とも言える置き土産。
ついでに彼女の吐き出した泥濘をすべて浄化してしまうと、最後の命令を刻み込む。
そして、富裕地区の広場のど真ん中に、万象錬成でギロチン台を作り出す。
首を刎ねるための刃が存在しないそれは、本来の役割ではなく彼女をさらし者にするだけの存在。
手足と首を戒める部分だけは、ふわりと柔らかいファーのようなクッションが付いており、肌には傷をつけない代物だ。
そこに彼女を拘束すると、時限式のカギを仕掛けて仕込みはおしまい。
あとは、彼女の腹部をやさしくなでて、ハートの刻印を描きながら。
「――この快楽をここに封じて、毎夜毎夜再生してあげるわね?
淫夢を毎夜見続けて、もっと淫乱になるの。それじゃ、楽しかったわ♪
また、どこかで会えるといいわね――ばいばぁい♪」
あとはそのまま、少女はこの場から立ち去る。
その後彼女がどうなったかは、きっと彼女しか知らない。
――本当はこっそり見ているけれど、それは内緒のことである。
■メリア > 気が付いたら腕と首を固定されて動けない。
それでも動き続ける腰は今出尻穴を犯し続けて。
「ふぐ!んぎい!んほおおおおお!」
拘束が解けるまで自分を犯し続けた。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大通り」からメリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大通り」からアンネリーゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」にルインさんが現れました。
■ルイン > 【お約束待機中です】
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」にノアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」にセイン=ディバンさんが現れました。
■ノア > 「 ん、 んっ... "やれやれ" で すむ、 ハナシじゃ ないっ.. ! ン、 んっ..... て、 か... こんな とこ、 うつし たの.. み られ ちゃ、 っ... んぁ、 ン ! 」
何が "やれやれ" だ と、 魔王慣れしてんじゃねーよ と、 強めに突っ込むつもりだったけれど.. 残念ながら、 あんあんと甘ったるい嬌声混じりでは効力もなさそう。オマケに自白剤だって効いてしまっているから、 悪態や制止の言葉に続き口を吐くのは...
「 だっ、 て..... ほんと の、 こと.. じゃ ないっ..... この、 まおー たら しっ.. !
─── あたし、 だけ どっ.. 」
どうにも情けない本音。そんなパニック状態の女を尻目に、 くぁ.. と小さな欠伸を一つ漏らした少女には
「 ちょっ..... ルイン ちゃ... 待っ、 んっ.. ! まち な、 さぃ よっ... せめ て、 パパ..... 止め、 てっ て.. ! 」
少女相手に涙目の懇願。結局はそんな懇願も虚しく、 優雅に立ち去られてしまい。嘘が吐けないというのは何とも厄介で、 続く彼の問い掛けにも
「 なっ..... ばか じゃない、 のっ.. ?! きろく、 され てんの に... なに、 いっ..
─── なんでも いい、 から.....
めちゃくちゃ に シてっ.. 」
とんでもない言葉を口にしてしまった。とうとう椅子から落ちて へたりと床に崩れ、 近付く彼を見上げる其の顔は..
「 だ めっ..... ちが、 っ... ン、 んっ.. 」
自分自身の本音に困惑しているような、 其れでいて.. 愛する人に激しく犯して貰える事を、 酷く期待しているような。絶えず蠢き続ける玩具に びくびくと身体震わせながら、 制止とも誘っているとも取れる扇情的な視線を向けていた ── 少女が座っていた位置に残されているスライム ? 今の女が其れに気付く余裕など、 当然ない。
■セイン=ディバン > 水晶を置かれ、丸々全部記録されている状況だが。
既にそれを経験した身としては、一回も二回も変わらないという思い。
そのまま、娘があくびをし、ふらふら~っとリビングを出るのを見届け。
ああいう所はまだ子供よな、などと呑気な視線。
ただ、そこに居たスライム。いつから居た? ってか何あれ。などと思う。
思うのだが……。
「……ンハハハハハ。お薬で素直なノアも可愛いな。
まぁ、オレにとっちゃどんなノアも愛しい愛しいパートナーだけどな?
