2017/05/26 のログ
ノア > 相変わらず奔放すぎるニャンコと、 根は真面目だろうに何処か天然なワンコ、 そして.. こめかみに青筋立てちゃってる主人。恥ずかしくて貴方の腕の中にぴたりと隠れながらも、 そんな三人のやり取りを少し愉しげに観察中。

( セイン怒ってるぅー )

( おっぱい って..... 人のハダカ見に来たのか、 このエロにゃんこ.. )

( ワンコは..... ん、 何だろアレ.. )

控えめなようで、 つかつかと此方へ歩み寄るワンコが何かを差し出した。手のひらの上には、 指輪。続くワンコの言葉を聞けば、 舌打ちする貴方とは対照的に.. くすっと小さく吹き出して

「 .....っ、 ふふっ.. セイン、 本当 ? 」

手のひらに乗せられた指輪はそのままに、 貴方を見上げ ゆるりと首を傾げた。まるまる全部喋っちゃった天然ワンコに、 貴方は不服そうだけど.. 女は嬉しそうに、 目の前の紅い瞳を じっと見詰めて。

セイン=ディバン > 雇用主と雇われメイド、という関係ではあるが。ビジネスライクな関係だけではない。
どこか、家族の様でもあるやりとり。傍から見ていれば、愉快なことこの上ないであろう。

そうして、女性にしっかりと差し出された指輪。バレてしまったか、とばかりに男は頭をかきつつ、ため息を吐く。

「……まぁ、な。今回は実入りもよくなかったし。
 それに……惚れた女に指輪、ってのは基本だろ」

バツが悪そうに……あるいは、照れくさくて消え入りたいとでも言うかのように。男は小声でぼそぼそと呟く。
当然、女性の視線からは目をそらすようにしており。

『加えて、説明させていただきますお客様。そちらの指輪の宝石はペリドット。オリーブグリーンの美しい輝きの石でありますが。
 ……宝石言葉は、夫婦の幸福、輝かしい未来、だそうですよ』

更に女性へと説明を足していくイヌ。そう。男はその宝石を鑑識眼で見抜き。その宝石言葉を知ったからこそ、女性に贈ろうとしていたのだ。

……一方、ネコはというと、回り込み、下から見上げる形で女性の身体を堪能していた。

『おおおぉ……お客様のアソコから、ご主人のザーメンがあふれてますにゃ……。お客様、アチシが舐め取りましょうか!?』
「死ね」

大暴れ大暴走のネコに、男はケリをくれてやる。ん゛に゛ゃあ゛!! という悲鳴と共に、部屋の隅へと転がるネコ。

ノア > 例えば真っ直ぐ陽の光の下を生きてきたような、 そんな女性に指輪を贈るなら.. 其れは、 宝石店で買うべきかもしれない。けれど女は、 盗賊。苦労して手に入れた宝石を贈られるなんて、 これ以上ロマンティックな演出があるだろうか。

「 セイン......... 」

渡されるタイミングこそ まさかのワンコから、 だったけれど.. そんな詰めの甘ささえ、 もう愛おしくて堪らない。主人の舌打ちに気付いているのかいないのか、 更にはご丁寧な説明まで続けるワンコ。ペリドットの石言葉には、 心底嬉しそうな笑顔を見せて

「 素敵..... 本当に、 素敵.. 」

指輪に嵌まった其の柔らかな風合いの輝きに、 うっとりと目を細め声を溢した。

ニャンコの大暴走.. からの吹っ飛びには、 怒るどころか 愉しげに。真面目で一生懸命な天然ワンコにも、 くすくすと肩を揺らしながら

「 ねぇ、 嵌めて♡ 」

こんなに素敵な贈り物を、 自分で嵌めたくないと.. 指輪を差し出したなら、 貴方に向けて左手を見せた

セイン=ディバン > 見事に計画をご破算にされ、のみならず、実際に指輪を女性に渡す仕事も従者に取られた男は、わざとらしくため息を吐き続けるのみだ。
とはいえ、女性に気付かれないようにプレゼント、などというのはいささかキザが過ぎるだろうから、これでよかったのかもしれない。

「……ん?」

名を呼ばれ、男は仕方なしに女性を見る。だが、やはり恥ずかしさからかすぐさま視線をそらしてしまう。
素直な好意とか、気恥ずかしいムードにはとことん弱い男だった。

「……んあ~。まぁなんだ。お前さんも、多分過去に色々あったんだろうけどさ。
 まぁそれは俺もな訳で。でも、よ。
 あまり褒められた仕事をしてる訳じゃない俺らでもさ。未来くらいは……夢見てもいいんじゃねぇかな、って」

宝石の輝き、そしてイヌの説明に言い訳のように言う男。無論、もう一つの言葉を女性に捧げたかったのも事実。
夫婦……ではないけど。互いに幸福になりたい、傍に居てくれ、という思い。

そして、男は床に転がるネコを抱きしめたかと思うと、見事な放物線を描くスープレックスでもってネコをベッドに叩きつける。ネコ、ぎゃあー、などと間の抜けた悲鳴。楽しんでいるようだ。

「……あいよ。もちろん。
 その仕事は……誰にも譲れないな」

女性の言葉に、うつむいたまま……。男は指輪を受け取り。
ゆっくりと、左手の薬指に指輪を嵌めた。
もしも女性が男の顔を覗き込むのなら……。セレネルの海に出没する、デビルオクトパスよりも真っ赤になった男の顔が見えることだろう。

ノア > 「 言ったでしょ、 これから二人でいろんなコトするって。もう.. いろんな夢、 見させてもらってるよ ? 」

ニャンコにはベッドが ぼよんっ と揺れるくらい、 豪快なスープレックスもキメる癖に.. 視線逸らして ごもごと、 歯切れの悪い貴方。そんな貴方を ゆるりと首を傾げ見詰めたまま、 嬉しそうに笑みを深めた。そして..

「 .........も、 無理。我慢できない.. 」

メイドちゃんコンビの前では 主人の威厳だとか面子を保っていられるようにと、 極力静かにしていたけれど.. 指輪を嵌められた左手薬指、 そして.. 大蛸さながらの真っ赤な顔を見てしまっては

「 ぎゅぅ、 ってしたい。」

と、 許可も待たずに有言実行。ぎゅぅ.. と貴方の首に腕を回して、 ぴったりと身を寄せ抱き付いた。そして琥珀色の視線を、 チラりとニャンコへ向け

( .........ふふん♡ )

今にも舌先出しそうな、 ドヤ顔。

セイン=ディバン > 「ははは、まだまだ。これからもっともっと、だろ?」

女性の言葉に、男は少し得意げそうに、あるいはどこか楽しみだというように笑う。
そうして、無事に指輪をスマートに嵌めることが出来たのならば……。

「ん、どした? どっか痛めたか?」

女性が、何かを我慢できないと口にし、男は心配になり声をかける。
少し手荒に抱いてしまったか、と不安に思っていたが……。

「おっ、と、とっとと?」

瞬間、不意に抱きつかれる感触に戸惑うも……男は、女性をするり、と抱きしめ。そのままベッドに横になった。

「……疲れたろ? ノア。ゆっくり休もうぜ……」

『にゃあああああっ!! なんじゃその挑発するような顔はー!!
 ご主人様、この女は悪女ですにゃん!!』

一緒にこのまま寝よう、と女性に提案する男。しかしてドヤ顔を見せ付けられたネコは暴れ出し。イヌはそれを見てまたオロオロとしている。
そうして、夜は更けていき……。男は、改めてこの女性を大事にすることを心に誓ったとか……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とある一軒家」からノアさんが去りました。