2017/06/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にゼノビアさんが現れました。
■ゼノビア > 酒場に広告を貼り付けるだけでは物足りない、今宵も富裕地区の通りを歩き、自分の足で仕事を探し続ける。
給仕の仕事も良いけども矢張り執事の仕事がいい、家庭教師でも良い、どちらでも構わないから住み込みで仕事をさせてくれるところが良い。
贅沢は言わない、贅沢は言わないが……執事であり続けたい。
「……家庭教師の求人も無かったですし?自分が貼り付けた紙に誰か触った形跡も無いですし?」
ああーもう、と通りを歩きながら自分で言うのも何だが、珍しく取り乱して両手で自分の頭をくしゃくしゃと掻き乱し、眉間にくっきりと皺を寄せて苦味を噛み締めたその表情で、言葉の最後に止めに大きく溜息を吐き出して……通りのど真ん中でがっくりと両肩を落す。
矢張り給仕、執事ではなくバーテンダー?ウェイトレス?そちらの方が自分にとって天職なのだろうか?
だから運命の神様とやらは自分に執事の仕事を与えてくれないのだろうか、一応自分でも探す努力はしているのだが、何故だろうほんっと……。
■ゼノビア > 一先ず、出来る事の全てをやるだけやって、か細い縁でも引っつかんで手繰り寄せて否でも応でも執事として生計を立てないと、ブロンズの位すら返還しなくてはならなくなりそうな……。
この頃はそれでもいいかな?とか思い始めているのも事実では有るが、矢張り小さな頃から身体に刻み込まれた執事と言う仕事で人生を全うしたい、素敵な主人に従い難題をこなす、格好良いではないか……?
「……ウーン、お屋敷一つ一つノックして仕事ください、は悪手だと思うんだよねー……行き成りそれは警戒されて通報される気が……。」
ヒゲなど生えていないのに、思わず親指を自らの顎先に添えてそりそりとなぞり、そのうちその肘にもう片方の手を添えて完全に悩んでいる姿勢になる。
無論思案しながら歩くのは危険であるからして、富裕地区の大通りからちょっとだけ離れた路地の入り口の角まで歩いてから、とんっ、とどこぞのお屋敷の壁に背中を預けて、さて今後の行動方針を考えることにする。
――宿でやらないのか、と思うかもしれないが、そうしたら間違いなく寝てしまうのでその案は却下だ。
外は程よく暑く、風涼しく、考え事にはもってこいであり、若しかしたら誰かしらが声をかけてくれるかもしれないし……。
■ゼノビア > あまり長居をしても不審者認定をされてしまうだろうか、そうなると就職の際に不利になるかもしれない、と考えれば背中に力を込めて、とん、と背中で壁を叩いて反動をつけ一歩だけ前に踏み出すと、今宵は仮の宿のある平民地区の方に歩き始める。
足取りは重いが、現状は別に最悪でもない。
適当に何かをお腹に収めて、それから寝て、一度思考にリセットをかけてから今後どうするか考えようと。
欠伸をかみ締めながら歩く姿は年相応か、人影は直にも富裕地区の闇へと溶け込むように消えていく……。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からゼノビアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロッテルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からロッテルさんが去りました。