……じゃあ、うん。これはポイして、と。
んっ……」
嘘の付けない、というのは。良くも悪くも新鮮で。
よく強がる相手が、素直に懇願するのを見れば、少女は苦笑し、床にへたりこむ相手に近づいて、その額にキスをした。
可愛いんだけど。流石に今回のコレはちょっとイジワルが過ぎるな。
そう思いながら、少女はパートナーの蜜壷を埋めていたウネウネオモチャを抜き、ぽいっ、と床に転がすと。
猛りに猛った自身を、一気に挿入した。
「……クハッ。やっぱノアの中は気持ちいいなぁ。
俺ら、身体の相性イイよな……」
繋がり、感じ。そんな事を口にする。
普段なら恥ずかしくて死にそうになるような行為だ。
■ルイン > 2人の淫らな営みの片隅にいた娘が置いていったスライム。
色は青っていうか若干キツネ色の変わった色合いだった。
部屋の片隅にいたスライムがにょきにょきし始めた。
スライムは妖しい動きをした。 特に変わった事は起きなかった。
スライムは妖しい踊りを踊った。特に変わった事は起きなかった。
スライムは触手で床に魔方陣を描き始めた。 …魔方陣が出来た。
スライムは二人に気づかれぬ様にそっといなくなった………。
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」に魔王リュウセンさんが現れました。
■ノア > 「 わら ぃ、 ごとじゃ.. ぁ、 んっ ! 」
動揺しっ放しの女とは違い、 彼は随分と余裕..... と いうより、 何処か開き直ったような態度で。恥ずかしすぎて怒りたくもなるけれど、 額に落とされたキスは.. やっぱり、 嬉しくて。つくづく彼に弱いのだと思い知らされると同時 玩具を取り覗かれ、 びくんっ 身体震わせた。引き抜かれるのにも当然快楽は伴い、 愛しい彼にしがみ付き(メイド服だけど)
「 ちょ、 っ.. 待 ─── ん、 んんっ♡ んぁ..... っ、 いき なり.. すぎ、 るっ... ! 」
床にへたり込む身体をやや押し倒されるかたちで、 問答無用の挿入。玩具に弄ばれていた身体はすっかり蜜でとろとろに濡れ、 愛する相手のモノを最奥が押し上げられるまでに受け入れた。床には淡い淡い薄紫色の髪、 そして白い身体が.. 彼の思うがままに乱れ始めて
─── 蠢くスライムにも、 其の色の異様さにも、 妖しい踊りや企みにも、 気付く事なく..
■セイン=ディバン > うねうね。視界の端で蠢くスライム。
うにょうにょ。踊ってる? スライム。
そして……次に目に入ったのは魔法陣。
そこまでスライムを観察して、少女はスライムからひとまず興味を失った。
「クハッ! いきなりすぎる、のがいいんだろ?
俺たちの関係だって、いきなり深まったんだしさ」
相手の訴えにも少女は笑いながら答える。
そのまま、少女は最初から激しく腰を振り始める。
メイドたちはといえば、そそくさと料理などを片付け始めている。
瞬間。なにか、背筋が急激に冷える感覚に襲われる少女。
腰の動きを止め。ぐるり、と辺りを見渡す。
特に変わった点は、無い。
■魔王リュウセン > 特にその魔方陣が光ったり そこから出てくることはなかった。
なかったのだが… ぞっとする寒気と二人の甘ったるい空気を冷徹な空気の流れに堕とす勢いの何かが雪崩れ込む。
料理の片づけをしているメイドさんたちの動きが ビクンとしたかと思うとクタァ、
と糸が切れた人形の様に倒れて―床に倒れる前に得体の知れない黒っぽい影が、
メイドさんと片付けている食器を支えて床に横たえさせる。
扉という扉や窓やほんの少しの隙間と言う隙間から黒っぽい影が徐々に入ってくる。
神速の動きと無駄のない黒っぽい影のような物体達、壁一面にそれらが並び、配置が終わると
ゲシッと腰を動かしてハッスルしているセインの背中を踏み抜く、一人の女性の姿が。もふもふの狐耳と九尾を持つ、
セインが復讐を目標とし、因縁高い魔王の一柱たる存在。見た目は可愛らしいがその性格は 愉快犯で済むかどうか疑問ある存在。
「何時まで腰を振っている積りだ セイン(雌犬)め。女の苦しみの意味が分かっていないようだな」
女王様降臨。唐突極まりない乱入だった。黒っぽい影はどうやら魔王の親衛隊かそれに準ずる存在らしい。
ちらっとノアさんの方を見たが、まずはセイン(雌犬)の方をどうにかせねばと見下そう。
■ノア > 「 ばか、 っ..... だか ら、 って..
─── ゃ、 んあ っ♡ いきな り、 で... いい、 からっ.. ン、 んっ ! もっ と..... いっ ぱぃ、 して.. っ ─ ン、 くっ... んぁ、 あっ♡ 」
白いトップスもスカートも捲り上がり ただ服が引っ掛かっているだけの身体が、 容赦ない律動によって激しく揺さぶられる。疑問符を投げ掛けられると やっぱり、 嘘は吐けずに本心が口からだだ漏れ..
