2017/05/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にゼノビアさんが現れました。
ゼノビア > 今宵も鋭意就職活動中である。
目標は男装の令嬢見たいな素敵な騎士か商才に長けた商人の女性か……出来れば女性だと嬉しいけれども、最優先事項は仕事に有りつく事である、なので美人の娘さんがいる未亡人の方も大歓迎では有るし、そのお譲様の付き人的な執事でもいい。

と言っても、あくまでも妄想に過ぎない。
ぶっちゃけて言えば安酒場の給仕の仕事も慣れてきて、そろそろ新しい仕事を探そうと考えてしまう程に身体が訛っていた。

冒険者ではないから、冒険に出るような真似はしたくないし、かと言って闘技場で人稼ぎとかカジノに行くとかそういう趣味も無い、……何だか一人だと余計な事を考えてしまうな……だ何て、薄荷味の飴玉を舌の上で転がしながら考えていた。

場所は富裕地区にある大通り、賑やかとは言い難く、それでも全く人がいないとも言えない静かな通りである。

「……執事募集の張り紙ないかな……?」

頬に汗が伝うほどではない、浮べる表情も普段と変わらぬ涼しげな笑み、でも夜だというのに少しだけ暑い気温に胸元に指を引っ掛けて、もう片方の手でパタパタと空気を取り込み、少しだけ肌を曝け出した姿のまま足が向くまま気の向くままに散策中で……。

ゼノビア > 後は……そうだ。
行き成りご主人様になってください!では変態っぽくは無いだろうか?
以前に仮の主人になって頂いた方の時の様に、まずは自分の事をじっくりと知っていただこう。
それから改めて主従関係を希望するとか、下働きでもいいから仕事を貰おう。
一歩一歩着実に相手の懐に……いや相手の信頼を得る事が必要だ。

パキッ

作戦、と呼ぶにはおこがましいが、是からの方針を一つ決めると、奥歯で薄荷味の飴を噛み砕き、自らに気合の一つも入れながら、一先ずただただ歩くのも疲れたのでひとつ裏の路地に入り木箱にでも腰をかけて一休みする事にして、右に左にと視線をめぐらせた後、目的の路地を見つけるとそれと泣く小走りで向かい……ぽんと木箱になれた素振りで腰をかけて一休み。

「しかし、いい加減求人がなぁ……安宿じゃダメかぁ……でもこの辺りの店は紹介状が無いと門前払いだしなぁ……。」

と一先ず木箱に腰をかけてもまず最初に口を出るのが愚痴であった。

ゼノビア > 一先ず吐けるだけの愚痴を吐き尽してから木箱より立ち上がり、平民地区へと歩き出す。

今は休憩中、まだまだやらねばならない仕事は山ほどある。
あとついでに店長に他のお店を紹介してもらおうか?
と色々と画策しながらも一人夜の闇へと消えていく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からゼノビアさんが去りました。