「 くす り、 ずるぃ..... っ、 ン.. んぁっ、 あ.. ん、 んんっ♡ セイ、 ンっ... ── セ、 イン..... ?? 」
愛する人と繋がり 身体の奥ま深くまで相手を感じられる悦びに、 甘ったるい鳴き声を上げながら 其の名を呼ぶも.. 動きは止まり、 人間の女にも感じられる程... 空気が変わった。戸惑い、 不安げにメイド服を きゅっと握り締め.. 辺りを見渡した、 其の時
「 ─── っ ?! 」
覆い被さっていた彼が、 何者かによって攻撃を受け。其の華奢な肩越しに見えたシルエット... 其れは明らかに、 人の其れではなく
「 ちょっ、 と......... 今度 は、 何.. ?? 」
■セイン=ディバン > ぞくり、と。発情に浮かれていた脳の熱が一気に冷える。
部屋を這い回る影、影、影。その出現に戸惑っていると突如背を踏まれ。
「……んだよ。元気そうじゃねぇか。
死んだ、なんてのはデマかぁ?
……久しぶり、リュウセン。元気してたか?」
自身を見下す相手に、ヘラッ、と笑い、手を振る少女。
怨み、復讐を志し、殺してやろうと思ったほどの相手。
だが……改めて対峙すれば。少女の胸に飛来した感情は、嬉しさであったのだ。
「ははは、いっぱいしてあげたいのはやまやまだけどな?
ノア、紹介するよ。ルインの母親の魔王リュウセン。
オレをこんなにしてくれたクソッタレ魔王様だ」
戸惑う相手にそう告げ、少女は二人の間で笑う。
■魔王リュウセン > 部屋の壁という壁にびっちりと張り付くように佇む黒っぽい影。
この部屋のみならず屋敷全て完全包囲の構えをした筈、逃亡をした所で速攻捕獲しそうな包囲網。
雌犬を踏みつけた女王様ならぬ魔王はぐにぐにとその背を踏み続け、
「躾がなっておらぬな。雌犬め。
羽虫如きがは音を鳴らすと埃が舞う。
言葉遣いがなっておらぬ、“様”をつけるがよい、雌犬」
見下しセインの背をぐにぐにと踏み続けてから 漸くその背から足を外すと、
冷徹な瞳のまま犬と言うか適当に躾をしただけなのでその後の経過も知りたいが、その前に盛っていた被害者も気になる。
ゆっくりと椅子を目線で追うと、そそと黒の影が椅子を起こし、ゆっくりと足を組んで座った女…魔王。
「浮気をしまくり 数々の女を啼かせて遊ぶ史上最悪最低のセインに魔王の鉄槌を叩き落した、
我の名は魔王 リュウセン。…ノアという者か、次の犠牲者はそれか。ふむ」
ぎししっと軋む椅子 ノアの事も見下しているが、セインとは違い冷徹な瞳ではなかった。
あくまでも魔王として来てしまったので かわいらしいモフ度は低下中。
■ノア > リュウセン、 と.. ふわふわと柔らかそうな尾を揺らす彼女の事を、 彼がそう呼んだ。其れは父と娘の会話にも出てきた、 あの娘の母親の名 ── 知らない事ばかりの、 まして今、 彼の下であられもない姿を晒す女が、 口を挟む事など出来る訳もなく
「 ............... 」
女は不安げに、 ただ黙って二人のやり取りを見ていた。彼の声色からは切迫した緊張感や怒りなどは感じられない、 けれど.. ただならぬ空気感に、 ごく と小さく喉を鳴らして
「 この おん、 っ......... この人、 が.. セインを、 こんな姿 に... 」
危うく "この女" と言い掛けた口を慌てて閉ざし、 この人 と言い直してから.. ふつふつと込み上げる怒りと、 そして恐怖。とにかくこんな姿を晒して居られない と... 媚毒の回った身体に気合を入れて後退し、 捩じ込まれていたモノを引き抜こうと。其の間も悠然と着席した魔王から、 琥珀色の視線は逸らさずに
「 .....犠牲者かどうかなんて、 あたしが決めるコトよ.. 」
乱れた衣服を直しながら、 小声の.. 何とも頼りない反抗を。
■セイン=ディバン > 大抵、この魔王様と出会うときは完全に逃げ道をふさがれてばかりだ。
いまさらこの程度のことじゃ驚かない。むしろ、今回は罠に仕掛けてから現れない分、優しいとも言えた。
「っはっ! 相変わらずの態度ですこと!
人の家に勝手に入ってきて随分な物言いだ。
はいはい、すんませんした、リューウセーン様~~」
以前であったときまでと違い、随分おっかない様子の相手に、臆せずむしろ挑発するかのような言葉。
なんというか。相手に対して慣れた、というところか。
「……ははは、いい啖呵だな、ノア。
でも、コイツ怒らせないほうがいいぞ?
オレみたいに呪われるから」
ずるり、と。少女もパートナー同様、結ばれた部分を離し。
ふぅ、と息を吐いて立ち上がると、一つ伸びをした。
「……はぁ、唐突な魔王様の登場で、ちっと頭冷えたわ。
……ノア、今日は泊まって行くか? リュウセンはルインに会っていけよ。喜ぶと思うぜ」
少女は身体をごきごき鳴らしながら、家主らしい振る舞いをする。
■魔王リュウセン > 逃げ道と言うのは用意しません。殆ど完全包囲します。
今回は流石に包囲するだけで終わったのは、ここが娘が同居している家なので何も出来なかったとも。
「魔王である、…娘がすむ場所の視察に来た。
貴様の事はついでのおまけだ、態度がなっておらん。
…呪いを強化しておこう。後で身に染みて絶望に浸れ」
挑発するような態度に いつもだったら即何かをするが これと言って行動がない。
直に踏むような行動はしたが 其れだけなのだ。気配は確かにそこにいる感じはするが、
実際にそこに本体がいるかは不明極まりない。影分身かも知れない。
「…“羽虫が喚くな、絶望に浸りたいか 浸りたくなければ 口を閉ざすがよい”」
ノアに対して 言葉に魔力を込めた言霊を口から発す。冷徹と言うか何も感じさせぬ 俗に貴族的な態度だった。
セインから娘にあってこいと言われるが いや、と緩く首を振り、
「いや、帰る。視察は終了にする。…そろそろ限界だしの
この姿では無理があったらしい。仕方ないか。ではな。」
ナニが限界なのか、壁に張り付く感じの影たちが少しずつ減っている。
少しずつ 魔王の姿も薄くなりつつある、喋ってかき乱した挙句、言い残すとふよんと音もなく存在が掻き消えた。
壁にいた筈の無数の影の姿もなくなった―。
■ノア > 女からすれば正直、 魔王様だなんて.. 今すぐ泣き出してしまう程、 怖くて怖くて仕方ない。とはいえ其の恐怖が、 全てを支配する事はなく..... 彼をこんな姿に変えた張本人が "雌犬" と、 挙げ句の果てには "羽虫" などと罵る姿を見れば.. 女の中に、 抑えきれない苛立ちが湧いてきて。彼の制止には流石に、 女も其の生意気な口を閉ざし
( 人のこと呪うの趣味な訳 ?! )
と、 しっかり心の中で悪態吐いてから.. 今にも震えてしまいそうな脚に ぐっ、 と力を入れて立ち上がる。女なりに精一杯の意地を貫き通そうと、 魔王を睨み付けるも ──
「 ──── !? 」
彼女が紡いだ言葉は、 背筋も凍るような恐怖で女の身体を硬直させ.. 何も言い返せぬまま、 悔しげに唇噛み締めて。やがて、 娘に会うという提案を断った彼女が立ち去ると
「 .........っ、 ごめ ん..
超怖かっ た、 ぁ..... 」
へなへなと膝から崩れ落ち、 殆どが吐息の情けない掠れ声で本音を溢した。泊まっていくか、 との誘いには乗ったかどうか..... ともかく今はもう少し、 カッコよく意地を貫けなかった悔しさが鎮まるまで.. 此処に居させてもらおう と。
■セイン=ディバン > 何か、目の前の魔王様は様子が変だな、と思う少女。
らしくない、と言い換えても良かったかもしれなかった。
「へ~ん。そっちがオレの子種でガキ作ったんだ。
むしろオレに甘えて来い。そうすりゃ態度変えてやる。
……。また呪いかよ。ホント飽きないねぇ」
別にケンカを売ったりするつもりもないのだが。
ついつい言い合いになってしまうのは何故なのだろう。
そう考えていれば、矛先はパートナーに向き……。
「お、おいおいっ!! ……ハァ」
静止しようとするも、幸い呪った訳ではない、と判り。
そのままかばうようにパートナーを背後に隠し、少女は魔王の姿を見る。
「……ふ、ん。アイツ、なんか変だったな。
……ってか、ビビるくらいならケンカ売んなよなー」
後ろで、へたり込むパートナー。
どこか様子おかしく、立ち去っていった魔王様。
そそくさと居なくなり、一部始終を後で見ることになる娘。
はぁ、今夜は大概疲れたな、と思い。
少女は大きな溜息をつくのだった……。
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」から魔王リュウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール セイン=ディバン邸」からノアさんが去りました。